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吸水ショーツを使って考えた生理と女性の一生

生理。女性に生まれたらみんなが否応なく通らなければいけない道。

毎月、7日間股から出血する。どんなに仕事が忙しかろうが、どんなに楽しみにしていた旅行があろうが、遠距離の彼氏と会う貴重な1日だろうが、生理は聞く耳持たずやってくる。

生理と私の半生

私と生理との出会いは小5の時だった。保健の授業で生理について習って、かわいいナプキンセットを貰っていたので、生理が来るのがむしろ楽しみだった。しかしいざ来てみると、しょっちゅうパンツは汚れるし休み時間にトイレにナプキン持っていくのが恥ずかしいし、色々とめんどくさいものだった。

私は生理痛がめちゃくちゃひどい方ではない。でも疲れていたり冷えたりするとけっこう痛む。何も手につかないくらいすごく眠くなるし、お腹減りすぎて朝から晩まで食べ物のこと考えてしまう。

月日は流れ大人になり、性行為などするようになると、生理が少しでも遅れるだけでヒヤヒヤした。もちろん避妊はきちんとしているが、避妊具とて100%の避妊を保証してくれるものではない。私は生理が予定日ぴったりに来ることが少なく、毎月早めに来たり遅めに来たりと何日か前後する。

「このタイミングで子ども産むなんてできない...。もし、もし妊娠していたらどうしよう?」何度シュミレーションした事だろう。この時の焦りとそしてまだ見ぬ命への責任感といったら、なかなか形容しがたいものがある。

いつだって身ごもるのは女性。だから男性はしっかり責任持って避妊するように!きちんと避妊しようとしない男は土に還って人生学び直して。

ナプキンって不便&高額

さて、生理というのは予定通りに来ても来なくてもそれ相応の大変さを女性にもたらしていることがお分かりいただけただろうか。

そしてさらに悩みのタネだったのが、生理用ナプキンが使い勝手があまりよくないということだ。脇や後ろに漏れて下着を汚すし、肌にあまり優しくないので痒くなる。大量のゴミが出る上に、匂いとか気にしつつ人目につかないように処理するのに苦労する。

そして値段がけっこうする。1ヶ月で1000円くらい。女性の生涯の生理の回数は約500回で、平均41.6年間も生理と付き合わなくてはならない。生涯経費は約49万円。女性に生まれただけで50万も多く出費がかかるのだ。

このナプキン問題をなんとかするべく、布ナプキンや月経カップも試してみた。布ナプキンはものがよくなかったのか、染みになるし洗濯が大変で、「こんなんやってられっか!!」とちゃぶ台をひっくり返したくなった。

月経カップはシリコンなどでできたカップを膣内に入れて、血を溜め込んで数時間おきに外して洗ってまた入れる、という仕組みだ。

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私には月経カップも合わなかった。入れるのが痛いし、外す時も奥に入り込んで取れなくなるのではとヒヤヒヤしたし、経血量が多くて数時間で満杯になるので向いていなかった。

吸水ショーツ、召喚

そして今回試してみたのがユニクロの吸水ショーツだ。

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吸水ショーツの噂は聞いていてすごく気になっていたが、なかなか手を出せずにいた。布ごときが血を吸収する?嘘でしょ?という思いがぬぐえなかったのだ。売り場に行ってみると、ショーツのでかさにおったまげた。デカパン競争か?

普段のサイズの2倍くらいに見える。「えっ,,,,どうしよう」と思い悩んだすえ、いったん店を出たくらいだ。勇気を出して店員さんに「これって普段のサイズで選んで大丈夫ですか?」と聞くと満面の笑みで「はい!履くとちょうどいいですよ!」と言われたので半信半疑で買って帰った。パンツ1枚で2000円なので失敗はしたくない。

サイズは履くとちょうどよかった。へそ下まですっぽりなのでちょっとシニア感があって恥ずかしいが、勝負下着ではないので。(キリッ)

一番量が多い2日目と3日目を吸水ショーツで過ごしてみたが、最初に抱いた感想は感動!!だった。ナプキンの「股の間に何かが存在してます」感がない。ナプキン使用時は「べっちゃ〜」という感じで股が汚れるのだが、吸水ショーツはフィット感があるのであまり汚れなかった。

3日目の朝、ジムに行って激しい運動もした。ランニングマシンを使ってる時、2回くらい大量に出た感覚があったので、「えっ、大丈夫かな?漏れてないよね?」と一抹の不安を抱いたけど、大丈夫、全く漏れてませんでした。

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しかしこの吸水ショーツ、量が多い日に使うとけっこう冷える。表面が冷たい!という訳ではないのだが、なんか少し冷えるな〜という感覚。ここらへんは個人差もあるだろうし私が敏感すぎるだけかも。でも量が少ない時はかなり快適に使える。ナプキンの使用回数がグンと減る。うれしい。

こんな風に女性の生理を楽にする製品が出て来たのは本当に喜ばしいことだ。生理用ショーツがもっと安価に手に入るようになったら、インドでナプキンが買えずにボロ布を使っている女性たちに配りたいなあとかも考えている。

生理は大変で面倒くさい。でも命をつむぐための大事な体の役目だから、これからもうまく付き合っていきたい。

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