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DMM英会話あるある4 「ローレンかハンナどっちがいい?→マジでどっちでもいい」


みなさんご存知のとおり、私は初学者ながらDMM英会話愛好家であり、同時に「DMM英会話のレッスン時間をめちゃめちゃ効率的に使いたい協会会長」でもある。
たった一人の会員であり同時に会長でもあるという唯一無二の存在だ。
会員募集中です。

最初のあいさつしたくない」の記事でもしつこく絡んだとおり、25分という限られたレッスン時間を1分でも1秒でも無駄にしたくないと、大人としてとてもみっともない、stingyな熱の入れ方をしている。
stingy=ケチな、しみったれた、せこい

そこで今回、私がD効会(「DMM英会話のレッスン時間をめちゃめちゃ効率的に使いたい協会」の略)会長として俎上に乗せたいのが、「ローレンでもハンナでもどっちでもいい問題」である。

これは私がレッスンでよく選択する、「会話」ジャンルの教材を扱っている時に出くわしがちな問題である。

「会話」の教材では、「まず架空の2人の会話文を読み、それから会話内容についてのいくつかの設問に答える」というエクササイズがある。
TOEICのリスニング問題と似た形式だが、TOEICではナレーターによって読み上げられる音声を聞くのに対し、この教材では会話を我々自身で読む。
2人の会話なので、私と先生がそれぞれのセリフを音読して、そして会話(台本を読むだけだけど)が終わったら What did Hannah buy this morning? みたいな設問に答えていく。

そこでよく会話の主として登場するのが、ローレン(Lauren)とハンナ(Hannah)だ。
こういう感じ。

ダイエットについて会話するローレンとハンナ


他にも、マット(Matt)とグレース(Grace)、ネイサン(Nathan)にザック(Zach)あたりがよく出て来る。彼らがレギュラー出演者。NHKの20分英語番組における宮崎香蓮ちゃんや肘井ミカさん、上野あゆさんのようなお立場の方々。
「会話」だけでなく、「健康とライフスタイル」の教材中にも彼らは登場する。カメオ出演だ。

で、私はその、私と先生が担当を決めて会話文を読む前の、レッスンの進め方についてちょっと物申したいことがあるのだ。
重箱の隅をつつくような、昭和の姑(の中でも特にステレオタイプな意地悪婆)のようないやらしい指摘である。「そのくらい別にいいだろ!! 心の狭いやっちゃなあオマンは……(苦笑)」と自分でも自画自蔑(じがじべつ。自画自賛の反対)しながら書くことである。

会話の音読に入る前に、例えばローレンとハンナの会話だとすると、まず先生が、「Which do you want to read? Lauren, or Hannah?」と聞いてくる。
10回中9回は、「ローレンとハンナ、どっちを読みたい?」と先生が私に尋ねて、そして私がどちらか希望する方を答えて、それから2人で会話文を読み進めていくのだ。


そこで私は、いつも思う。

「ローレンとハンナ、どっちを読みたい?」って、いちいち聞く必要ありますかね?

ローレンにするかハンナにするか、

どっちでもいいにも程がある(涙)。




だって、それを聞かれたところで、選ぶ基準がなにもないし。
選びようがないよ。ローレンもハンナも教科書的なセリフを喋っているだけなのだから、どっちもこっちもないよ。同じよ同じ。

人間は1日の生活のうちで、意識的にせよ無意識的にせよ、およそ35000回の選択をしているという研究結果がある。
1日で35000回だ。
その中に、ローレンを読むかハンナを読むかの選択を入れたくない。35000回中の1回を消費して、ローレンにするかハンナにするかの選択をしたくない。その1回分を減らして、1日の選択を34999回に抑えたい。なかなかエネルギー使うんだから選択するのも。

私は毎回困っている。「Which do you like to read?」と聞かれても、あまりにもどっちでも良すぎて、いつも答えに窮するのだ。
なんとか選択の材料を見つけようとあえてイヤらしい目線になってみても、イラストの美人度やグラマー度にもほとんど差はない。どちらの女性も初代のファミコンで十分表現できるレベルの平坦な外見である。「ハンナの方がセクシーで肉感的だから、I definitely want to be Hannah!!!」とか、別にならないから!
いや、もしハンナが肉感的なセクシー女優だったとするなら、むしろ私はローレンになった方がいいのか。セクシーな本人になったってしょうがないのだ。自分で自分の体を触ったって別に興奮しないしな。セクシーな人とやり取りをする方、相手側を選ぶのが正解だね。じゃあローレンだ。女性同士ならきっと頼めば胸くらいおさわりさせてもらえるはず。いつも会話しているパートナーなんだし。
みたいな基準もなにもない。

あるいは、ローレンのセリフが

「F○ck you!! You bastard, a○s hole!!  Son of a b○tch、このドグサレ外道野郎!! おまえの眼球をピーーーてピーーのピーーーーて血ピーーーーーピーーーーやるぜっ!!! 楽にピーーーかったら土下座して命乞いしてみろやハンナ!!!!」


みたいな、読むだけで気分悪くなるようなド下品な内容だったとしたら、「I absolutely want to be Hannah!」と迷いなく希望できると思う。
しかし実際のところは、2人ともお上品な decent girls で、それぞれの品格……elegance, dignity に差もないのである。

10回中1回は、先生が「I will be Hannah, and you will be Lauren.」と勝手に決めてくれるが、その方が断然いい。
そこを強制的に決めてくれる先生だと、私は「この人、なかなか切れ者だな?」と自分の中での先生評価を上げる。
その人は「ハンナかローレンどっちがいいか聞くのって、意味ないよな。どっちだって同じなんだから」と想像できて、そこを自己判断で省略し(きっとマニュアルでは「どっちがいいか生徒に聞く」というスクリプトになっているだろうにも関わらず)、授業を効率化することができる人なのだ。そういう人は頭がいいと思う。
英語ペラペラな人は英語初学者から見たらみんな「すごい人」「できる人」に見えがちだが、全然そうではなく、できる人もいればまったく鈍い人もいるのだ。日本語ペラペラな日本人にもアホはたくさんいるように。

実際にDMM英会話を、しかも会話のトピックを選択してレッスンを受けている人は、この「ハンナ or ローレン選択」あるいは「マット or グレース選択」の意味のなさをとてもよく理解していると思う。
そう。だって、一度2人で会話を読み終わったら、今度は役を入れ替えてもう一度最初から読み直すのだから(涙)。
私がハンナ、先生がローレンを担当してテキストを読んだら、次は私がローレン、先生がハンナとなって、もう一回ダイアログを読むのだ。そういう決まりなのだ(泣)。

だから正確に言うと、最初に聞かれるのはほとんどの場合「Which do you want to read first? Lauren, or Hannah?(ローレンとハンナ、どっちを最初に読みたい?)」である。
後から役を入れ替えて合計2回読むけど、1回目はどっちを読みたい?ということを聞かれているのだ。

ただでさえどっちでもいいのに、必ず生徒も先生も両方のセリフを1回ずつ読むことになるのだから、最初に私がローレンをやろうがハンナをやろうが、心の底からどっちでも良くないですか??


この「ハンナローレン選択問答」をカットすれば、レッスン時間が5秒程度は節約できるはずである。
5秒を笑うものは5秒に泣くのであって、受講回数がちょうど500回くらいである私は、これまでに合計2500秒ほどをこのローレンハンナ問答(まったく意味のない問答)に費やしていることになる。40分以上である。「いや別にどっちでもいいんだけど聞かれたからには答えないといけないな……、えーとほんとにどっちでもいいんだけど……… I will be Lauren first.」というのを私は500回、40分以上やり続けてきたのである。

みなさんもちょっとやってみて欲しい。「いや別にどっちでもいいんだけど……」ということ、例えば仕事や買い物から帰った時に「家のドアを右手で開けようか左手で開けようか、どっちにしようか」みたいなことをドアの前に佇んで40分くらい考え続けてみて欲しい。すごく時間を無駄にした気分になるから(涙)。

しかし、よく考えてみると私は500回のレッスンで毎回会話の教材を選んでいたわけではなく、さらに会話の教材を選んでも希望を聞かれないことだってあるので、実際のところはローレン問答で使った時間は10分もないかもしれない。
その点は数字を盛ったことをお詫びしたいがしかし私がこのままDMM英会話を続けて今後の人生で5000回ほどローレン問答をすることになったら、合計で400分も時間を使うことになってしまうのだ。6時間と40分である。
年老いて死にそうな健康状態になってから、あと6時間あれば遺書を書けたのに、ローレン問答で人生の6時間を使ってしまっていたために遺書を準備することができず死んでしまい、それにより子どもたちによる骨肉の相続争いが始まり一家崩壊、みたいな事態にもしなったらどう責任を取ってくれるのか? ローレンかハンナか無駄に悩む時間を遺言の作成に充てていれば、流血の争いは避けられ、兄弟姉妹も仲良く暮らせていただろうに……。


まあきっと……
「ローレンかハンナ、どっちを読みたい?」と聞くマニュアルになっているということは、聞くことの有効性がなにかはあるのだろう。
例えば片方のセリフにだけ知らない単語がある場合に、それはまず先生に読んでもらいたいので自分はその単語が入っていない方を選ぶとか。

そう考えると、ちゃんとした意味があるな。
どうやら私が間違っていたようです。難癖つけて、ごめんなさい。
責任を取って、私、D効会(「DMM英会話のレッスン時間をめちゃめちゃ効率的に使いたい協会」の略)会長の職を、本日で退かせていただきたく思います。

この記事を書くのにも6時間くらいかかっているので、こんなよくわからん記事を書かなければそれでローレン問答5000回分の時間を節約できたのである。
なにをやっているんだ私は。


That's it.



P.S. 入会をご検討の方は、ぜひお友達紹介プログラムでお願いします。私の記事を読んだあなたはもう、私のお友達! 一緒にがんばりましょう。


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