入社5か月で企業ブランディングに挑戦 新人賞を受賞したデザイナーの成長のカギは「人は裏切られないと感動しない」という考え方
23卒、WebデザイナーのMakinoです。
この記事では、新卒一年目にして企業ブランディングに関わらせていただくようになったきっかけ、12期上期キックオフで頂いた新人賞受賞についてお話ししたいと思います。
以下のような方の参考になれば嬉しいです。
私の就活の軸
入社して約半年、長くもあり、あっという間の半年間でした。
やっと社会人としての生活にも慣れてきて、自身の就活生時代を思い返すことも多々あります。
当時デザイン学生だった私の就活の軸はシンプルに「働く環境と人」。
常に最先端のクリエイティブに触れることのできる渋谷という立地と、クリエイターを尊重してくれる代表やメンバーと話す中で、サクラグへの入社を決めました。
特に、「クリエイターの市場価値を向上させたい」と発信している記事を見て、そんな思いを抱いているメンバーと一緒に働けたら最高だなと思ったことを今でも覚えています。
そのような期待を胸に入社しましたが、学生時代に思い描いていたデザイナー像とのギャップもありました。
一度に抱える案件は一つや二つではないし、自分の理想と相手のニーズの差に悩むこともあります。ただ、想像の何倍もいろんな業務に携わらせていただいてるなというのが正直な感想です。
新卒5か月目、企業ブランディングにチャレンジする
一番印象深く、今でもワクワクするような業務はサクラグの企業ブランディングに関わったことです。
企業ブランディングという言葉だけでは、どんなデザイン要素があるのかあまり想像がつかない方もいらっしゃると思います。
企業ブランディングとは簡単にいうと、その企業、そのブランドの価値を顧客に伝えるために共通イメージを形成することです。
サクラグのコーポレートサイトに訪れてくれた方や、配信される様々なクリエイティブを目にする方、そんな誰かにとっての「サクラグ」のイメージを作る大事な制作です。
デザイナー業務に慣れてきた入社5か月目の8月頃、入社2年目でブランディング推進室を立ち上げた先輩からの声かけがきっかけで、私はサクラグのコーポレートカラーの更新を担当することになりました。
サクラグといえば暖かみを感じるピンク色のロゴが印象的ですが、そんなピンクとなじみ、効果的に使用できるサブカラーを提案することが私のミッションでした。
学生時代にブランディングに関して学んだことはありましたが、もちろん企業ブランディングの経験など皆無。
とにかく世の中のブランディングガイドラインを読み込み、企業カラーの持つ意味を調べてサクラグに当てはめていくことを考えました。
今までのサクラグが持つ、優しく暖かい印象と、10周年を迎えどんどん進化していくこれからのサクラグの印象を融合し、一つのカラーリングにする。少しずつ色を調整することで自分の納得する提案資料を制作することができました。
今、サクラグで使用されているサブカラーは、当時私が提案したカラーリングの中から選定されたものです。サブカラーは会社の公式資料や、私が今リデザインを任されている「採用の手紙」などに使用されます。広報や採用に幅広く関わっていく大切な企業イメージの一つです。
自分の提案やクリエイティブが、企業のイメージを構築する一部になっているなんて、内定者時代の私は想像もできなかっただろうと思います。
新卒一年目の私が今回のようなチャレンジができたのも、立場を問わず積極的に発言できるサクラグの環境があってこそです。入社2年目にしてこの「sakulog」を立ち上げた先輩や、新事業を立ち上げた先輩、そんな先輩方の背中を見てきたので、カルチャーにもある積極発言がサクラグの成長に繋がっているのだと改めて感じました。そんなサクラグには業種問わず、様々な夢や目標を持って業務に取り組んでいるメンバーが多くいます。
チャレンジを経て、目標にまた一歩近づく
私が持っている、一つの大きな目標は、地方創生のリブランディングに関わることです。
地方の過疎化や若者の減少などの問題に対して、地方の魅力を知ってもらい、いかに良さを魅せる事が出来るのかが大きな鍵になってくると思います。そんな中でデザインの力や与える影響とは多分私が想像しているよりずっと大きなものです。ブランディングでイメージを付加価値にできるデザイナーとして、地方の活性化を手助けするような制作を生涯のうちにできたらいいなぁと思います。
学生時代からなんとなく思い描いていた目標ですが、今回サクラグの企業ブランディングに関わらせていただけたことでハッキリと輪郭を描けたような気がします。
そのためにも、常にユーザーの視点を持ち、デザインでコミュニケーションを取れるような制作を続けることが当面の目標です。
新人賞受賞、大切にする考え方「人は裏切られないと感動しない」
最後になりますが11期下期のキックオフにて、新人賞をいただくことができました。
受賞時は、正直嬉しいという感情よりも驚きが先行していて、うまくコメントをすることができなかったです。自分が新人賞をとる!という気持ちで登壇できなかったのも後悔の残る制作がたくさんあったからだと思います。
ただ、代表の遠藤から頂いた「デザインを見て感動した」という言葉がずっと心に残っています。
私はデザインをする上で「人は裏切られないと感動しない」ものだと思って制作してきました。
誰かの期待を良い意味で裏切った時にこそ、その人を感動させることができる、そんなデザインをすることがずっと私の目標です。
代表の期待を少しでも良い意味で裏切ることができたのなら、そんなに光栄なことはないなと。
新人賞を頂いたことで、私が思っている以上に期待してくれているということに気づくとともに、人を感動させるハードルはひとつ上がったと感じています。
もっと良いクリエイティブをするために頂いた新人賞だと思っているので、副賞で頂いた新オフィス内装デザインの業務にも自分の技術以上のアウトプットができるように挑んでいきます。
デザインをしていると、納得できることより悩んで頭を抱えることの方がずっと多いです。
私は飛びぬけた才能もなければ、クリエイターを志すのも高校の3年生と遅く、今デザイン学生として日々学んでいる方よりも、もしかしたら経験も不足しているかもしれません。
ですが、今はサクラグで日々制作に励むことが何よりも楽しいです。
有名なデザイナーになりたいとか、キャリアアップしたいとかどんどん上に上り詰めたいとか、大きなことを言うにはまだまだスキル不足ではありますが、デザインを楽しんでいるということは心から自信を持って言えます。
これからデザイナーになる皆さんには悩んで頭を抱えることも楽しんで、ぜひ目の前の制作に取り組んで欲しいと思います。