「リモートワークで生産性が上がりましたか?」と訊かれたら...
リモートワーク、テレワーク、在宅勤務など、正確な定義は違うのだろうが、こういったワードをよく聞くようになったが、それに伴い、生産性が上がったのか、といった記事をよく見かける。
調査会社のアンケート調査結果だったり、個別企業の従業員に確認した結果だったりするが、その多くは、アンケート・聞き取りによるもので、定量的に把握したものはあまり見かけたことがない。
おそらく、対象者に「リモートワークで生産性が上がりましたか?」と聞いているのだろうと想像するが、果たしてどれくらいの方が正直に答えているのだろうか。
リモートワークをしたい方からすれば、生産性が上がった、または、出社した時と同程度と答えるだろうし、リモートワークに抵抗のある方からすれば、生産性が下がったと躊躇なく答えるだろう。
極論をいえば、「生産性が上がりましたか?」という質問は「リモートワークに賛成ですか?」という質問と同じであり、実際のところ、リモートワークによる生産性向上や業績への影響を評価するには、アンケートではなく何か客観的・定量的な指標を探すしかなさそうだ(すでに、そういった指標があるのかもしれないので、ご存知の方はコメントで教えていただけるとありがたい)。
では、自分自身はどうなのか。
先に申し上げておくと、私はリモートワーク積極派だ。
もともと通勤時間が往復3時間、使っている路線は混雑度が高く、遅延も多い。その状態はここ2年のリモートワークの普及などで緩和されたとは言え、感染状況が厳しい時でもある程度の混雑は当たり前。この通勤時間が無くなるだけでも、本当にありがたいと思っている。
リモートワーク中の成果だけを見ると、正直なところ、出社した場合に比べて向上しているかと問われれば、胸を張ってYes!といえる状態でもない。
しかし、1週間というスパンで見たときには、リモートワークと出社を組み合わせることで、多忙な時期でも一定の睡眠時間が確保できるうえ、体力も温存できるため、フルで出社した場合に比べて生産性・成果は上がっていると言える。
また、リモートワークができることで、家族との時間や家事をすることも多くなったり(家族に面と向かって聞いたことはないので、家族が喜んでいるかは不安もあるけれど)、リモートワークでメンバーがそろう機会も減ったこともあり夜の誘いもほとんどなくなり、ワークライフバランスも大きく向上した。その結果、仕事にも集中できる状態が維持できていることで、生産性の向上にもつながっている。
というわけで、結論としては、「生産性は向上した」という回答になるのだが、ここで、自分の胸に手を当ててみると、、、、
結局のところ、リモートワークが自分の性格・生活に合っていて、やはりリモートワークを続けたいから、いろいろと理屈をつけて生産性が向上したと思い込んでいるような気がしている。
~リモートワーク後の自宅にて。写真は今朝、リモートワーク前に撮った青空。
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