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「大腸内視鏡検査のトリセツver2~検査前準備がマジ大変~」

先日、大腸がん検診に引っ掛かったため「要精密検査」となり、初めて「大腸内視鏡検査(通称:お尻カメラ)」を受けることになったことを投稿しました↓

せっかくの「初体験」でもありますし、物書きの哀しい性でもありますが、どんな流れになるのかをリポートしたいと思います。

とはいえ、医療機関によって微妙なやり方の違いはあると思いますので、あくまで「一例」として、受けるのを迷っている方、受けることが決まったけど怖いなと思う方に参考になればと思います。


まずは検査ができる医療機関で検査日を予約

色々あって、やっと検診を受けたクリニックの紹介状を持って、消化器内科を受診しました。

本日やれるわけではなくて

  • 検査が本当に必要かどうか(私の場合は検診で要精密検査となったため)

  • 検査の予約(クリニックでは医師が少ないのでやれる時間枠が少ない)

  • 検査前準備の説明(いわゆる下剤を大量に頂き、お腹を空っぽにするための食事制限の紙をどっさりとくれます)

  • 同意書関連

について説明を受けて、お薬と書類をドバっと頂いてきました。

その日にできない理由は一言でいうと「お腹の中が空っぽじゃないとポリープなどの異変なのか、食べ物のカスなのかが分からない=検査の精度が下がる」ということです。

「大腸内視鏡検査」は腸内にカメラを入れて、中の状態を確認し、場合によっては小さなハサミがカメラのチューブの中に入っているのでそれを出して切り取ったり、その組織を調べたり、特殊な薬剤を散布して悪性か良性か判断したりといったことをします。

一応整理しておきますと、私は「定期通院している内科で検診もついでにやってもらって発覚」→そこでは内視鏡検査はやっていない紹介状が出される→消化器内科クリニックへという流れになります。

人によっては、例えば会社の人間ドッグで追加料金を支払って受けておくこともできますし、大きな病院で検診を受けた方は内科で見つかっても同じ病院内でカルテが回るので、消化器内科があれば別の病院へ行くことはないでしょう。

ということで、大腸がん検診でアウトになった内科の医師の「見立て」と消化器内科の医師の「見立て」は異なりますので、「そもそも大腸内視鏡をする必要があるのか」というところから、本日の診察で相談となりました。

もちろん、検診でアウトになったら、「さらに詳しい検便」のような検査もあるそうですが、私の場合は

  • 年齢的なもの

  • これまで一度も大腸内視鏡を受けたことがない

  • 胆嚢全摘されている(消化器が健康な人より悪い)

ということで、先生から「大腸内視鏡を受けてみますか?」と言われたので、受けてみることになりました。ちょうど、予約がキャンセルになったところがあるようで、私にとってもピッタリの日程だったので、本日予約もしました。

そのクリニックは医師が一人のため、「じゃあ説明は看護師からしてもらうので、もう一度待合で待っててくださいね」と言われ、待つこと数分。

相談室のようなところに呼ばれ、看護師さんとサシで説明をしてもらいました。

私は胃が子どもの頃から悪く、また胆嚢全摘手術の前後でも何回も胃カメラは受けたことがあり、

  • 胃カメラ→上部内視鏡

  • 大腸内視鏡→下部内視鏡

と呼ばれ、同じ仲間みたいなものなので、待合室で大腸内視鏡検査前の人達が必死こいて、何かを飲んではトイレに行っているのを見たことは何度かあったため、「大変そうだなぁ」と思っていました。

そんな風だったので、「自分が受ける側になるとこんな感じ」というリポートをしてみようと思ったわけでございます。

どんな食事と準備が必要なの?

本日受け取ったのはこんな感じ

※身バレ防止のため、名前と医療機関名などは消してあります。

1つずつ見てみましょう

まず驚いたのが「検査2日前から食事制限がある」ということ。

※食べちゃダメなものリスト=消化の悪い物/時間のかかるもの

人間の腸というのはとても長いので、下剤を使っても、「消化の悪い物」や「消化に時間がかかるもの」「食べすぎ」、そして「便秘気味」の方は検査当日までに「腸内を空っぽにするのが難しい」場合があります。

そのため、「検査2日前」から「おなかを空っぽにするための準備」をしていきます。

※検査2日前になるかは、その医療機関次第です。ただし、やはり腸管内に何か残っていると検査を受ける順番が遅くなるうえ、正しい結果が出ない場合もありますので、せっかく頑張るなら「しっかりと言われた通りにやる方がいい=検査が正しく行われるようにした方がいい」と思います

検査前日のおすすめメニュー

検査当日は、当然検査まで「絶食」です。

私はこのリストを見て結構ショックを受けました。「何が食べられるんだろう…」と思いませんか?

一応、そのクリニックでは、別途「検査前用のレトルト食品セットもありますが…」と勧めてはくれましたが、「3食入り」で1,500円くらいと聞いて、私は辞めました。

ちなみに、「大腸内視鏡検査」を行っている医療機関では自費で「検査前食セット」を販売してくれますが、Amazonなどでも販売されています。

以下にいくつかご紹介しておきます。最近はメニューも和風・洋風があったり、間食も含まれていたりと充実しているので、こちらのほうが手軽で良いなという方は参考にされてください。

私の場合は3食で1,500円~1,800円は高すぎるなと思い、その説明の場で「正直何を食べたらいいか思いつかないのですが…」とこぼすと、看護師さんが「形の残っている大豆製品はダメだけど、豆腐やうどん、おかゆ、白身魚なら食べられますよ。」と。

続いて、「なので素うどんとお豆腐とか、鮭を細かくしておかゆに入れたものとかならOKです」と言われました。

実は何をかくそう、なんて偉そうに言うことでもないんですが、私は「おかゆが苦手」でございます。

これはアレルギーとかではないので、無理して食えと言われれば食べられないことはありませんが…。

子どもの頃、毎年(恐らく虐待やいじめのストレスで)1週間ほど吐いて止まらず、何も受け付けず、血を吐いて入院。点滴生活で一週間で6~8kgの減量に成功!というのが、幼稚園~中2くらいまで毎年ありました。

そのため、「皆勤賞」はもらえず、悔しかったものです。

で、問題は「病みあがりの食事」なんですが…。

要は「吐いて吐いて吐き続けて、食道も荒れて、血を吐いて」という状態なので、吐くのがおさまってもなかなか食べよう!という気にならない。

その上、刺激物(辛い物、カフェイン(お茶・紅茶など))も、焼けただれた食道が痛むということで、通常は「おかゆ」を世のお母さんたちは選択すると思うのですが。

これはもう本当に、「おかゆ勢」「おかゆ警察」から闇討ちされても仕方ないのですが、どうしてもおかゆが「吐瀉物」に見えて仕方がなく、受け入れないんですよね。

なので、私の病み上がりご飯は、基本「素うどん」でした。

多分、原型をとどめていないとちょっと難しいんだと思います。あと、固形なのか液体なのかはっきりせず、中間みたいなものも苦手です。なので、ねこまんまはOK。(味噌汁の具も分かるし、ご飯が粒で残っているため)

甘酒とかで粒々感を感じるものも苦手です。

話が逸れましたが、そういうわけで病み上がりの初日は三食「素うどん」だったので、検査2日前と検査前日の3食「素うどん」は余裕だろうと、それにすることにしました。

早速買ってきて、もう冷蔵庫にスタンバイしています。

多分、人生で二度目の下剤使用

ここからは、医療機関による特徴かもしれないので、誰もがこれを言われるかというと何とも言えない所ですが…。

私が受けるクリニックでは、検査2日前から「下剤」も使います。

右の目薬くらいのサイズの液体ボトルが2日前と前日の下剤

右端の目薬くらいのサイズの瓶(プラ製)をもらってきました。

  • 検査2日前:キャップにすりきり1杯を水に溶いて夜に飲みましょう。

  • 検査前日:容器に残っているすべての薬をコップ一杯の水に溶いて飲みましょう。

と言われました。

検査当日の大目玉「1800mlの下剤」

そして、ここからです!!!!

皆さんが経験する「検査前準備の一番大変なハイライト」

検査当日かつ検査までにお腹を空っぽにするための、最期の砦。

その名も「マグコロールP(マグコロール散)」

右側の「白い粉」はすべて「下剤」です。

とはいえ、下剤をこの量一気に行ったら大変なことになりますし、頑固な宿便などが出ずに、一気に水様便だけ出て、腸内は汚いままとなりかねませんので、これを1時間半~2時間半かけてちびちびやりながら、トイレに行っては出し、ちびちびやって、トイレに行っては出しということを繰り返します。

作り方はこんな感じ

そう。1.8ℓあります。

で、先ほど言ったように一気に飲んで出せばOKではなくて、1時間半くらいかけてちびちびコップ一杯飲んではトイレに行き、を繰り返すそうです。

だんだんと画像↓のように便が綺麗になっていって、尿と同じくらいの色になったら検査できる状態ということなんですね。

私が待合室でひたすら紙コップで飲み物を飲み干す集団を見たのは、これでした。

また、これも医療機関によって異なるようですが、看護師さんにトイレに行くたびに💩を見てもらい、「OK」が出たらというところもあれば、自分で画像を見ながら5段階で評価し、検査できる数値になったら開始というところもあるようです。

※ちなみに、<注意>というのが画像下部に書かれていますが、姉が最近この検査を受けた時、姉はこのマグコロールが全然飲めず…。というか、嘔吐してしまったらしくて、飲み切れず。病院で飲んでいたため強制的に浣腸や坐剤でクリーンにされたそうです( ;∀;) それはそれで辛い…。

それと、これは完全に「近所」+「クリニック」だからできることだと思いますが、看護師さんから「当日の下剤はお家で飲まれますか?クリニックで飲まれますか?」と聞かれました。

  • 家で飲む場合→5時半から飲み始める

  • クリニックで飲む場合→クリニックは9時からなので、そこから飲み始める

5時半起きというか、5時半までにはお水を入れてシャカシャカして準備しておかないといけないのでもっと早く起きないといけないのですが、最近4時には目が覚めるのでそれは行けそうなのと、5時半から飲み始めたら「早く検査に案内してもらえる」→「早くご飯にありつける(タバコが吸える)」ため、私は「自宅で飲む」を選びましたが、私が何人かの経験者から聞いた話で「家で飲んだ」という話は聞いたことがないため、ほとんどの医療機関が医療機関に到着してから飲み始める感じだと思います。

そうなると、「病院の開院とともに到着」→「1時間半~2時間半かけて飲む」→「チェック」→(もしまだ汚かったら追加)→「看護師さんのOK」→「検査」ということになるので、半日は覚悟しないといけないですね。

ちなみに、私のクリニックでは上記の排便の状況も「数字で評価」を書き、その他同意書なども書いて当日に電話。「今こんな感じです」と伝えると「何時から検査なので来てください」という流れになるとのこと。

第三回は「検査当日の流れと感想」になると思います。こうご期待!!!

※ちなみに、私のアレの画像を載せることはありませんので、期待しないでください(笑)

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