仕組み作りとスタッフのレベル 第２４回
１.沖縄事情
ゴールデンウィークが終わりました。危惧していた通り、コロナ感染者が増加し、沖縄県では過去最高の新規感染者を記録しました。しかしながら、幸いにして、まだまん延防止措置や緊急事態宣言が発令する事態にはなっていません。しかし、この事態を踏まえてGOTOトラベルはまたしばらく暗礁に乗り上げそうな雰囲気があります。
実際に観光関連業界では、コロナ前の基準に達する売上には肌感覚でわかるレベルで未到達です。そして、商品の在庫処理や賞味期限切れ、および製造設備などの整備、新調による入れ替えをしていかないとビジネスが再開できません。それなのに、長引く不況により新規投資に踏み切れる金銭的な余裕が既存企業にないことが浮き彫りになっています。本当の苦境はむしろここからのような気がします。
２. 仕組み作り
私は面倒くさがり屋です。そこで一度成功したことは誰でも再現ができるように仕組み化していくことをモットーとしています。その時に、お客さんから相談されることの一つに、スタッフの能力はどのように計算しておきますかと尋ねられます。これはつまり、営業を周りをする時のマニュアルを作るとしたら、そのスタッフの能力をどの程度まで予想してマニュアルを作成するかということです。
私は仕組み作りの基本は、できるだけ素人が実践できることが大切だと思います。野球で例えると、次に入ってくる新人が大谷翔平選手であることを想定してマニュアルを作ると、誰の役にも立ちません。マニュアル作りの基本はこれから野球を始めようとしている人向けに作ることだと思います。
３. 誰かを採用する。
上記の内容をそのまま受け取ると採用の際にも、人をあまり選ばなくて良いということになります。マニュアルのレベルが高いと大谷選手とはいかなくても、うちの会社で働いてくれるスタッフは、せめて〇〇レベルでないと使い物にならないという判断になり、スタッフの採用が困難になります。特に中小企業の中で不人気な職業の場合は、常にスタッフ探しに追われており、応募者を見つけるだけでも難しい上に、人を選ぶことになれば、それは三つ葉のクローバーの中から４つ葉のクローバーを探すくらい大変なことになります。
４. 社長の仕事は儲かる仕組みを作ること。
会社が倒産する時は現金が底をついた時です。その次に大切なものは売上です。そして、売上を作るために最も重要なことは集客です。すると社長の仕事は徹頭徹尾、集客する仕組みを考えることであり、次に販売まで落とし込む流れを作ることです。そして、これに上記の内容である素人でもできるようなマニュアルを作ることになります。
理論ではこの通りに社長が仕組みを作り込みことができれば、そのビジネスは成功しますし、それを複数作り出すことができれば理論上はどのビジネスでも成功するといえます。
物事は理論だけでは解決しません。しかし、理論を知っていないと無駄なことをします。最短距離で成功と失敗を繰り返しながら、目標を達成していくことこそが、ビジネスの成功を手に入れる方法だと私は思います。
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