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『アイドル・ハンズ』はボンクラホラー界の快作だ

暇な手は悪魔の遊び場になる

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 アントンは学校をサボっては日がな一日マリファナを吸いながらぼぉっとテレビを眺めているだけのボンクラ高校生。

 町を騒がせている残酷な連続殺人事件のことも知らないでいた。
 そんなある日のこと、自分の右手が夜ごと人を殺していることを知ってしまう。

 この右手がアントン自身のコントロールを離れ、意志を持っているかのように猟奇的な殺人に手を染めているのだった。

 ついには自分の両親と親友が右手の餌食になってしまう。

 そして、右手の次のターゲットは、最近アントンといい仲になっている女の子のモリ―だった。
 果たしてアントンは、モリ―を救って真の漢になれるのか?


 自分の右手に悪魔のような存在が憑りついて人殺しに手を染めてしまう話だ。

 今、人々の耳目を集めている連続殺人事件の犯人がもしかして自分なのではないか?
 と主人公自身が無意識下で殺人を行っているかもしれないと恐怖に慄く内容の作品はたくさんあると思うが、この映画もその一本である。

 だが、この映画は軽い。滅茶苦茶軽い。

 無辜の人たちがあっさりと無惨に殺されていくが、とにかくノリが軽いのだ。
 
 右手の毒牙にかかって死んだはずの親友ふたりが、天国に行くのが面倒くさいという理由でゾンビになって復活する。

 こんな展開で大体どんなノリの映画かわかるだろう。

 最初から最後まで軽さで突っ切る映画だけど、この軽さがクセになってくる。
 人死にのバリエーションが豊富だし、モリ―を演じるジェシカ・アルバはキュート&セクシーなので人は死にまくるけどスカッとする映画を見たい人にオススメだ。


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