そのWebサービス開発、ちょっと待った!3週間で開発したSlack bot事業のマネタイズから学んだ開発よりも大事なこと。
「スタートアップを起業して、世の中に変革を起こすんだ!」
「スタートアップは経済的成功より社会へのインパクトを考えなければならない。そのためにはあなたの中にある原体験が重要だ。」書籍に書いている言葉を真に受けて、お金持ちになりたい、お金から解放されたい、自由な生活がしたい、そんな感情を抱いているはずの若者は本音を隠して叫んでいる。
本当の望みをかなえてくれるのはスタートアップではなくスモールビジネスであることも知らないまま、世の中にはスタートアップ起業家志望の若者であふれかえっている。
それも無理はない。世の中を見渡せばIT系スタートアップの創業者の華々しい成功ストーリーがそこら中に存在する。
書籍を見てもそうだ。ベストセラーをとっている自伝は、今は大企業となったスタートアップの創業者の物ばかり。華々しい経歴を持った本が平積みされるスペースに、地方で成功しているスモールビジネスオーナーの自伝が入り込む余地はない。
知覚できないものは存在していないという原則
人間にとって、知覚できないものは存在していないということはご存知だろうか?
「存在は認知によって成り立つ」という原則を唱えたのはジョージ・バークリーとされている。
普通に考えると「音を出した」と答えたくなるが、それは間違いだ。”私たちの知らない遠く離れた地の誰も居ない森”という前提条件があるにもかかわらず私たちはその森の存在を想像上で知覚している。だから「音を出した」と答えたくなるに過ぎない。想像することもできない森で木が倒れようと、知覚されない。そうして知覚されない以上、音もまた存在しない。
量子力学の世界においても、「測定されるまで量子の存在は不確定である」というのが定説だ。つまりたとえ話ではなく、知覚できないものは存在しないのだ。
多くの人にとってスモールビジネスオーナーもまた存在しない
ひと昔前は「ベンチャー企業?なんだそれは?怪しいな。」と思われていたが、スタートアップの情報を入手しやすくなるにつれて徐々に理解が深まっていった。
そうして、華々しい生活を送るための方法としてスタートアップが候補として挙がるようになったのだ。
一方、”スモールビジネスオーナー”は世の中の大半の人にとって身近ではない。ひと昔前のベンチャー企業どころの騒ぎではない。認知されていないのだ。
つまり、世の中の大半の人にとってスモールビジネスオーナーという生き方は存在しない。これではスモールビジネスオーナーになろうという人間が増えるわけもない。当たり前体操である。
知覚されていないスモールビジネスの認知を広め、金儲けを企んでいるのがが私だ。とはいえ、暴利を貪ろうとしているわけではない。論理的に考えた上でお金持ちや自由な生活を目指すならスモールビジネスの方が優れていると思うから伝えているに過ぎない。
上の記事では、どうしてスタートアップでIPOを目指すよりもスモールビジネスオーナーを目指すべきなのか?ということについて話している。これを見ていただければ、「スモールビジネスオーナーになりたいな。」と思っていただけるだろう。
さて、前置きが長くなってしまったが今週のスモールビジネスの教科書ではSlack botを提供する「reviewflowz」をケーススタディに進めていく。
堅苦しい感じはここまでなんで、安心してください。
サポートしたつもりで身近な人にプレゼントして上げてください.