人は基本的に労働が好きだ。:進化論
そうでない人は、たいてい子孫を残さずに死にましたから^^;
仕事が苦痛な人は、仕事が嫌いなのではない。嫌いな仕事をしているのです^^
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類似例として食事を考えましょう。ほとんどの人は食が好きだ。食欲は動物の基本欲求です。
つまり食べると幸福感を得られる。しかし、それは「当たり前」ではない。元々、食べることで快感を得る動物と、そうではない動物がいたのです。後者は絶滅しました(注0)。我々は生き残った側なので、食欲が有る。それが進化です。
食べたときに幸福感を得る(脳内麻薬が分泌される)遺伝的形質を持つかどうかは、実は偶然です。繰り返しますが、食欲を持つことは自明ではない。
性欲も同じ。性欲がない動物は絶滅しました。生き残った我々には性欲が有る。
承認欲求も同じ。
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ヒトがどんな行為を行っても、結果として大脳が幸福を感じる可能性もあるし、感じない可能性もある。遺伝子の変異はランダムなので、両方発生します。
だから、労働が好きな遺伝子と、労働が嫌いな遺伝子が存在したはずなのです。
そして嫌いな方は、子孫を残さずに死んだでしょう。
したがって、生き残った我々は、労働が好きである可能性が高いのです。
問題は、人間社会の変化(労働の変化)が早すぎることだ。我々の中には、現代社会の「労働」が嫌いな人がまだ大勢残っている。そして「労働」の内容は、頻繁に変化するので、対応(適応)できない人はどの時代にも残るでしょう。(注0.5)
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「労働」とは必要な物・サービスを手に入れるために行動することです。
我々は、大枠でもこれに対する幸福感を得るようにできている。「達成感」がそれです。
視野がせまい(フレームが狭い)人は「狩猟と採集」しか、快感の要因として認識できないでしょう。だから、それ以外の「労働」で快感を得ることができないのです。
視野が広い人は、「狩猟と採集」以外の行動も、「類似行為」と解釈して快感を得る要因と認識できる。彼らにとっては労働そのものが快楽(≑報酬)です。
その種の人は特に珍しくはない。消防士や軍人、自営業の多くがそうだ。彼らは低賃金でも士気が衰えることが少ない。
また、バブルの頃にはワーカホリック(仕事依存症)という言葉がありました。働きすぎのことです。当時のサラリーマンには、残業手当も出ないのに深夜まで働く人がいた。それが楽しかったのです。
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もっと顕著な例があります。
育児です。
ほとんどの母親は、子供を幸福にするための「労働」を嬉々として行う。それは快楽なのです。(注1)
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まとめ(?)
意外なことに、人は働くことが好きなのです。
しかし、現実にはそう思っていない人は、非常に多い。私もその一人でした。
それは、現在の仕事を「狩猟と採集と同じ」と見なせないからだと思います。つまり自分に適した仕事ではないのです。
特に「やらされている感が強い行為」「自分でコントロールできない(裁量権がない)行為」を、人間は嫌います。これは行動心理学によりわかっている実験事実です。(注3)
そういう行為は「狩猟と採集」とは共通点がないのです。
結論:仕事が苦痛でしか無いならば、転職しましょう^^
私は今日現在、有職無収入です。投資の利益が上がらないのです。
でも、仕事は楽しいです(笑)
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