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苦手が今に繋がった瞬間

以前働いていた職場で
「今日からあんたの担当だから、〇〇さんから教えてもらって」
とヘッポコ上司から突然言い渡された業務。

それは、メールでの相談対応というものでした。

読んで字のごとく、メールで相談を受け付けますよと
HPに乗せており、そこに寄せられた相談に返事をするというのが私の担当になったのです。

「こういうケースにはこの文例で対応すればいいから」
と引き継いだものの、似たような内容の相談はあれど
全く同じものはありません。
なかなか応用する難しさや、メールとはいえちゃんと受け止めていますよという文面を入れること、事務的にならぬように書くということにかなり苦慮していました。

結局作成したものは添削を受け、返信するという流れ
そうは言っても、この担当から離れるまでの1年近くはずっと苦手意識を持ちながら様々な相談に返信する文に頭を悩ませていました。


時は流れ、今日の話。

まこさん、ちょっといいですか?
と猫19匹先輩こと、同じ職場の方から声をかけられました。

学生さんのメールに対して返信する文章を書いていらっしゃたのですが
迷うところもあるようで、どうしようと悩まれていました。


そうですねぇ、確かに断言してしまうのは危険だし
でも学生さん自身が決めたならいいのでは?とも言いたいしという
「メールならでは」って本当に困りものですよねぇ…なんて言いながら
猫19匹パイセンの横に佇む私。

断言せずに、学生さんに真意を伝える
ただ断言は避けますか、とあれこれ考えたうえで無事に完成し送信。

よかったよかった。と自分のデスクに戻る際に

ああ、あの「苦手ながらも頭を悩ませていた」時期が今回役に立ったかもしれない。そうふと気が付いたのです。

あの時は悩みながらも
「ここは言葉が強すぎる表現だから避ける」とか
「ちょっと受け止めが少ないなぁ」とか
ポイントを確認していました。受け取りてがどんな人かわからないので
極力誤解を避けるように…かつ伝わるように。

今だってメールは難しいし、(以前とある人に文面得意だねと言われ、その数年後文面得だと思っているでしょ?そうじゃないからなと謎のダブルバインドをやられて少々根に持っている)悩みますが
苦手ながらも掴んだものがあったからこそ、今日ちょっとだけ役に立てたのかもしれません。

ただ、苦手なものは苦手なので…できれば少々遠慮したいものです
そうもいかないかー


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