明烏

蝋燭の火を吹いて消して
点けて それを繰り返す
女の目はごまかせたって
女郎との指切りげんまんよ

唇を小指でなぞって
嘘の言葉を見抜いて
はじめの一歩は楽しけり
通れば 目出度く 蜘蛛の罠

どこに逃げたって見つけてやるさ
女郎の意地は閻魔の笑みよ
さぞ 慌てて逃げれりゃいい

猫におまんまをあげてから
外八文字で魅せる
女が唯一 天下取れる
吉原の海で溺れなよ

死んで逃げたって 袋叩き
女郎の縁は切れぬ仕草
小指を詰めて 恐れりゃいい

花よ蜜よと夢に現
籠の鳥なら鳥らしく
夜が明けたら 裾を噛んで
鳴いてやるわと 明烏

爪の垢を煎じて飲ませたら
帰り道なら一文無しさ
女郎と指切りしたからにゃ

どこに逃げたって見つけてやるさ
女郎の意地は閻魔の笑みよ
さぞ 慌てて逃げれりゃいい

#オリジナル #音楽 #歌詞 #曲付けOK #詩 #演歌