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型染版画・鶏神

型染の技法で和紙に制作した版画作品です。
デザインをして、渋紙に型を彫り、和紙に糊を置いて、豆汁で溶いた顔料を定着させてから
水で糊を落として絵を作る技法です。

モチーフは十二支の酉の神、鶏の神です。
デザインが少し西欧の雰囲気になりました。
児童文学などで親しんでいる鶏のイメージが入り込んだでしょうか。
鶏の周囲にめぐらせた曲線は手が動くままに描きました。
植物の蔓のイメージです。

型染の型は、形と形がつながった状態で作る必要があります。
そのために「つなぎ」をつけますが、私はそれもデザインとして生かす方法を考えます。
技法の制約は作品の糧としてこそのものを思います。

私はひとつの型で様々な色を使って複数の作品を制作しています。
同じ絵とは言えませんので、厳密には「版画」ではないかもしれません。
エディション番号もふっておりません。
使う和紙はその時によって違います。
同じ作品は出来ません。
この絵も他の色で制作したものがあります。

サイズ 478mm×409mm
素材  和紙、顔料

こちらで販売しています

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