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noteを50週連続投稿してわかったこと

こんにちは桜です。今日は50回目のnoteを記念して、連続投稿の先に見えた景色についてお届けします。しかも今週は丁度私も含む読書好きが待ちに待った“本屋大賞2021”が発表されました。そちらのお話も合わせて書かせていただきました。どうぞ宜しくお願いします。

1.本屋大賞

私は『52ヘルツのクジラたち』の本を読み終わり、カバーの“そで”にある粋な計らいも味わい大切にそっと表紙を閉じた。読後に何が正解なのか、何が出来るのかを考える素晴らしい作品に出会えた。書き下ろしのパワーが伝わった。感想をツイートした後もじんわりと余韻が雲のように漂う。

2021年4月15日、本屋大賞2021が発表された。その日私は受賞式の生配信をリビングで観ていた。
「大賞は…」の発表を心待ちにしていた私はチャット欄にある“後の壁紙の王冠が丁度挨拶する方の頭上にピタリとはまる様子”を知らせるコメントを読み、皆で校長先生の話を聞きながら体育館にいる気分で「ふふふ」と笑いながらその時を待っていた。

今年はノミネートから発表まで4作品を拝読した。
「全国書店員が選んだ一番売りたい本。2021年本屋大賞作品は、町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』です。」担当の方がにこやかに告げた。

「おっまだ読んでない作品だ。」と私は身を乗り出した。
その直後の作者スピーチ。町田さんは声を震わせ涙ながらに感謝を伝えていた。

共通点は同世代で母親で地方在住くらいの、この世界の末席の末席にいる“ただ本が好きなブログ書きの私”が作者のスピーチに思わずもらい泣きしていた。

今でさえ発売1年で13刷発行、大賞を取ることで一体どれだけ多くの人がこの作品に出会い考えるだろう。どれほど遠くまで作者の願いが届くのだろう。親戚のおばちゃんのような気持ちで、良かったほんとに良かったと言いながらパタパタと玄関へ向かった。

それから30分後、私は図書カードを握りしめて書店のレジに居た。

「あっカバーお願いします」

まだ、本屋大賞1位の帯は付いていなかった。


2.noteを50週連続投稿してわかったこと

昨年、コロナによる娘達の休校と推しの休止が重なり私はいつもと違う時間を過ごすことになった。Instagramを見てもネット記事を見てもなかなか読みたい記事が見当たらない。

以前拝読した田中泰延さんの『読みたいことを書けばいい』を思い出した。そっか無いなら書けばいい。これまで他の所で趣味ブログを数年書いているけれど、シンプルな別の子育てや親子読書を中心としたごく普通の記事を書きたいと思った。何より自分が無理なく楽しく書けたら、娘達にも残せるし他の皆さんが目にするだけでも嬉しい。もしかしたらそれが幸せドミノの最初の1牌になるかもしれない。

今までやってきた絵本や児童書を沢山親子で読むこと。大好きな書道や子育てに関することもアウトプットし続けた。何より締め切りがあるのがいい。終わりがあると励みになる。マラソン大会や英検のエントリーに少し似ている。


そうしたある日、コメント欄にメッセージを頂戴した。台所で胸がギュッとなって目の前の景色が滲んだ。


誰かのアクションに繋がった。
何かのきっかけになり得た。



読みたいことを書いたnote。大前提として誰かを動かそうだなんて、烏滸がましくてそんなことは目標にはしていないから、2つ目のドミノ牌がパタンと倒れた事自体がいわばおまけでしかない。ただただ、ありがたい。


私はnoteを週末に連続投稿して
文章の持つチカラを体で感じた。 
これがやってみて何よりわかったことだった。


ちなみに、こんなこともあった。

日々の読書の感想を表現したらいいと私の好きな著名な犬のアイコンの方がツイートされていた。
予算がどうしても無ければ図書館や古書で読んで感想を世に出す。図書館では借りられない本は淘汰されてしまうからそこに意味はある。感想を読んで購入する人読む人が増える。そう知ってからは、せっせと拙い感想をツイートしている。今読みたい本を探すなら、# 読了というハッシュタグが一番参考になると思う。 


そしてある日のツイートが作家さんのイベント招待に繋がった。パソコンの画面上で大好きな作者さんの声を生配信で聞くことが出来た。140文字が私の世界をぐんと広げた。台所にいるのに世界と繋がった。嬉しくて蝶のように舞い上がり娘達に「うん。ちょっと落ち着こう」と言われた。出版社さんにいくつかリツイートしていただき、数名の作者さんか返信をいただいた。何これ幸せ。


バタフライエフェクトは小さなことがやがて大きなことに作用する。そんな効果がプラスになる温かい壮大なイメージが頭に浮かんだ。本やブログを読んだ誰かが次のアクションに影響していく世界はなんて素晴らしいんだろう。

知ることが増える。話に花が出てきて次に植物図鑑を手に取る。物語に感銘を受けて同じ作者をすごろくのように読み歩く。作品に元気を貰い仕事に子育てをもう少し頑張れる。

言葉は時として刃物にもなるけれど。 
上手く作用すれば、人生をも変えるチカラがある。

文章のチカラって、凄い。

***


きっと作者にしかこれまでの軌跡や想いはわからないけれど、本屋大賞での町田さんのスピーチから私は喜びや感謝を勝手に体いっぱいに感じていました。私がすぐさま受賞作品を手にしたように、物語の広がりはきっとこの瞬間から加速する。読んだ人が感じ考え寄り添う世界って素晴らしい。

noteを始めたら毎日が色づいた。お母さんお母さんと娘達からずっと声をかけられる私のカオスな毎日。たとえ電子レンジから昨夜食べるはずだった副菜が翌朝見つかっても、財布に入れてあるポイント10倍クーポンを2回出し忘れてもまっいいか!と今は思えるんです。

だって本と子育てと何よりこの場所が好きだから。

お読みいただきありがとうございました。

いただいたサポートは娘達への図書カードに使わせていただきます。