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「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは!
「不思議な薬箱を開く時」です。
薬の乱用は、感心しませんが、
必要な時の薬は、まさに救世主です。
あなたの願いをかなえる薬をお探ししましょう。
では、今日もお薬箱を開けてみましょう。

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お薬番号・26

「性転換出来る薬・東洋編」

男性になってみたい女性、
女性になってみたい男性。
最近は、医療の技術も進んできましたから、
何かとお金のかかってしまう手術などで、
性を変える方々も、いらっしゃいますね。
歴史を紐解きますと、
この性の転換は、いろいろと利用されています。
一生を変えた性のままで生きた例もありますし、
必要に応じて、変えた例、
また、単なる興味本位や、
遊び心で変えた例もあります。
今回は、中国の性を変えられる薬です。
中国の薬法なのですが、
製剤法の書が発見されたのは、
イタリアのジェノバです。
代々、他国と貿易を営んでおりました、
パッツァネロ家の書庫に、
隠されるように保存されていました。
興味深いのは、書物自体は、
アラビア製の紙であり、
墨と古い中国語で書かれてはいますが、
出自は、不明瞭なのです。
しかし、かなり詳しく記されていたようですから、
調剤料さえ入手すれば、
製薬は可能でしょう。
では、調剤料をご紹介しましょう。

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性転換が出来る薬・中国編(女性から男性)

蓮肉・・・・・・・・・5個
刺五加・・・・・・・・10g
釣藤鈎・・・・・・・・3本
阿仙薬・・・・・・・・5g
眩草・・・・・・・・・10g
六鹿の精嚢・・・・・・1個
穿山甲の陰茎・・・・・2本
金毛猴の乳・・・・・・5㏄

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性転換が出来る薬・中国編(男性から女性)

山査子の実・・・・・・・7粒
何首烏・・・・・・・・・2個
黄精・・・・・・・・・・5g
蘇葉・・・・・・・・・・10枚
芥子の苞葉・・・・・・・2個
蝦蟇の乳・・・・・・・・3㏄
酸棗仁・・・・・・・・・7粒
支那蝦蟇の卵嚢・・・・・1個

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諸注意
植物は、すべてよく影干しをして、
とろ火で煎じた汁を使用します。
動物性の調剤料は、最後に入れて、
10分程度の加熱で十分です。
六鹿や、穿山甲、金毛猴、支那蝦蟇は、
絶滅危惧種、レッドデータですから、
捕獲の際は、後ろに手が回らないように、
注意してください。
いかなる理由があろうとも、
これは、密猟であり、犯罪行為です。

漢方薬

備考欄
さすがは、仙薬のお国ですね。
かなりの服用しづらさが懸念されますが、
記録によれば、効果は確かのようです。
中国の奥地に分け入り、
珍獣を狩り、薬草を採集し、
無事、性転換を成功させるには、
相当な覚悟と勇気が必要ですね。
手術などに頼るのではなく、
すべてが、異性となれるなら、
それを本望とする方々もいらっしゃるでしょう。
中国の古い歴史書には、
30代になって、女の人生が、
男の人生よりも素晴らしい!と思い立ち、
仙人に頼み込んで、
この薬を処方してもらったという、
男の話が残されています。
魔法のような仙術ではなく、
薬の効果としての性転換です。
女性の社会的地位が弱かった時代であれば、
いっそ、男になって!と、
考えた女性もいたことでしょう。
まあ、現代においては、
どういう理由となりますか。
では、次回は、性転換が出来る薬の西洋編です。

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