🌹衝迫
もう何年も前のことです。
すごく辛いことがあって、
誰も信じられなくなりました。
孤独でした。
初めて【病む】という感覚を知りました。
初めて自分の内側にいる【はらわた】の存在を強く認識しました。
そして初めて【自分の世界】が生まれました。
これは、抑えることのできない強い自我による欲求と衝動を絵として表現し始めた学生時代に作った本です。
アナログの絵です。
今見返すと激しく力強い。
これを卒業展に出したんですよね……
黒歴史本であり、
当時の私にしか描けない貴重な宝物です。
写真作品もだいぶ闇深く強めに見えると思うのですが、これ↑を見ると、まあまあ落ち着いたと思いませんか…?笑
過去のことを説明しようとするとどうしても壮絶な人生ストーリー感が出てしまいますが、、
決して泣きながら苦しみながら描いていたわけではなく、線をたくさん描いたり、脳内にある形にならない形を現していく作業はとても面白かったです。
「なんて楽しいんだろう!」
「なんて素敵なんだろう!」
「なんて天才なんだろう!」
と思いながら描いていました。
(おそらくハイの状態)
それまでは自分の世界観を持っていなかったので、それは純粋に嬉しかった。
赤を好きになったのもここから。
体の中身は赤色のイメージですもんね。
ちなみにこれ以前の絵は漫画の模写が中心で、ただのオタク趣味のお絵描きしかしていませんでした。
作品としては和服っぽいアート寄りの衣装を制作したりしていました。
闇堕ちすると新たな世界に目覚めるものですね。
デジタルで描き直したり、
写真に置き換えたりもしているんですよ。
自分のはらわたをえぐって作品にするというのは、私はポジティブなことだと思っています。
確かに重いものを抱えているけれど、それを強烈なパワーに変換できたとき、最高に〝自分を生きる〟ことができるのですから。
「人生が狂った」を「狂おしく生きる」に。
「ヒステリー」を「ヒストリー」に。
みんなもっと自分を解放したらいいのにと思う。
でも、無理はしないで。
表現できる人が表現をすればよくて、
誰かの作品を通して自分を見つめるのもいいことですよね。
辛い気持ちを表に出さずに腹の中に留めている人もきっと優しい。
最後に、
これは数年前に描いた闇漫画です。
『天国な地獄』
こうして生まれてしまいました。
地獄と地獄を行き来する狂おしい私が。
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