ヤクザの経済学:カタギを殴るコストは500万円!
今は、カタギを殴ると瞬時に刑務所行きになる。組はその組員の家族を養う義務(義理)があり、1年で500万円ほどの費用が発生します。
ヤクザは原則的に(笑)前科持ちなので、簡単に1年ぐらいの懲役刑になる。
故に、一発500万円です^^;(注1)
注1:相手が悪ければ、これに民事訴訟による損害賠償が加わります。自営業者や経営者が、怪我や「精神的障害」により1年間ぐらい休業したら、事業の損失額は簡単に1千万円を超える。
多少なりとも悪知恵のある人(それが無い人は経営なんてしませんがw)ならば、ここぞとばかりに請求するでしょう。
裁判に勝つ可能性はかなり高い。刑事裁判で有罪なら民事の裁判官の心証は、ほぼ間違いなく原告に有利なのです。
そしてカタギが被害者の傷害事件で、無罪はまずない。
そうなったら、一発1千万円です^^;
なお、そんな物騒な繁華街で平日深夜に飲み歩いている人達は、この種の自営業者や経営者が多い。私が言うのもなんですが^^;
そもそも彼らを「カタギ」と呼んでいいのか怪しいです(笑)
暴力団対策法ができてから、ヤクザは激減しました。そして滅多なことではカタギに手を出さなくなった。
理由はこれです。チンピラヤクザは、カタギに手を出そうものなら、兄貴分や組長から半殺しの目に遭うらしいです。指を詰めて済む問題ではないのです。指よりも、500万円の方が遥かに貴重ですからね^^;
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おまけ
実際に、私はここ3年ぐらい毎晩のように、市で一番治安が悪いといわれる繁華街でキャバクラに通っていましたが、怖い目にあったことは一度もありません。
通りに暴力団事務所があり、毎年のように人が刺されたり死んだりするストリートです(笑)
嬢さんによると、キャバクラにもヤクザは来ていて、私も何度も見たことがあります。でも、もはや見た目や態度じゃわからない。普通に穏やかに飲んでます。
ただ、カタギがいる店で飲むのは幹部クラスだけみたいです。チンピラは発作的に逆上して喧嘩をすることがあるので、カタギのいる場所では飲まないらしい。
それはチンピラ自身も危険すぎるとわかっているみたいです。今やヤクザはカタギを見ると避けて通ります。冗談ごとではなくて、本当です。
私自身、そのストリートで「見るからにヤクザ」という人物を見たことは一度もありません。
こんな人、見たことない(笑)
彼らはカタギが怖いのです^^;
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なお、これが理由で、現在では風俗業界、金融業界にはヤクザはほとんどいません。
彼らは、特殊詐欺(オレオレ詐欺、ネット詐欺)や密猟(サザエやウニ)で生計を立てています(本当です)。
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また、暴力団は急速に「斜陽産業」になり、今ではどこの組も人手不足に苦しんでいるそうです。
今は草食系ばかりで、「不良」もいないですからね。昭和では不良・暴走族が新人ヤクザ供給源でした。