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虎に翼98話(重遠の孫)

直明「でも僕は どうしても
家族のみんなと一緒にいたい。
離れたくないんだ。
戦時中のことを思うとね。
理屈じゃないんだ。
とにかく怖いんだよ」

(子供じみて聞こえるが、
どうなのだろう?
「戦争体験」であるなら言語化して花江や結婚相手に伝えるべきだ)

   ・・・・・

優未直明兄ちゃんは 結婚してもあの家に住みたいって言ってるんだけど花江さんが同居は駄目だって」
航一「なら 僕たち一緒に住みますか?」

優未「お母さん…
お母さん今航ーさんは
一緒に住みますか?
って言ったんだよ」


優未「あれは絶対
プロポーズだったよ」
花江「ええ 絶対にそうだわ」
寅子「そう?
優未と私を心配しただけ
じゃないかしら」

花江「いいえ
絶対にプロポーズです。
航ーさん勇気を振り絞って
言ってくれたんじゃないの?
かわいそうに。


花江「ほら 向こうのご家族も
いい方たちだったんでしょ」
優未「それはまだ分からない」
花江「えっ?」

優未「だって航ーさんの家族みんなニコニコしてるけど目が笑ってないんだもん」

   ・・・・・

直明航一さん 来てもらいなよ。僕と花江さんのことはさ 気にしないで」

寅子花江 一度2人きりでゆっくり話しを...」

寅子花江は お嫁さんの立場をよく分かっているから
直明が結婚したい
そのお相手のこと
考えているんじゃないのかしら?」


百合寅子さんとても気さくで
よい方でしたね。
優未ちゃんもお利口さんですし」

(それぞれの家族の
それぞれのすれ違い。
航一親子が一番深刻なようだが、
直明vs花江も 相当深刻だ)

   ・・・・・

原爆裁判

汐見佐田さん大変な案件を
この部で引き受けることになった」

岩居「我々は 今 被爆者の方々を
原告として日本政府に
賠償を求める訴えを起こしている」

岩居原爆投下
通常の戦争行為を逸脱し
無差別に民間人を犠牲にした行為で明らかな国際法違反だ。
それゆえにアメリカは
被爆者の方々に対して
損害を賠償する責任がある
ということを訴えたい。
日本は戦勝者である連合国側に
賠償を求める権利を放棄している。
ならば 放棄した日本国に対して
賠償を求めようというのが
訴えの骨子だ」
雲野「多くの民間人が犠牲となった
国際法違反と言える行為の責任
戦勝国であるがゆえに
問いただすことができない
というのはあまりにも
不公平だろう?」

よね 訴訟に踏み切った
理由はあるんですか?」

雲野「去年
あの事件があっただろう?」

よね第五福竜丸事件

雲野「忘れ去られることがないように同じ過ちを繰り返さぬように..。
誰かが声を上げねばならん。

ご覧のとおり、私ももう年でね..
だから 私に
もしものことがあった時は
2人で
岩居君を助けてやってくれないか」
よね「分かりました」

汐見「原告は5名。
広島と長崎に原爆を投下した行為は残虐な兵器の使用や
無抵抗の市民のいる都市への攻撃を禁じた国際法に違反するとして
日本政府に賠償を求めています」

寅子「争点は多岐にわたりますね」

国際法の問題」
戦争とは」
「戦争のルールとは何か」
原子爆弾とは何か」
日米関係のこれまでとこれから」
「犠牲者の方々と どう向き合い
これからの教訓とするのか」
「そもそも あの戦争とは
何だったのか」...

         光

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