見出し画像

2024年上半期に読んだ本まとめ

 昨年は本を読む時間が潤沢にあったので、毎月読んだ本をまとめたnoteを出していたのですが、今年は読書時間が激減し、冊数も減ったので半期分まとめて出してみようと思います。
 電子書籍→紙の本の順で、簡単な感想があったりなかったりします。


1冊目『四畳半神話大系』森見登美彦

 森見登美彦好きと言っておきながら、まだ読んでなかった。森見登美彦読むと、学生時代に戻りたくなる。ついでに魚肉ハンバーグも食べたくなった。

2冊目『葉桜の季節に君を想うということ』歌野昌午

 終盤まで読んで「うわ~!してやられた!」と思った作品。自分の見ていた世界がまるごとひっくり返った。

3冊目『三体Ⅱ 黒暗森林(下)』劉 慈欣

 読んだの前すぎて詳細は覚えてないんですが、面白かった記憶はある。史強好きなのに、時代が進みすぎて全然出てこなかったな……。

4冊目『眠りの庭』千早茜

 じっとりとした質感を持ったヒロインが美しい。この一作をきっかけに千早茜にハマって、『透明な夜の香り』などを買った。まだ読んでいないけれど。

5冊目『AX』伊坂幸太郎

 伊坂幸太郎の軽妙な死生観が好き。死に行くことと、散歩に行くことが同義くらい軽いんだ。

6冊目『三体Ⅲ 死神永生(上)』劉 慈欣

 バカSFからはじまったのに、めちゃくちゃロマンチックな話だった記憶がある。わたしも誰かから星をプレゼントされてみたいなあ。

7冊目『三体Ⅲ 死神永生(下)』劉 慈欣

 長期間をかけて読了した数か月後、文庫本が発売された。もう少し買うの待てばよかったと思ったのはここだけの話。

8冊目『神様のメモ帳』杉井光

 名作ラノベ。キャラの良さだけで、ぐいぐい読ませるのがさすがとしか言いようがない。

9冊目『アナベル・アノマリー』谷口裕貴

 著作がわずか3作しかないSFの天才。伊藤計劃をはじめて読んだ時くらいの衝撃があった。全人類読んで欲しい。

10冊目『岩窟姫』近藤史恵

 もっと重たい感じかと思ったけど、わりとあっさりめ。女同士って、もっとドロドロしてると思うんだけどなあ。

11冊目『ハンチバック』市川沙央

 なんだこれ。これが本当に芥川賞? エッセイとしては満点。小説としては0点。そんな感じ。小説だと思って読むと本当に苦痛。

12冊目『ものがたり洋菓子店 月と私 ふたつの季節』野村美月

 大好きな作家、野村美月の久しぶりの新刊。1巻の表紙イラストが好きだったから、2巻もイラストバージョン出して欲しいな。単行本受注生産でいいから。

13冊目『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

 難しいかと思って、ずっと尻込みしていたけど読んだら意外とあっさり読めた。『幼女戦記』のほうが難しいと思う。ただ次作を読みたいかと聞かれると、この一冊でお腹いっぱい。まったく別テーマのフィクションなら読みたい。

14冊目『薔薇のマリア V.SEASIDE BLOODEDGE』十文字青

 久しぶりに読んだから話忘れたかもと思ったが、閑話休題みたいな巻だったので問題なかった。同じシリーズを延々と書き続けられるの尊敬する。わたしだったら絶対途中で飽きる。

15冊目『二木先生』夏木志朋

 デビュー作特有の「人生で一回きりしか書けない大傑作」感が大好き。日々、傑作を更新していく作家もいるけれど、やはりデビュー作の輝きは違う。この人が二作目にどんな話を書くのか、楽しみだ。

16冊目『バスタブで暮らす』四季大雅

 ラノベだからできる表現だな、と思う部分がちらほらと。テーマは純文学でも受け入れられる感じだけど、終始ふわふわした表現で、これはラノベじゃないと無理だなあって感じ。

17冊目『誰が勇者を殺したか』駄犬

 なろう発の小説で、はじめて面白い!と思った小説かもしれない。無双もなんにもしないけど、勇者がかっこいいんだ。

18冊目『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦

 森見登美彦はやっぱこうでなくちゃ!が、めいいっぱい詰め込まれた小説。森見作品におなじみの舞台、登場人物、すべてが森見ワールドを形づくってる。

19冊目『invert 城塚翡翠倒叙集』相沢沙呼

 種明かしをされたら、なんだそんなことかと思うのに、読んでいる間は一切トリックに気づけないんだ……。簡単なのに気づかれないトリックを思いつくのって天才だと思う。というかミステリ小説書く人ってみんな頭良いよね。

20冊目『あらゆる薔薇のために』潮谷 験

 普通に面白かった。でもね、メフィスト賞作家ならもっと面白いの書けると思うのですよ。今後に期待。

21冊目『少女Aの殺人』今邑 彩

 本屋で買った時はもっと現代的な表紙イラストだった。かなり初歩的なミステリ小説で、ミステリ初心者にも良いかもしれない。

22冊目『サロメの断頭台』夕木春央

 夕木春央といえば、やっぱり大正ミステリよ! 『方舟』や『十戒』も良いけれど、あれは大衆向けミステリで、大正ミステリこそ真の夕木春央ファンが望んでいるものって感じがする。

23冊目『レーエンデ国物語 夜明け前』多崎礼

 いや、面白いんだけどね……。面白いんだけど、シリーズ全体で見ると失速している感が否めない。1巻、2巻が至高すぎた。

24冊目『燕は戻ってこない』桐野夏生

 アラサー・派遣社員・低収入と、主人公とほぼ同じ境遇だから、かなり興味を持って読んだ。読了後、東野圭吾の『人魚の眠る家』を読んだ時と同じような気持ちに。上半期に読んだ本の中で、一番面白かったかもしれない。


 というわけで上半期は24冊で終わり。昨年と比べて、かなり冊数が少ない。
 今年は100冊は読みたいと思っているけれど、このペースでは厳しいかもしれない……。
 下半期分は気が向いたら年末に更新します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?