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2022.5.8 国際社会は嘘ばかり

中国の「平和的台頭」という嘘

2010年に起きた尖閣諸島における中国漁船体当たり事件は、日本中を震撼させましたが、その2年前に
「尖閣諸島から日中対立が起こる」
ことを予測した識者がいます。

最近テレビにも出演されている国際関係アナリスト北野幸伯よしのり氏です。

氏の自著『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」世界を動かす11の原理』では、なぜそういう予測ができたかの種明かしをしています。

それは簡単なことで、
「アメリカが撤退した後に、中国が何をしたのか」
に関する事実を見てみればすぐに分かるといいます。

(1)1973年にアメリカは南ベトナムから撤退。
翌1974年1月、中国は西沙諸島の南ベトナム実効支配地域に侵攻し、占領。
その後、同諸島に滑走路や通信施設を建設。

(2)1992年、アメリカ軍はフィリピンのスービック基地、クラーク空軍基地から撤退。
1995年1月、中国はフィリピンが実効支配していた南沙諸島ミスチーフ環礁に軍事監視施設を建設し、そのまま居座った。

要は、中国は米軍が後退した真空地帯には、すぐに侵出するという事実です。

尖閣諸島も当時、米軍が日米安保の対象にするかどうか明確にしておらず、また民主党政権の弱腰もあって軍事的には真空地帯でした。


『国益』のために国家はあらゆる『ウソ』をつく

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