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2022.11.20. ヅカロー見たのでメモ

 ヅカローこと宝塚版HiGH&LOW(正式名称『HiGH&LOW THE PREQUEL』)を見たので感想をメモしていきます。

以下箇条書き

・配信とはいえ宝塚歌劇団の舞台を観劇するのはこれが初めてなので自分あおうかおっかなびっくりと見ていましたが、開始1秒でその不安は雲散霧消。滅茶苦茶面白かったです。

・まさか立木文彦のナレーションに相当する人物まで用意してくるとは……。

・プリクエルの名の通り前日譚となっていて時系列的には一番最初のドラマシーズン1の前の話となっている。まだコブラがMUGENの頃の明るい雰囲気を引き摺っていたり、チハルの存在がなかったり、また、クラブHEAVENが開店前で村山さんが鬼邪高のてっぺんを張っていないなど原作で見慣れていたキャラたちのまだ知ることのなかった貴重な姿を見れて良かった。

・原作のHiGH&LOWは本編の所々でSWORDの各チームのテーマソングを流して印象付けをしていたが、今作ではテーマソングに宝塚のキャストの歌唱と踊りを加えた豪華仕様になっていた。HIGHER GROUND feat.宝塚歌劇団が最高。音源売ってください。

 と思ったら音源売ってんじゃんッッッ!!!

・シーズン1の前の時系列になっているので、必然的に本編からはフェードアウトしていった苺美瑠狂が大活躍するしカニ男の床屋がたまり場になっている。懐かしい気分になった。

・ヒロインのコブラの昔馴染みで小学生時代のコブラにコブラツイストをキめるほど天真爛漫な活発な少女なのに難病持ちで先が長くないという造形がコブラ夢小説って感じで面白かった。

・全体的にキャストの雰囲気が原作のキャラたちをきっちり踏襲していて再現度が凄かった。ビジュアルが似ているだけでなく話し方や仕草、立ち振る舞いまでそっくりでリスペクトが過ぎるぜ……と戦慄した。特にダンさん(宝塚の姿)のダンさんっぷりに感服。

・本編時空ではダン、テッツ、チハルの3人で構成されているからDTCになる3人組がチハルがまだいない時系列だからヤマトを加えてDTYになっているのが細かいぜとなった。

・ホワイトラスカルズの舞踏会に潜入するDTYがドレスコードが白い衣装だから白いタキシードでも着てくるのかなと思ったらファンタジックな仮装だったので笑ってしまった。

・本編で何度も見ることになるコブラ、ヤマト、ノボルの思い出のあの場所がまさか舞台版でも見れるとは思わなかった。

・原作に通底する「永遠じゃねぇ無限だよ」のスピリットをコブラのもう先が長くない昔馴染みの少女との思い出作りのプロットに被せてくるのがプロのワザマエでひれ伏してしまった。

・コメディシーンの登場人物のやり取り、特にDTYと苺美瑠狂の掛け合いのテンポ感が本編でのそれを再現していて良かった。

・コブラとヒロインのデートで遊園地が出てきてこの世界に遊園地なんて場所が存在するのかと驚いていたらそのあとすぐに無名街の闇市が登場して一気にHiGH&LOWに揺り戻された。

・今回の敵の苦邪組はコブラと相対するボスだけでなく主人公の仲間たちとそれぞれタイマンを繰り広げる幹部枠の四天王までいるのが、ジャンプ漫画の劇場版のオリジナル敵キャラクターじゃんとなった。

・苦邪組は丁寧に各陣営にスパイを撒いて分断を図るというなかなか手の込んだ策略を見せてくるが、結局は各陣営の拠点への放火という力技に頼るのがHiGH&LOWの敵キャラで微笑ましいわね。

・本編開始時空前でも不自然でない流れでSWORD軍団の共闘をやってくれたのが嬉しかった。ザムではスモーキーの欠けている不完全な共闘だったけど今作では彼も加わった完全な形なのが良かった。

・しんみりとしたラストだったけど、「永遠じゃねぇ無限だよ」のスピリットと「出ちゃった」「出ちゃったじゃねーよ、死んだばっかりだろ!」の本編でもありそうだけど絶対にない掛け合いのおかげで未来への希望(いわば本編への繋ぎ)を見せてくれたのが手厚いなと思った。




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