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昔とは逆転した今でも

昨日、母が祖母が入所している施設から連絡があり
病院に同行したと、かなり疲れた様子で話し始めたので
ほうほう、どうだった?とじっくり聴いていました。

おとといの日に「すぐに連れて行って欲しい」と急に連絡があり
命に関わることではないか?と心配になりましたが
施設ではもりもり食べて、モリモリ怒っている様子なので…。
(施設の方々、大変申し訳ないと共に感謝しています。)

想像通り、命にかかわることではなく
骨がもろくなり疲労骨折だったようで。
(おまけに昨日今日の出来事ではないですね、とお医者さんから言われたそうです。)


ただ、診察するまで2時間以上待った。と
なかなか認知症のおばあちゃんが飽きずにどうするか思案したようですが
そこは母準備がよく、どうやったら喜ぶかというアイテムをもっていて
水分や飴(こっそり口に入れたそうです)、あとアイパッドのお絵描きを一緒にしていたという事。

結構母さん(母は祖母のことをそう呼ぶ)、楽しそうにお絵描きしていたのよ。

そうは母ちょっと意外そうにしていました。そして

子どもみたいなの。よく病院で子供にスマホ渡しているお母さんの気持ちと似ているかもね。

という事も。


そうか、「ただただ時間を待つ」って確かに飽きるよなと思っていましたが
子どもや認知症を患っている方にとっては「なんで待たなきゃいけないんだろう」という我慢できない時間を工夫して過ごすのって大事だし、飽きてぐずらないか本当に保護者はヒヤヒヤしますよね。

祖母は「なんでぇ、まだここに居なきゃならんだけ!」と
がまんできないと結構大きな声で行っちゃうので母ヒヤヒヤです。

おまけに、母は他の人によく話しかけられるタイプなので
知らない人と話をしていると
「なんでぇ!あっちいけし!!!」
と見ず知らずの人に怒り散らかすのでこれもひやひや。


昔の記憶が薄れて、私や姉や甥っ子のことはもう覚えていません。
母と先日亡くなったいとこのことは未だに覚えています。

いとこのことは、ずっと心配していたから
母はすったもんだあったけど、大事な娘として認識しているんでしょう。
そんな大事な娘が他の人と話すと「取られる」と思っているんでしょうね。

困るけど、ちょっとかわいいよね。と私が母に言うと

そうなのよね、もう憎たらしさはなくてかわいいのよね。
と困った笑顔をしていました。

母と娘という
お世話するされるの関係でいうと逆になった、母と祖母。
その中で今までの感情を超えて「かわいい」とまでにたどり着くには
たくさんの葛藤があったはずです。

ただ今はかわいい存在の「祖母」に出来ることをやってあげることに喜びを感じているそうです。

年々、今までの関係性って変わっていくもの。
そこにどう向き合っていくか、なんだか考えさせられました。

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