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2022.2.18 日本に1つだけないモノ。それは・・・

1945年。
敗戦後の日本では不思議なことが起こっていました。

それは、突如として日本中から神社が消滅しかけたり、学校では神社に参拝することが禁止され、建築家が持つ家の設計図からは、神棚を設置する場所が次々と消されていったのです。

それだけではありません。

役所や学校といった国の施設には神棚を置くことが禁止され、教科書の中からは神道に関する部分には墨汁が引かれて、神道について“知る”ことさえできなくなっていきました。

ですが、私たちのお爺ちゃん、お婆ちゃんの家を思い出しても分かるように、『神棚にお供えする』というような慣習を突如として日本人が捨てるとは到底考えられません。

事実、このような現象は、当時の日本人が望んだことではありませんでした。
では、なぜこんなことが日本中で起きたのか?

その答えは、占領軍としてやってきたGHQが、『神道指令』なるものを発令して、神道と関わりがあるもの一切を禁じたからです。

しかし、この『神道指令』には数々の謎が残っています。
1つ目は、なぜかGHQは、世界を敵に回してまで神道を禁止しました。

実は神道指令は、国際法で禁止されていました。

当時のハーグ条約という国際法では、占領中に他国の宗教や思想に干渉することは禁じられていたのです。
では、なぜGHQは、世界を敵に回してまで神道を禁止したのでしょうか?

2つ目は、なぜか一神教のGHQは特定の神様がいない神道の禁止にこだわりました。

GHQは最高司令官であるマッカーサーを筆頭に、キリスト教を信仰していました。
キリスト教は『イエス・キリスト』だけを崇拝する一神教ですが、神道は『八百万の神』という言葉を聞くように、特定の神様を信仰していません。
そんな一神教のGHQが、なぜ特定の神様がいない神道の禁止にこだわったのでしょうか?

3つ目は、なぜかGHQは日本からは搾取せずに、神道破壊の道を優先しました。
日本で起きたGHQの占領は、他のアジアの国々と比べると異例中の異例です。

なぜなら、アジアに対する西欧統治の歴史を見ても分かるように、当時の負けたアジアの国々は植民地にされて、ひたすらに搾取される未来しかありませんでした。

ですが、日本だけは植民地にされる代わりに、神道指令が発令されて7年の占領期間は終了しています。
なぜGHQは日本から搾取せずに、神道破壊の道を優先したのでしょうか?

これらの謎に共通する1つの答えは、神道指令の徹底ぶりからも伝わるように、GHQは日本の『神道』を何よりも『脅威』と見做していたからです。
21世紀、GHQの機密指定が全面解除となり、ほぼ全ての極秘資料にアクセス可能となりました。

前置きが長くなりましたが、そんなGHQの公開資料を基に、大東亜戦争後、なぜGHQが必死になって日本から神道を破壊したかったのかを今回は書き綴っていこうと思います。

この神道指令の発令の秘密を知ることで、兵器でも、お金でも、人物でもない日本人の強さ、つまりは『大和魂の正体』が浮き彫りになってくることでしょう…。

GHQが看破した日本は無宗教という大嘘

日本が真珠湾に攻撃を仕掛けてから約3ヶ月が経とうとした頃、GHQの情報調整局(COI)は対日作戦を練るために、ある文章を作成しました。

その文章は、通称『日本の戦略的概観』と呼ばれているもので、全378ページから成る“日本人の百科事典”のようなものです。
様々な分野の専門家を総動員して作られたこの『日本の戦略的概観』は、日本の軍事力・政治システムはもちろん、日本人の民間信仰や伝統、慣習、当時の日本人でも気付かないような細かいところまで、完璧に調べ上げられていました。

しかし、ここでGHQはある不可解な事実に気付いたのです。

これまで日本は、仏教こそ伝来していましたが、キリスト教やイスラム教のような宗教は、国全体に蔓延していないと思われていました。
「日本人は無宗教だ」
このような言葉は、誰しも一度は耳にしたことがあるはずです。

ですが、GHQの研究が進むにつれて浮かび上がってきた事実は、日本人は自覚の有無にかかわらず、『古来からある1つの信仰』を持っていたということです。
この信仰について、元GHQのウィリアム・P・ウッダードは、このような内容を語りました。

「この信仰こそが日本の国民と国土、そして天皇を1つに結びつける信念の正体である。日本人が日本人であるのは、皇室と国民を結び付けているこの信仰のお蔭であり、もし信仰を失うと日本人としてのアイデンティティは失われていくだろう」
つまり、この信仰こそが、日本国民を結び付けていた“絆”そのものと語っているわけです。
国民全員が“一億玉砕”のスローガンを掲げて、命や生活を犠牲にしてでも国や家族のために戦うことができた日本の強さは、この信仰が起因していました。

そんなGHQが看破した信仰の正体は、約2600年前から日本人の中に存在し、自然の神々を敬い、祖先の霊を崇拝する精神のことで、それらを総称して『神道』と呼ばれるものでした。

この日本の国土と他者との絆を大切にする神道の文化は、他の宗教と比べて見れば、その強度がどれほどのものか一目瞭然です。

例えば、キリスト教会は、建物を見れば排他的な宗教なことが分かります。

教祖を持つ西欧の宗教は、唯一神に絶対の価値を置き、それ以外を否定します。
だから、キリスト教会は普段から玄関を閉ざしたりと排他性を帯びており、キリスト教にとって異教は物理的な侵略の対象でしかありません。

一方、神道には教祖も経典もありませんし、神を祀っている神社は鳥居以外の門がなく、常にオープンで寛容な信仰です。

そのような神道の特徴を持つ日本には、仏教が伝来してからも神棚と仏壇を同じ家に置き排他することはありません。

さらに、キリスト教会の立地を見れば、侵略思想なことが分かります。
キリスト教会は、森を伐り払って広場にし、自然を征服した姿で誇らし気にそびえています。

一方、神道では自然を大事にするので、神社も森の中で自然と一体化しています。

過去に日本は朝鮮に樹林を与えましたが、西欧列強は他国を植民地にして資源の搾取に徹しているのです。

加えて、キリスト教には宗教と奴隷制があります。

キリスト教では、神は神に似せて人間を創っており、その下に動物などの被造物を創ったことになっています。
だから、被造物である動物を殺しても罪はありませんし、神に似た白人ではない他民族を征服し、奴隷化しても彼らは動物だから問題ないという考え方なのです。

一方、神道では森羅万象を神と見て、神が宿る全ての自然物と共生して暮らしてきました。
だから、日本には奴隷制度という言葉や概念は生まれたこともありません。
神々が平和に暮らすために争ってはならず、当然、宗教戦争も存在しませんし、侵略思想もありません。

つまり、一神教は根っこからの侵略思想で、神道は共生思想ということですが、この共生思想こそが強烈な絆を生み出した神道の正体、つまりGHQが看破した大和魂の正体でした。
この発見が原因となり、後にGHQはとんでもない暴挙に出るのでした…。

大東亜戦争後、下剋上を恐れたGHQの策略

真珠湾攻撃から、約3年半の歳月が経ち、終戦後の日本にやってきたGHQはこんな記録を残しました。

<軍隊だけを解体しても“神道”をそのままにしておけば、(日本は)いつの日にか連合国に対して復讐の刃を研ぐかも知れない」
つまり、GHQは、たとえ戦争に勝ったとしても、神道の絆が日本に残っている限り、強い日本が誕生すると確信していたのです。

そこで、日本を再びアメリカや連合国の脅威にならぬように徹底して弱体化させるために、日本人の精神の底にある強烈な絆を抹殺することが決まりました。
つまり、大和魂を日本から引き抜くことが急務となったわけです。
そこで出されたのが、冒頭で紹介した『神道指令』でした。
キリスト教がそうであるように、神道もまた『侵略的で戦う宗教である』とGHQは思い込んで、これらの神社や神道文化を抹殺してしまえば、大和魂も消滅すると思ったのです。
そんな神道指令の精神は、後の憲法の政教分離条項にもなり、靖国神社への首相参拝問題、地方首長の招魂社への玉串料違憲訴訟といった、外国では考えられない非常識な問題の種を残しています。
不幸にもGHQの神道指令は成功し、今もなお日本に残る神道の文化も、ほぼ形骸化してGHQが望んだ『祖先への誇りも敬意も忘れた弱い日本』の土台が完成したのでした。

GHQに破壊された日本の信仰

占領開始から7年後…。

1952年に神道を八つ裂きにしたGHQは日本から撤退しました。
そんなGHQは神道破壊について、こんな言葉を残しています。

「神道指令による日本の変化は、仏教流入による古代国家の形成、自主的に西欧の文物を取り入れて変革した明治維新以来の国家の変革に匹敵した。これは、日本史上、三回目の大変革である」

つまり、日本は戦後と戦前で大きく変わってしまったのです。

今まで無宗教と信じ込まれていた日本人ですが、実は古来から続く『神道』という信仰があり、それが日本人団結の絆となっていたということをGHQは看破していました。

だからこそ、GHQは大東亜戦争で勝利した後に、突如として神社の破壊を試みたり、黒塗りの教科書を強要するなどして『神道』という古くから伝わる日本人の信仰を徹底的に破壊してきたのです。

それこそ、あらゆる専門家を集めたGHQが、
「日本にいつか仕返しされる日が来る」
と本気で信じていたように、『神道』は紛れもなくGHQによって証明された“日本人の絆”そのものでした。

この絆によって、軍人は自分の命を懸けて、国民は自分の生活を捨ててでもお国や家族、ここまで日本を造ってくれた祖先のために、一致団結して必死に戦うことができていたのです。

そうした人たちのために命を投げ出してくれた若者たちや国民が、2000年以上の時をかけて大切にしてきたたった1つの絆を私たちは失ったのでした。

本当に“無宗教”になった日本人

イギリスの陶芸家バーナード・リーチは戦後の日本にやって来て、こう述べました。
「日本に無い物は何もない。ただ1つ無い物がある。それは“日本”だ」
と。

これは過去の出来事ではなく、戦後76年が経った今でも全く回復していません。

その証拠に、なぜ日本人は初詣に行くのか?
なぜ神棚を家に祀るのか?
なぜ太陽に柏手を打つのか?

食事の時にいつも言う「いただきます」や「ごちそうさま」といった言葉も、お正月や節分、ひな祭りや端午の節句、七夕といった行事も、数え上げればキリがないほど、神道は私たちの一生に密接に関わっていて、このような慣習は形としては残っているものの、ほとんどの人がその意味を理解できないのではないでしょうか。

結果として、
「神道なのか仏教なのかもよく分からない」
「キリスト教も神道の行事も一緒くたに扱ってしまう」
そんな状態に陥ってしまい、『神道』が破壊された現代の日本人の行いは空っぽで、本当の意味で無宗教に…。
本来の日本人以外の存在になりかけているのです。

たしかに、GHQによって『神道』が破壊された今日では、こうした日本人の慣習や伝統を古臭いとか右翼的といった言葉で一蹴することは簡単です。

しかし、それこそが国際法を犯してまで神道を破壊したGHQの思うがままではないでしょうか?

GHQは、神道が天皇と日本の国土と国民を1つの絆として繋げているから国として強いと言いましたが、これは裏を返すと、絆がない日本は国や家族より自分の利益ばかり考えるような人で溢れ弱体化するということです。

それこそ、皆さんも「自分勝手で利己的な政治家が多い」と、戦後日本に生きてきた中で、嫌というほど味わってきた『現実』なのではないでしょうか…。

私たち日本人は神道と繋がっていた記憶が消し去られ、日本人としてのDNAを塗り替えられ、思想もルーツも切断されたまま、じわりじわりと戦前の神道の存在、私たちの日本人の強さを根絶やしにしようとしたGHQの占領政策に今なお蝕まれ続けて生きているかもしれないのです……。

今回は、かつてのGHQが葬り去った神道の文化を始まりから蘇らせ、古代から続く世界にたった1つの日本人としての精神を1人でも多くの人が取り戻してほしいという気持ちで書き綴ってみました。

いつもより長くなりましたが、最後までお読み頂きまして有り難うございました。

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