見出し画像

一度挫折した息子の就活終了に思う①息子の最初の就活

息子の就活が終わりました。
第一志望の会社に内定をいただけたからです。
よかったー!ほんとよかった!
月並みな感想ですが、知らせを受けたときにはこの言葉しか出てきませんでした。
ウチの息子、一度挫折して、二度目の就職なので。

1.ウチの息子


今、4年制の専門学校の4年生です。
でも、その前は警察官でした。3ヶ月だけ。

子供の頃から割と勉強はできる子でした。
妹にも優しいし、雑学が豊富だし手先も器用だし、面白いヤツ。
ただ、要領がいい分、ササっと課題を片付けて深掘りしないとか、
おおごとではないけどウソついてごまかす(宿題は終わったと偽って遊んでる、みたいな)ところが欠点だったかも。

小学生の頃は周囲から賢い子だと思われていたけど、中学に入ってから過敏性腸症候群になってしまい、
本人いわく「何のストレスも悩みもない」とのことでしたが、腹痛で遅刻したり欠席したりになりました。
で、みるみる成績が落ち、
言い方は悪いけど地域では中の下くらいの高校に進学しました。

高校でも過敏性腸症候群は続いていたので欠席は多かったですが、
高校で初めた吹奏楽では副部長だったし(最初は部長だったけど、欠席が多いので副部長に降格したらしい)、
1年生の時から生徒会に参加して、2年から生徒会長をやったりしていました。

高校卒業後の進路を決めるとき、彼の中には
①小説の書き方を学ぶため、京都の大学に進学する
②楽器のリペアの専門家になる
という選択肢がありましたが、
学校を見学した結果どちらもピンと来なかったらしく、
③警察官になる
を選択しました。

2.息子、警察官を目指す

ウチの息子、各局で放送される「警察24時」系の番組が好きなんですよね。
それに、「聞いたこともない大学に指定校推薦で入学する」とか
「地元の中小企業に就職する」とかは彼としては「普通過ぎる」と思っていたようで、
あまり友達や先輩達の選ばない「試験を受けて警察官になる」というちょっと変わった進路を選びたいという思いもあったようです。
正義感からじゃないのかよ…とは、私もツッコみました。

さて、
警察官になるには、高卒でも受けられる試験①か、大卒でないと受けられない試験②に合格しなければいけません。
(国家/地方によって、また自治体によっても名称は違うようなので、ここでは略称での紹介にとどめます)
もちろん大学を卒業してからの試験②の方がお給料はいいですが、
試験も難しく倍率も高いので、とりあえずダメ元で試験①を受けてみることにしました。

試験を受けると決めたのが高3の5月で、試験①の1次試験は9月。
あまり準備期間はありませんでしたが、もともと地頭は悪くないので、
過去問を解くという対策のみで1次の筆記試験にはあっさり合格。
2次の体力試験はギリギリでしたが合格し、11月頃には正式に採用通知をいただきました。

親としては、警察官という職業を息子が選んだことは、誇りに思うべきことだと思いました。
みんなのために、危険をかえりみず働いてくれる警察官。本当に尊敬します。

だけど、ウチの息子にはそんな高邁な精神や正義感はなさそう…。
中学時代は科学部、高校では吹奏楽部だったので、体力もない。
…ホントに大丈夫なのかな?というのが、正直な気持ちでした。
どちらかと言うと体育会系のノリは苦手、というか嫌いな息子なので、警察学校に通う10ヶ月間、やっていけるかな?と。
それに、実際に無事警察官になれたとして(警察学校に入校した時点で警察官ではあるのですが)、業務には危険なことも多いだろうし、
「わーい息子が警察官になります🎵」と手放しでは喜べないな、とも思いました。

警察学校入校の準備をしながらも、必須とされる体力づくりにあまり取り組まない息子を見て、
私の「ホントに大丈夫?」という思いはどんどん膨らみ、

そしてその予感は見事に、あっという間に的中するのでした…。


続きはまた。②でお会いしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?