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商店街が出てくるおすすめの本
こんにちは。桜です。
お肉屋さんのあの揚げたてコロッケが大好きな私。美味しい熱々のコロッケが買える場所といえば、まず最初に賑やかな商店街が思い浮かびます。
いわゆるベッドタウンで育った私はこれまで商店街に全くと言っていいほど縁がありませんでした。だから商店街のある街に憧れます。人の活気、人情、そんな世界を体感するべく“商店街の出てくるお話”を読みました。どれも面白い美味しい本ばかりでしたので、ご紹介させていただきます。どうぞ宜しくお願いします。
『縁結びカツサンド』冬森灯/著
読んだ翌日、パン屋さんに行きました。
だってあまりにもベーカリー・コテンのパンが美味しそうに描かれていたから!私の中の食いしん坊が顔を出すくらいパンの香りがする内容で、作る人の想いと味が伝わる作品です。
そして何より丁寧に書き分けられた章毎の主人公らしさあふれる文章。商店街をとりまく優しい絆の連鎖に思わずホロリ。読み終えるとあたたかい気持ちになりました。ページ数のフォントも可愛い。全ての食いしん坊にオススメの一冊です。
『3匹のおっさん』有川ひろ/著
『図書館戦争』や『阪急電車』でお馴染みの有川ひろさん。こちらはドラマ化されていますのでご存知の方も多いかも知れませんね。素敵なおっさんが街を守る爽快痛快なお話でした。
登場人物の人柄がわかるリアルな会話がたまらなく好きです。まるで映画館でボクシングの作品を見たら自分が強くなったかのように感じるのと同じく、読み終わるとこちらまで元気になる作品です。文庫版を読みました。あとがきも良かった。
『切れない糸』坂木司/著
商店街にあるクリーニング店が中心のお話。あの『和菓子のアン』とリンクしています。謎が解ける楽しみもお仕事にまつわるお話もあり勉強になりました。
私は転勤族ゆえ主人公のように同級生と日常で会うことはありません。だからこそ義理人情あふれる顔見知りのいる商店街はいいなあとしみじみ。
ちなみに昨日長女の服をクリーニング店に引き取りに行きましたが、舞台裏を知り一気にお店が身近に感じました。
『花咲小路三丁目のナイト』小路幸也/著
『東京バンドワゴン』シリーズが人気の小路幸也さん。こちらはもうひとつの人気シリーズ作品の第4弾とのこと。今回はじめて読ませていただきました。これは他も制覇したいです。
真夜中の喫茶店と困りごとを相談する人達のお話。近すぎず遠すぎない距離感が良くて、その解決策になるほどと膝を打つ。映画が好きな方にもオススメな粋なストーリーでした。こちらは文庫化もされています。
(偶然にも上記『縁結びカツサンド』の帯のメッセージを小路幸也さんが書かれていました。)
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商店街のお話といえば、昭和の古き良き時代を描いた ねじめ正一さんの『高円寺純情商店街』や朱川湊人さん『かたみ歌』を思い出します。いつの世も人とのつながりっていいですね。活気あるお店や人の描写があり、楽しく読み進めることができますね。登場人物にも味がありあったかい。出てくる人もお店もそこに本当にあるように感じます。今週は楽しくてお腹が空く読書時間が過ごせました。
たまたま隣にいた次女も「お母さん!今読んでる本商店街出てきたよ!」と教えてくれました。(濱野京子さん『くりぃむパン』)もしかしたら今まで意識していなかっただけで“舞台が商店街のお話”が他にも沢山あるかもしれません。
さあ、次は何を読もうかな。
お読みいただきありがとうございました。
桜
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