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卯月

ふわっと暖かくなり、空の青が濃くなった。雨が土を湿らせて、マリーゴールドの芽が出た。曇り空でも、どこからか決意の気配が香るのは、四月になったからか、桜が咲いたからか。私にとっての春は、始まりというより決意の感覚が強い。本当に何かがクッキリ見えて終わりや始まりを迎えるのは秋だ、といつも感じています。

* 最近の 百文字日記 *

( 三月二十一日 )

川沿いには菜の花が沢山咲いて、青空には白い月があって、田んぼの稲は背が高くなって、野良猫は柔らかい日差しを浴びて目を閉じる。思った通りにできなかったとしても、いつまでもこの春を美しいと感じられる選択をしていたい。
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( 三月三十一日 )

苦手分野の克服のためのトライアンドエラーの日々。果てしなく続くように感じて心が折れそうになる時に思い出すのはいつもこのイラスト。あと一寸先の光を信じて突き進め。辞めなければ必ず辿り着く。信じて進め。明日から、四月。
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( 四月一日 )

わかりやすく春らしい空の青が嬉しい。新年度だからといって特に何か変わるわけではないけれど、パレットにしているアクリル板を三年ぶりに新調した。ピカピカになったパレットを見ていると、絶対に成し遂げてやるという思いが強くなった。
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( 四月二日 )

誰にでも必死に頑張る時期や、ゆったりぼんやり過ごす時期もあり、洞穴に潜って過ごす長い夜があれば、ぱっと拓けたような朝もある。嫌でも季節が流れてゆく中で、恐れずにその波に身を任せていれば自然と、光は向こうからやってくるのだ。
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( 四月三日 )

蓄積された思考をそっと取り除いてくれる雨の音。書道では余白を書くように、足すことが探求の全てではなく、在るということが選択の全てではない。黒を選ぶ日々は終わりにしよう。光を描きたいのなら、最後にはいつだって白色を選ぶことだ。
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* 百文字日記 *

田舎の隅っこで闘志を燃やしたり笑ったり落ち込んだり、野望を抱きながら気ままに生きてる画家が居るってことを、楽しんでもらえたら嬉しいです。購読は無料です。


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こんにちは!仙波サクラです。

岡本太郎美術館に行ってきました。

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