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アンコンシャスバイアスの具体例~整骨院のオーナーがTTPをして痛い目にあった話

ビジネスではTTP(徹底的にパクること)が大事だと、偉い人がおっしゃっておりました。しかし当然脳死で表面的な部分だけTTPしてしまうとむしろ逆効果になってしまうんですね。

脳死でTTPしたくなった時こそ、この言葉を思い出していただきたい。偉大なるマザーが言っていた言葉を。

「よそはよそ、ウチはウチ。」

一見バカにしているように感じるかもしれませんが、本当に大事なことなんです。

よそで流行っている施策で顧客が離れた整骨院

とある整骨院のお話です。

初来院のお客様にはカウンセリングを行い、肩や首、腰などの可動域を動画で記録。施術後に同じように動画を撮影し、可動域が広がったことを見せようとしている丁寧な整骨院でした。

「流行っている整骨院がやっていると耳にして取り入れてみました。」と自信満々に語るオーナーでしたが、それによる効果を測定してはいませんでした。

施術を体験した身からすると、「あれ、この施策もしかして逆効果では?」と思うところがあり、数値として比較するために検証をすることになりました。

  • 動画による記録がないサービス(旧サービス)

  • 動画による記録があるサービス(新サービス)

一定期間、新規顧客に対してランダムに新旧サービスを提供して検証した結果、新サービスの方がリピート率などの指標が劣るという結果に…。

どうしてTTPがマイナスの効果を生んでしまったのか?

皆さんなら、新サービスの指標の方が悪くなった理由が分かりますか?情報が少ない中で仮説を立てるのは難しいかもしれませんが「もしかして、こういう理由では?」と想像してみてください。

少しヒントを与えるとすると、可動域を動画撮影するというアイデア自体がネガティブだったわけではありません。

なので、「自分が動画撮影で可動域の変化を表す場合はこうやってやるぞ」という理想状態を満たすための条件を考えてください。何かの条件が満たされていなかったためにマイナスの効果を生んでしまったということです。

撮影時に大事な”アレ”を意識していなかった

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