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2007年6月

今日のランチメニュー [2007年06月01日(Fri)]

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 今日のお客様とは初対面でしたが、いろいろなことをお話する時間があり、ここでこのお仕事を始めてよかったと思える出逢いになりました。
  

 玄米ご飯
キャベツ・人参・ブロッコリー・新玉ねぎのミルクスープ
  めかぶの酢の物
  黒豆豆腐
  蛸しゃぶサラダ
  徳島ひじきと但馬そらまめのサラダ
  丹後の鯵のマリネ

  
  食後に珈琲と玄米おはぎ。
  
 ゆっくりゆっくりお話される声は、優しく穏やかであり、だからこそ傷つきやすくもろいもの。
 
 立ち止まってもいいと思います。
 後ろしか見えなくてもいいと思います。
 あなたのありのままの存在が
 それだけで十分だと・・・・
  いつか・・
  いつも・・
 私がいただいてる言葉をそっとあなたに贈ります。
 またお出でになってくださいね。

●小さな娘のために小さな気持ちを込めて

定休日の過ごしかた・・ [2007年06月01日(Fri)]

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 定休日には・・・
いつも自分がしたいと思っていることを、ひとつでもふたつでもいいから、したいです。
  
たとえば・・
  おにぎり3つ(みそ・梅干し・ふりかけ)
  おかずには・・
  咲ちゃんの好きなものをいっぱい詰め込んで
   特に渋い物を好む彼女は
   蓮根のきんぴら
   茄子と人参の味噌ごま炒め煮
   なども・・・

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「花屋さんめぐり」
可愛くて、安くて、気さくにお花のことを質問できるお店に出逢いました。

京都与謝郡与謝野町の「GREEN NOTE」さんです。
木造の小さなお店の中には、百合の花がいっぱい!

隣のハウスでは、花の苗がいっぱい並んでいて、なんと1ポット50円です。あんまりうれしくてお店の方にいろいろとお話を伺いながら、どんどん買ってしまいました。
 お店に似合うかどうか・・を考えつつ。
 また、訪ねてみたいな。

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「野花摘み」
「野あざみ」が欲しくて道端に車を停めて、はさみでちょきちょきと切り、いただきました。多分野の花はそこで咲いているのが一番美しいと思いながら、やっぱり欲しくていただいちゃいました。
    
 小さなことでも、何でもいいから、自分で予定を立ててそれを実行することで、何だかとてもすっきりとします。満足感と達成感かな・・・?

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●地域の方々には本当にお世話になりました。

応援団員の活動 [2007年06月02日(Sat)]

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快晴の午後に、土壁を塗りなおしていただきました。
美しくなりました。あっという間に下地を塗りこんだ後に白壁を・・・
  
自分でいろいろと器用に、まめに動ける方を見ていると、こちらまで元気になってきます。
  
でも小さな町ですから、大切な好意が小さな誤解を招いたり、ふとした偏見が出たり・・・・
そんなこともないとは限りません。
  
 わたしはわたしで、
 わたし以外の誰でもなく。
 わたしの感情も、
 わたし以外の誰の感情でもなく。

  
「他人のこと言うてたら、今度は自分が言われる番になるんやからね。言葉は噛んでから、飲みこまなあかんことは飲み込んでな。そうして話さんとあかんよな。」
   
昔、大好きな先生から聞いた言葉です。
子供の頃できていて、守ろうとしていたことが、大人になると、時としてできなくなるなんて、悲しいことですものね。他人の言葉に自分自身が惑わされぬように過ごしたいな。
  
  暑い中、一生懸命壁を塗ってくださっていたおじちゃんの後姿は、筋の通った職人さんでした。おじちゃんが帰られた後、庭の花の土が水で濡れていました。水やりもしてくださったのでした・・・・・。

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●6月になったので [2007年06月02日(Sat)]

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但馬もやっと初夏のような陽射しです。
でも、古民家の中は、まだ肌寒いと感じる時もあって、お店に来られるお客様も温かい飲み物をご注文される方がほとんどでした。
6月に入ったので「水出し珈琲」を作ることにしました。珈琲を凍らせたアイスも出来上がりました。

アイスカフェオーレは・・こんな感じです。

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 水出し珈琲を作るのは、時間がかかります。でも、アイス珈琲用のよく焙煎された豆をミルで挽いてから、1滴1滴、水のしずくを見ながら、珈琲が抽出されていく様子は、「実験」みたいで少し惹かれますよ。

●山笑う [2007年06月04日(Mon)]

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「春の訪れに気づいて山の色が変わり始める頃、山が笑うと表現するんだよ。」と聴いたのはつい何ヶ月前のことでした。

「山笑う」は季語であり、11世紀後半、画家の郭煕(かくき)が「春山は淡冶(たんや)にして笑うが如く、夏山は蒼翠(そうすい)にして滴るが如く、秋山は明浄にして装うが如く、冬山は惨淡として眠るが如く」と、山を描かねばならないと論じたことにあるそうです。ここから「春は山笑う」「夏は山滴る」「秋は山装う」「冬は山眠る」と、季語に使われたとが本に書かれてありました。

季節の移り変わりを五感で感じながら様々な思いを募らせて過ごしてゆくのですね。

●今日のランチ [2007年06月05日(Tue)]

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今日は汗ばむほどの気温です。
朝から、お客様を迎える用意をしています。
ランチの予約が重なり、3組10名の方々がお見えになりました。
  
時間をずらしていただかないとお客様に迷惑をおかけするので、1組ずつ30分の時間差をお願いいたしました。
  
少々写真うつりの悪いランチくんですが・・・・
  玄米ごはん
 松本さんちのキャベツと手羽先の個コトコト煮
  茄子とパプリカのオイスターソース
 丹後の鯛と白いかのトマトソース煮
  松本さんちのちしゃ菜のサラダ
  山内の干し大根焚いたん
  徳島風五目白和え
  長芋とシメジのナンプラー風味
  ゴーヤのおかかまぶし
  蒸し合鴨、そら豆、さつま芋
  おからのおいなりさん

 です。
  
今日はいつものランチより設定金額を上げてとの希望で、品数が多めになっております。
食後にブレンド珈琲をご注文されました。
それぞれのお客様がゆっくり楽しそうにお食事をされているのは、私にとって嬉しいひと時です。
ありがとうございました。

●写真集を楽しむ方法 [2007年06月05日(Tue)]

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 最近素敵な写真集を見せていただきました。
 
  「THE SEA ~Day by Day~」
  
 一年365日、世界各国の海のある風景を撮りおさめてあります。私が気に入ったのは、5月16日、8月22日、12月31日の写真です。どれも本当に素晴らしい。飛んで行きたくなりますよね。

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 ただし、説明文はすべて英語です(♪~^。^;)
英文を読みこなし和訳すると、一枚一枚の写真の美しさの意味がより深く理解できます。
 
隣で聴こえる流暢な英語。それを日本語に訳してもらい、
 「ほ~お!」
 「すご~い」
とか叫んでいたのは間違いなく私です。
何年英語の勉強をしたんだろう・・・
と冷や汗がでますね。
 
もう一つは
 「POWERS OF TEN」

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 芝生に寝転んでいる男性を「0」として、遠くは宇宙の果てからどんどん彼に近づいて行き、彼に接近、細胞の中に入り込んで行く・・みたいな。
 ベストセラーになっているそうで。
 見ていて「人の身体の中には小宇宙がある」ような気になってます。これは、英語の説明文がありませんので(笑)
 距離が難しい記号で書いてますが・・・。
 
 是非御覧ください。
 以上、ご紹介でした★

●ガラスのアクセサリー [2007年06月05日(Tue)]

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 作家のお客様が来られました。
 「パン粘土」の先生もされているそうです。

 きれいでしょう??
 世界にひとつしかない「ガラスのアクセサリー」です。
この指輪を明るい光の方向にむけると、キラキラして、何だか子供の頃に戻って、大切な宝物をみつけたような気持ちになります。
  
毎日の忙しい生活のリズムに動かされて暮らしていると、「この人が私に作ってくれたたった一つのもの」って惹かれませんか?
   
現在、香美町村岡区のギャラリーで咲く作品展を開催されています。村岡温泉前の「森ちゃんの隠れ家)」という、喫茶店の中らしいです。お休みの日に出かけたいな♪(月曜日は定休日ですって)

●小さなお客様、かっこよくなった~!!! [2007年06月06日(Wed)]

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 4月に幼稚園へ入園した小さなお客様が、
  「こんにちわ」
 と、いらっしゃいました。
 何でも、近くのお友達の家に遊びに来ていたそうで、送り迎えをするお母さんにお店に寄りたいと話したらしいのです。
  
毎日楽しく幼稚園に通っている様子で、お母さんは、
「最近、男の子らしくなって。かわいいばっかりだったのに」
と、大きく育ってゆく彼を愛しく見つめておられました。
  
それにしても、子どもはすくすく、伸び伸び育っていきますよね。
背も高くなり、顔の表情もきりっとかっこよくなりました~(^^)

 幼稚園という世界、小さな社会の中で、彼なりに一生懸命にいろいろなことを体験し吸収し成長していってるような気がしました。
  
牛小屋と玄関でのぞきあいっこしてふざけて遊びました。
ほんの短い時間でしたが、今日もここに居てよかったと思えました。
  
私がわたしでよかったと・・・・。
  
「ありがとうね。おばちゃんのこと覚えていてくれて。また、元気なお顔を見せてね(^。^)」
      
小さなお客様は、私のかわいい王子さまです★

●今日のランチ [2007年06月06日(Wed)]

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 最近知り合った「あらりんさん」ご一行が、はるばるランチにお越しになりました。
  
 今日のランチメニュー
   玄米のごはん
   山内の干し大根の焚いたん
   手羽先の甘辛煮
   鶏がらスープ
   裏の山椒と蕗を焚いたん
   おから焚いたん
   長芋とおくら、蒸し合鴨
   ゴーヤのおかかまぶし 

 みなさん、とてもきさくで楽しくおしゃべりをさせていただきました。
ちょうど陶芸家であり、茶人でもあるお客様が来られていて。
 焼き物や日々のこと・・一緒に静かで豊かな時間を過ごすことができました。

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  最近の作品で、「向付」の器です。
 薪を使って焼き上げるのでどんな物が出来上がってくるかは、窯を開けてからの楽しみ?苦しみ?喜び?悲しみ?になるそうです。
 いろいろなことを、穏やかに静かに教えてくださる私の「師」と呼びたい中のお一人です。
 この器は、ランチで使い、本物のあたたかみを手にとってお客様に伝えたいと思います。

●今朝は・・・ [2007年06月06日(Wed)]

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 季節の移り変わりがとても心に響く今朝・・・
 日が昇る頃に目覚めました。
  
朝の風を部屋に誘おうと、戸を開け放ちました。
裏庭の花柚子の木が、ずいぶん大きく成長していることに気づきました。
  
思えば、開店間もない頃には黄色い実をいっぱいつけて・・・。
でも隣にある木と近づきすぎて、細く折れてしまいそうでした。
  
隣の木を切り、花柚子の木にをはしごで支えてみました。
暖冬だった今年は春まで実は落ちずに、凍ることもなく私を元気づけているように実ったままでした。。
  
「大きく育っているね・・・」
 声をかけそっと木を撫でていました。
百日紅(さるすべり)も新芽を出し、柿の葉もいきいきとしています。
  
初夏の空の色が懐かしく思えました。

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●自然にさらりと愛されている [2007年06月08日(Fri)]

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今日はあいにくの曇り空。でも田畑にはひと雨ふた雨欲しい時期です。
  
さて、今朝は隣のおじちゃんと畑をする約束をしているので、朝一番もんぺをはき鍬を持ってGO!です。
  
鍬を使い、乾いた土に生えてくる雑草をこつこつ抜きながら、畝(うね)を整えてゆきます。
  
 山内の早起きさん達が、
   「おはよう。きばりすぎなや」
 と労いの言葉をかけてくださいます。
  
 おじちゃんは時々手を止めて、新米の私を見てくださっています。私はおじちゃんに教わったように、鍬で耕し、根の取れた雑草を手で除きます。(雑草は根を上に置いて枯れさせてそれをまた肥料にします。)
  
 ほら、向かって右2本は耕すことができました。
 雑草がずいぶん減りました(分かります??)

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「後はしといたるから、もうお店のことをし~やあ。お客さん来はるで。」
肩と腕が結構鍛えられた感じがします(@。@;)
    
 おじちゃんの畑は完璧です。

 ゴテチャが満開です。お盆にはアスターも咲きます。きゅうりもオクラもぐんぐん育っています。じゃがいもの花ももう摘まれていまれて、土の中でお芋が大きくなっていくのが見えるようです。
  
「毎日毎日、自分の足音を畑に聞かせてやって、大事にされていることを知らせてやらなあ~な」
 本当にそうですよね。大事にしている気持ちは、そっと伝えなきゃならないこともあるのですね。じ~ん(:。;)

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 「はい、紫蘇の苗植えたら~」
 「これ、花しょうぶとゴテチャ~。お店になあ~」
 「大きなっとるけど、サニーレタスとキャベツ。」
 山内の早起きさん達の「愛情」に包まれて、朝からじ~ん(:。;)と、胸がキュンとなり、鼻の置くがツ~ンとなり、人の温かさを目いっぱい知る私です。

どうしてこの満たされた思いを表したらよいのか、まだ私にはわかりません。人と人の間で暮らして生きて「人間」になってゆく・・・そんな言葉を思い出しました。
しあわせです。大切にしてもらって。愛されて。

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●大好きな場所 [2007年06月08日(Fri)]

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 初夏の陽射しの中、大好きな場所に行きました。
 温かいカフェオレとモーニングセットを注文しました。パンは、天然酵母を使って焼いたものです。美味しい・・味がわかるってしあわせ。食べようと思えることも。ここで食べている私も幸せ。
  
 思えばあの頃、サイフォンで煎れてくださった珈琲を飲みながら、庭を眺めて泣いていました。初めて来たこの場所で。
  
 疲れてしまったこと。
 しんどいこと。
 泣き言。
 それが辛くて「生きる意味」が分からなくて哀しいこと。  
 そんなことを考えている「自分自身」が許せなかったこと。
  
 多くの思いを口に出したら壊れてしまいそうで、ずっと心の奥にしまいこんできた自分が情けなくて。一人静かに泣き続けていました。
  
 石のような身体と心と共に過ごしてきました。
 壊れて崩れて硬くなった身体や心は、元には戻らないかもしれません。そのことも不安や焦燥感につながります。
 でも、人も動物です。
 何とか生きようと、生きていこうと壊れたところをカバーするように、新しい細胞は生まれてゆくのかもしれません。これからも、そんな自分と向き合って過ごしてゆきます。
    
   
 膨らんで薄くなった心の壁が、音を立てて崩れてしまったあの日から・・・もうすぐ一年。 
 あの頃を振り返れるようになった私は、静かに笑いながらカフェオレを飲んでいます。大好きな場所で。

●昨日のランチ(カレー編) [2007年06月09日(Sat)]

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 雷がゴロゴロ鳴り響く中、お客様はカレーを食べにきてくださいました。
 
 今日の中身は★・・・・
  豚のミンチ
  茄子
  人参
  青梗菜
  新たまねぎ
  ひよこ豆

 です。隠し味にオイスターソースやナンプラーを使っています。今日は牛乳を加えました。

 いかがでしょうか?

●今日のランチ [2007年06月10日(Sun)]

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 今日のお客様は、養父市八鹿にある創作料理「中村屋」さんのご主人と奥様です。
  
 今までの私だったら、料理屋をされているご夫婦と聞いただけでカチコチになって、ランチを作ることが苦痛になっていたかもしれません。
 でも、自分らしさを大切に自然に生きたいと願うようになってから、緊張しないというか・・他人の評価をあまり気にしなくなったので・・・ただ無心になってのびのびと作ることができました。
  
  今日のランチメニュー
   7分つきご飯(玄米とそばの実入り)
  隣の畑のキャベツと新玉ねぎ、人参のポトフ
   丹後の角とびうおの塩焼き
   信子さんの作ったえんどうの卵とじ
   茄子と人参、じゃこの油味噌
   豆苗と長芋
   徳島ひじきの焚いたん  
 
 以上です。

食べられた後は・・「美味しい」と言ってはいただいたものの・・・
優しいお二人なだけに・・少々「ほんまに????」と聞き返したいひよこの私なのでした。
  
この店をご紹介していただいた方が、中村屋さんとつなげてくださいました。
次は、私が勉強のため「中村屋」さんを訪れたいと思います。

希今日のランチ(カレーセット) [2007年06月10日(Sun)]

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 電話が鳴りました。
 「お昼のランチが食べたいのですが・・・」
 「当日の予約はちょっと・・難しいのです・・(:。;)」
 「小腹空きメニューでは、お腹いっぱいになりませんかあ?」
  「では・・・・小腹空きメニューに小鉢をつけてみます。はい・・
 そうしましょう(がんばります)」

で・・できたメニューは名づけて「カレーセット」(^。^)
  7分つきご飯(玄米とそば米を足して)
  野菜のカレー
  しろ菜と油揚げの焚いたん
  鶏のハツと肝のしぐれ煮
  長芋とオクラ
  讃岐コーチンのゆで卵
  おから煮

食後はそれぞれがカップを選び珈琲タイムです。
「さなかの森」というホームページを作成されている方がおられました。

 温かく、柔らかい感じのお客様でした。
今度は「さなか」にいってみたいなと思っています。

●講話から考える『食平等』(じきびょうどう) [2007年06月10日(Sun)]

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 昨日と今日は、和田山の正音寺様を会場に坐禅会が催され、京都は妙心寺・靈雲院の則竹秀南(のりたけしゅうなん)老大師が講話をされたそうです。知人の僧侶からメールが届きました。
   
 話の中に「食平等」(じきびょうどう)という言葉が出てきました。食べるものを平等にという話です。食べ物だけは、そのお寺にいる人は上下の関係なく、平等に分け合って食べていました。一つの鍋の中の物を、多くても少なくても均等に分け合っていたのです。
   
 昔、盤珪禅師という偉いお坊さんが、お殿様の奥方より茄子を3本いただかれた。禅師は持ち帰り、雲水(修行僧)に手渡し、食事に出しなさいと言った。手渡された雲水 は、たった3本の茄子を、何十人といる雲水に料理して分けることは無理だと思い、禅師だけにその茄子を料理して差し出した。禅師はそれを見て、何故みんなに分けないのかと問いただした。雲水は、「たった3本の茄子を分けられない、しかも、その茄子は禅師がいただかれたもので、雲水にいただいたものではない」と言った。
 禅師は、「確かにお殿様の奥方が私にくださったものだが、食べ物は「食平等」でなければならない。3本の茄子を細かく切って、汁に入れれば、みんなに行きわたるではないか。食べ物を平等に食することができるではないか」と説いた。
   
 なるほど・・・。
 物にあふれ返る昨今、そして分け合って食べるとかお腹が空いて目が回る、ひもじいとか・・・それを経験すること自体がなかなか難しい世の中になってきているなと思うことは、しばしばあります。いろいろな「経験」は、何より人を受け入れる心の広さになってゆくと思っています。食べることを通じて人を思いやる気持ちを、共に同じ物を食べる幸せ感を育てていきたいですね。

●小さな点が線になった [2007年06月10日(Sun)]

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 「こんにちわ。覚えておられますか?」
  
 暖簾をくぐった彼女を見て驚きました。3~4年前から幾度か、仕事で電話やりとりをした女性でした。私の送った書類を点検し、内容に不備がある場合のご指摘役(笑)といった役どころでしょうか。
  
 彼女と私は、
   ぶどう柄の茶碗の抹茶
   さくら柄のマグカップの珈琲
 ・・それほど違う個性であり、お互いの私的な部分も全く知りません。なのに、わざわざ訪ねて来てくれたのでした。
  
 小さな点がつながって線になりました。
 感激しながら、ちょっと照れくさい感じがして何だか私はおしゃべりです。
  
 「いろいろあって・・・」
 静かにきれいな目を伏せながら、彼女はつぶやきました。お互いにいろいろあるよね。生きていたら本当に日々・・ね。
  
 きっと、もっと口に出したいことはあるんだろうけど、その言葉だけで十分に伝わってきます。
  
 うれしくて・・出逢えたことが。
 小さな点のような出逢いをいつもいつも繰り返しながら、暮らしているのですね。そう思えば、人と出逢う毎日を大切にできるはず。


 彼女は但馬を離れ、語学を学ぶため海外に飛び立ちます。
 ありがとう。
 これから、ゆっくりと線を伸ばしてゆきましょう。お互いの選ぶお茶碗が「あなたらしいね」と笑いあえるように。
 「無事に着きました」の葉書・・待っています。
 行ってらっしゃい。

●夕暮れどきに [2007年06月11日(Mon)]

夕暮れどきに

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「少しだけ夕やけだ」
あなたが囁いた
山の稜線が紫桃色に溶けてゆくわずかな時間
「きれいだね」
ほら一番星が光るよう・・
三日月が輝くよう・・
今 暮れゆく瞬間に
あなたの頬に触れた・・

私が囁いた
「今日会えてよかった。あなたに。ありがとう」

●夢から醒めたように [2007年06月11日(Mon)]

夢から醒めたように

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笑って出会おうと心が弾んだ夜
やっぱり忘れられない
どうしても涙がこみあげる

笑って見送ろうと心に決めた朝
やっぱり涙があふれる
どうしても涙がこぼれる

静かにドアが閉まる
足音が小さくなる
また ひとりになる
夢から醒めたように

●忙しい時だから [2007年06月12日(Tue)]

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 ラッキョウを漬ける季節になりました。
 お漬物大好きな私ですが、ラッキョウは漬けたものを頂いてばかりで・・
 長いこと自分では漬けていませんでした。
 地物のラッキョウをいただきました。
 なんと可愛いらしいその形・・・くりっ。まるっ。って感じ。
 今日はランチと夜のお食事予約があり、昨日の定休日からバタバタとしております。
 でも、忙しく感じる時だからこそ、深呼吸して・・。
 ラッキョウを漬けることにしました。
 カリカリのラッキョウが好きなので、瓶を用意して塩もみしたラッキョウに、昆布と鷹の爪を入れたアツアツの二杯酢をじゃ~っとかけて出来上がり。2週間もすれば食べられるはず。楽しみですね~。
   
 気持ちがバサバサする時には、時々こんな風にそらしてあげましょう。
 また・・気分一新。忙しさに向かえる自分がいますよ。たぶん(^。^)

●今日のランチ [2007年06月12日(Tue)]

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 今日は、きれいな♪お若い女性のお客様が二人。
ランチのご予算を聞かせていただき、完成したのがこれです!!
   
  玄米のごはん(黒すりごま・ひじきしぐれ)
   ご近所の野菜がいっぱいスープ
   山本さんちのざる豆腐
   三岳の手作りこんにゃく(木の芽味噌)
   野菜の酢の物
   徳島ひじき焚いたのん
  信子さんのえんどう豆とおじゃこのさっと煮
   たたき長芋のオクラのせ
   干瓢と山本さんちの三角あげのうす炊き
となり畑のサニーレタス、そら豆、トマトと
   丹後大和カマスの自家製干物

    
野菜をたっぷり使って、色よく味つけもいろいろ・・・
こうすれば、栄養のバランスも摂れているのでは?と思います。
   
お膳を運ばせていただく時に「うわあ~★^-^ごちそうだ。」と喜び?の声があがりました。とてもうれしい瞬間です。

●梅の実とおばちゃん [2007年06月13日(Wed)]

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 いつものように、にっこり笑っておばちゃんはくぐり戸を入ってこられました。

 ずっと心配していたんです。

いつもいつも、私のことを、店のことを気遣ってくれていました。

 手作りこんにゃく・・
 こんにゃく芋とこんにゃく作りのレシピ、
障子戸を張り替えて下さる人を紹介していただいたり・・
 フキノトウが届いたこともありました。
 ブログをコピーして他の方に見せていただいたり・・・
 「寝込んでないかと心配」なんて・・・

 元気な姿が見れて安心しました。
 おばちゃんこそ元のペースで頑張りすぎないようにして下さい。

なかなか上手く自分の気持ちを伝えられない私ですが。
いただいた梅の中の熟れている実の香りに包まれて、ひとつずつひとつずつヘタを取りながらひとり思っていました。

●泣き出しそうな天気の朝に [2007年06月13日(Wed)]

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 今朝は曇り空。
私の気持ちとよく似ていると、裏庭を眺めていました。
  
そうだ。
こんな日は、いつもと違う風景が目に入ると思い立ち、家の周りをうろうろしました。
  
 やはり(^。^)
 見つけました・・
 『ど根性?山椒の木』、白壁の下から斜めに生えています。何年もここで踏ん張っているのでしょう。
  
そして・・
一生懸命列になって『働いている蟻の大群』、働き蟻も時々休憩していたりするとか・・
 休息も必要ですよね(^>^;)
  
 「あんまり急いでこっつんこ!、ありさんとありさんがこっつんこ!、あっちいってちょんちょん。こっちいってちょん。」
 蟻に向かって歌っていると、近所のおばちゃんに「朝からご機嫌さんやね~」と話し掛けられました。アスファルトを見ながら歌う私が面白かったのかもしれません。

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 気持ちが緩やかに切り替わってゆきます。
 自然に任せてわたしらしく。
 空を見上げると、ほら梅の実がなっています。
  
 髪を結わえてお腹に食べ物を入れて
 さあ・・もうすぐお店の始まる時間です。

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●しあわせ農園 [2007年06月15日(Fri)]

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 「しあわせ農園」
 勝手に名づけてしまったけど・・・(+。+)
 
 畑を鋤いてくれる方
 周りの草を刈ってくれる方
 花の苗を植えて下さった方
 豆の種を植えて下さった方
 苗を下さった方
  
 いろいろなお客様や地域の方々の愛情の中、
 野菜や花の苗たちはどんどん成長しています。
  
 まだまだ苗も種も植えるスペースはあります。
 何を植えましょうね(^>^)♪
  
 「しあわせ農園」の看板も作っちゃいましょうか?

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●今日のランチ「お客様も撮影会(^。^)」 [2007年06月15日(Fri)]

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 ランチに来られるお客様って、きれいな方がとても多いですよ。
 ランチの写真を撮らせていただく私の横で、
  「私も携帯で撮っておこう!」
  カシャッ!!
 楽しいひと時です(^。^)
  
 今日のメニューです。
   7分つきご飯に玄米とそばの実を足して
   キャベツと人参、新玉ねぎのポトフ
   干瓢と揚げさん焚いたん
   福知の豆腐と手作りこんにゃくと合鴨の和風あんかけ
   徳島ひじき焚いたん
   信子さんのグリンピースとじゃこ煮
   松本さんのサニーレタスのサラダ
   
 ゆっくりと時間を過ごせていただけたようでした!

●頑張りすぎないで。ママを。自分を。 [2007年06月15日(Fri)]

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 新聞やCAMELのブログ、るんるんテレビ、T2などで自分のことが記事になり、それがお店の宣伝になることについて、抵抗がなかったわけではありません。自分のことをさらけ出すことで・・・受け入れて下さる方だけでなく、好奇の目で見られることもあるとなんとなくわかっていました。
  
 でも、私自身を知ってくださっている方々へのメッセージでもあると考え、取材をお受けしています。そして私と同じように、いいえ、もっとしんどい状況で毎日の生活を送る方々への「エール」みたいな思いもあったのです。
  
 彼女もその一人です。
 何年も自分自身の中で苦しみながら暮らしています。彼女を見ていると昔の自分とだぶって見えることがあります。少しずつ・・いろいろな話をしました。これからも、ゆっくり・・すこしずつそうしてゆくのだと思います。
 頑張らなくてはならない時もあるかもしれない。でも、自分の力を過信しないでいよう。頑張りすぎないようにしよう。見つめてくれている人はいるから・・・。
  
 今日のランチ
   玄米のおにぎり
   手作りこんにゃくの刺身
   福知のざる豆腐
   徳島ひじきの焚いたん
   信子さんのえんどう豆とじゃこの煮たん
キャベツ、大根、人参、きゅうりの千切り酢の物
   牛肉と春野菜のドミグラスソース煮

   
  ランチの後、囲炉裏端でお話会でした。
  あっという間に時間が流れてゆきました。

●今日のスペシャルランチ [2007年06月16日(Sat)]

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 ご予約をいただいたのは・・笑顔いっぱいのお仕事の仲間?
 といったような感じのグループでした。
  
 午前中にお客様が多かったせいか、少し待ち時間をいただきました。
  
  玄米のおにぎり
  信子さんのえんどう豆の塩茹で
  生春巻き
  白いかと菜の花の辛子酢味噌
  手作りこんにゃくと福知豆腐を揚げたん、
  がんもどきの和風とろみあんかけ
  丹後大和かますのマリネ
  松本さんちのグリーンレタスのサラダ
  牛すじと春野菜のドミグラスソース煮
  たたき長芋とオクラ
  山内の切干大根焚いたん
  麩とモロッコ豆の卵とじ
  茄子とピーマン、玉ねぎの肉味噌炒め

  
 量や質について、そして味についてお客様からご意見をいただきたいなと思っておりましたが、楽しそうにお話される皆さんの声を聞くと、何だか野暮な気がして言葉は引っ込んでしまいました。
  
 食後も珈琲をご注文され、ゆっくりと過ごされていました。
  
 「リフレッシュして、また頑張ってくださいね」
 やっと出た私の言葉にとても朗らかに笑顔で帰って行かれました(^^)

●逢えない時には [2007年06月18日(Mon)]

逢えない時には

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ひとりで
過ごす時間は
あなたの仕草を数えるために
ある

ふたりで

過ごす時間は
思い出を重ねるためにある

だから
こうして目を閉じて
あなたを感じてる

逢えない時が続いたとしても
逢えなくなる日が来ても
忘れない
一緒に過ごした日々を。
重ねた思い出を。

●今日のランチ~美人姉妹 勢ぞろい~ [2007年06月22日(Fri)]

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 「こんにちは~。早かったかあ~?健康食食べに来たで~」
 仲良し美人姉妹。しっかり食べ、笑い、話し、気配りをする・・・
 こんな風に歳を重ねられたらいいなと思います。
  
 今日のスペシャルランチです。
   玄米のごはん
   福知のがんもどきのとろとろあんかけ
   はちく焚いたん
   ぴりから揚げ焼いたん
   さくらシュウマイ
   手作りこんにゃく
   茄子のオイスターソース炒め
   山内切干し大根煮
   菜の花の辛子味噌和え
   ひじきと豆と春雨のサラダ
きゃべつと玉ねぎ、鶏手羽先、但熊のたまごのポトフ
   
 後は珈琲に抹茶。

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明るい声に、力強さを感じ、またランチを食べに来てほしいと思いました。
わざわざ三つ指ついて
「ありがとうございました」
とご挨拶・・。腰が曲がったり、膝が痛かったり・・。
そんな姿をじっと見送っていました。

●素敵なお客様 [2007年06月22日(Fri)]

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 セミロングの髪はやさしくカールしています。
 「一番乗り?」
 弾むような声で庭の見える部屋へ・・
  
 「落ち着くわ・・」
 抹茶をご注文されました。
 「ほたるの柄のお茶碗がありますが・・」
 なんとなく勧めてみました。
 「それにしていただこう」
  
 「人は誰でも『素』になれる場所が必要よね」
 静かに話されていました。

「ここへ来たいなって。一人でも来れる場所」
 30分くらいでしょうか・・・
 一緒にお話をしていました。
「今この時間が愛しい~って思える」
素敵な眼差しです。思わず感激して泣きそうになりました。
最近、人の話を聴いていて、哀しくてではなく、心が揺れて泣き出しそうになります。
 歳のせいかもしれません。
 季節のせいかもしれません。
「心の機微」に触れて同じように感じている方があることに、喜びを感じているのかなとも思っています。
土間に下りて靴を履きながら
「5日前に退職したの。思い切って。私の時間を大切にする・・これから」
   
いっそう美しく。
いっそう素敵なお客様でした。
またお越しください。
そしてお話を聴かせてください。

●夏といえば・・・PART1 [2007年06月22日(Fri)]

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心太(ところてん)が夏期限定でメニューに追加されました。
すり鉢で胡麻を擂ってから、心太を入れます。
その上に
ごま
マスタード
ねぎ
カツオ節
海苔
  
をふりかけます。
低カロリーで食物繊維が豊富なので、是非食べていただきたいと思います(^。^)

●心に染み込みました [2007年06月22日(Fri)]

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 週末の慌ただしさに少し疲れていたのかもしれません。忙しすぎたため、少し早めに暖簾を終まいました。正座をして・・ぼーっとしていました。
  
すると、駐車場に車が1台。
「お客様だ・・」
木戸は閉めてしまったけど、わざわざ来てくださったのだろうな・・
  
縁側から出ようとすると、八鹿の中村屋の奥様でした。
「ごめんね。遅くに。これ・・水ぶき。珍しいから・・」
届けにきてくださったのです。ご主人も車から降りられ調理法を細かく指導!!!してくださいました。
  
「今日はとても忙しくて、思うように自分自身が動けなくて、バタバタしちゃって・・・・」
そんな愚痴をこぼしていました。
  
「私達も昨日はとても忙しかったわ。ランチを片付たら三時回ってた」
そうなんだ・・・なんか気持ち軽くなりました。
 話したかった・・愚痴をこぼしたかった・・・
水ぶきの料理をイメージしながらご主人や奥様に甘えていた私でした。
  
きれいな澄んだ緑色が心に染み込んでいきました。
ありがとうございました。
ボチボチ頑張ります。

●今日のランチ~週末の出来事~ [2007年06月22日(Fri)]

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 週末に予約が入り、満席になりました。
  
 1組はお馴染みのお二人。「高齢者なので・・」というリクエストに沿ってメニューを立ててみました。
  
  玄米のおじや
  手作りらっきょと梅干し
  烏骨鶏のゆで卵、ゆでそら豆、トマト
  山内の干し大根焚いたん
  菜の花と真いかの新子のからし酢味噌和え
  炒り豆腐に徳島ひじきを加えて
  夏大根と福知の三角揚げのごま油炒め煮
  小あじの南蛮漬け
  

量も程よく、美味しかったと話していただきホッといたしました。
  
もう1組は、18年程前に大阪で勤務していた病院の元総看護婦長、婦長、同僚方々がはるばるランチを食べにやって来てくださいました。
  
18年前の私は、つんつん角々・・チームで看護をする病棟では気が強く、曲がったことが嫌いで、他のナース達に噛み付くような存在ではなかったかと恥ずかしくなります。生意気でした。自分は何かできるといきがっていました(焦;)
 お料理もできず、いつも他の仲間にごちそうになってばかり・・でした。・・人は変わるんですよね(^^;)変われるんですよね。
  
そんな懐かしさとほろ苦さの中、用意しましたランチは・・

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       玄米ごはん
  小あじの南蛮漬け
  山内の干し大根焚いたん
  炒り豆腐に徳島ひじきを加えて
  烏骨鶏のゆで卵、ゆでそら豆、トマト
  菜の花と真いかの新子のからし酢味噌和え
  夏大根と福知の三角揚げのごま油炒め煮
  水菜とささみのサラダ
  手作りこんにゃく

  
 その後・・
珈琲、らいらっくのジェラートを注文されました。
温泉に寄って帰路へ着かれたとか。
昔々に戻ったひと時でした。
帰り際、身体を引き寄せられ「無理はしたらあかんよ」と言ってくれたあの温かさが忘れられません。
いっぱい笑って思い出を手繰り今逢えた喜びを噛みしめています。

●今日のランチ~父の日によせて~ [2007年06月22日(Fri)]

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 若い女性が、ランチのご予約に来られました。料金も前払いされるとのこと・・。
「記念日か何かでしょうか?」、ふと聞いてみました。
   
  「父の日に・・。少し遅いですが・・。」
   
玄米食を常に食べておられるご夫婦に、早くお会いしたいなと思っておりました。
   
  用意したランチです。
    玄米のおかゆ
    豚肉のビール煮こみ
    鶏のささみと菜の花の辛子酢味噌和え
    丹後の角とびうお塩焼き
    山内の切干し大根焚いたん
水菜とおじゃこ焚いたんにがんもどきのあんかけ

    
ブルーの色紙に「ありがとう」のメッセージを添えて。
   
さてご夫婦がお見えになり、食事も終わった頃から珈琲とケーキで締めくくられるまでの間・・・・
すぐ側で多くのお話をすることができました。
   
穏やかで、それでいて気持ちをまっすぐに伝えてくださり、会話が弾みます。
   
予約にお越しになったお嫁さんとも、お話したいなと思いました。ありがとうございました。

●両手に?周囲に花(^。^) [2007年06月22日(Fri)]

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 今日は、ご近所のみなさんに囲まれて、楽しいひと時を過ごしました。
  
休日ともなると、家の周囲や田畑の草刈りや稲や作物の管理。さまざまな仕事がたくさんあります。
  
 ちょっと一息。
 幼い頃から知っている顔、顔、顔の中に、少しだけお邪魔できる私はとても嬉しい気持ちでいっぱいです。
  
 みなさん、やんちゃ坊主だったのでしょうね。
 あっ今でも「夢と浪漫を求めるチョイ悪おやじ?(失礼)」だったりして。
  
 とにかくシャイでおしゃれな面々です。
 また、楽しいお話に仲間入りしたいと思います。

●この夜に [2007年06月23日(Sat)]


「この夜に」

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ただ寄り添って
眠りたかった

ただ頬に触れ
眠りたかった

この夜に

小さな願いも叶わぬまま
溶けてゆく
消えてゆく
儚い想い

この夜に

●今日のランチ [2007年06月24日(Sun)]

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 今日はあいにくの雨降りの一日。
でも、この山内の古民家は、どんな天気も心地よく感じられます・・。

 朝、木戸を叩く音が聞こえました。
前の畑のおばちゃんが、赤紫蘇を刈り取り、束にして持ってきて下さいました。
梅をいただいた方から伝言され、定休日の前日が良いだろうと・・・。

毎年、当たり前のように、梅の時期には梅干やシロップを作り。紫蘇を待ち、紫蘇が大きくなれば、白梅酢に足し、紫蘇ジュースを作り。

そんな変わらない毎年の行事に、自分が参加し作れることを喜ばしく思います。

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 さて・・今日は2組9名さまのランチを用意いたしました。
玄米ごはん(すり胡麻、自家製梅干)
こんにゃくと枝豆、湯葉の白和え
鶏手羽中と但熊の栗玉と夜久野のほうれん草と白菜のポトフ
徳島ひじき焚いたん
菜の花の胡麻和え
おから
ナスと新玉ねぎ炒め
もやしときゅうり、えび、ピリカラ揚げのサラダ

でした。阪神間や宮崎、広島の方も来られ、「方言」が耳に優しく響いた時間でした。

●爺婆がやって来る(・。・) [2007年06月24日(Sun)]

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 開店後すぐに黒電話がなりました。

声を聴いて声の主はどなたかすぐにわかりました。
  
三田の爺婆です。
  
笑いをこらえながら、
 「このお店には来られたことはありますか?」
   ・・
  「忘れました」
なかなかやるな。
手強いぞ。
  
写真を撮って、それを葉書にして知人や友人、そして先日は私にまで送ってくれた方です。
 なのに・・なのに・・とぼけはるところが・・とても愉快。
  「はあ。そうですか・・。表に2本七夕飾りにと竹笹を立てかけてますから、それを目印に来てください。私が入っていた竹はもっと太かったんですけど~」
 負けずに言い返しました。
  
 いつか「かぐや姫」と(焦;;)言って訪ねてくださったご夫婦です。
  
  「お食事に何か好き嫌いはありませんか」
 の質問に
  「粗食に耐えて生きて来ましたから(笑)」
 と朗らかに・・。
 やっぱり、爺婆はすごいです。朝から私をたくさん笑わせてくれます。
  
 来週が待ち遠しいかぐや姫です(笑)

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追伸:今、店の前には七夕の笹飾りが賑わいかけています。お客様の短冊には、胸の熱くなる願い事が書かれています。

●紫陽花咲いて [2007年06月24日(Sun)]

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  いよいよ梅雨に入りました。
  店先に紫陽花を飾りました。
  
  この花は
  色が変わることから七変化とも言われます。
  「移り気」などとも・・・。
  土壌のPHによって、色が違うなんて
  素敵だなって思います。
  
  大好きな花の中のひとつです。
  青い花が集まって咲くのは特に好きです。

●今日のランチ~ランチを作るということ~ [2007年06月26日(Tue)]

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 今日のお客様から予約の際、このようなリクエストをいただきました。
 「年寄りが多いので・・・・」
 「じゃあ、おじやにされますか?柔らかいおかずがいいでしょうか・・」
 「普通の物でも大丈夫だと・・。でもいろいろと珍しい場所が気になり、あちこち見て回るかと・・」
 「あっ。そんなことなら気になさらないでください(^^)」
   
 さて「円背(えんぱい)」が強く、胃部を圧迫しつつ歩いている元べっぴんさん??(今もでした)が3名とか・・。少しずついろいろなおかずを食べて欲しいな♪
   
 そしてメニューができました。
玄米ごはん(自家製梅干)
キャベツ、新玉ねぎ、小松菜、人参、新じゃがのポトフ
揚げ鯖の三杯酢
信子さんのえんどう豆焚いたん
もずく
徳島風白和え
おちょぼ6種
     ・トマトの湯むき
     ・インゲンの胡麻和え
     ・ピリカラ薄揚げ
     ・徳島ひじき焚いたん
     ・讃岐コーチン煮ぬき
     ・ささみと胡瓜のサラダ

 みなさん、好き嫌いはほとんどなく「美味しい~美味しい~」と、恥ずかしいほどおっしゃってくださいました。
 「美味しい~」と、食べ物や作ってくれた私にまで感謝してくださる事が、元気で活き活き暮らす秘訣なのかなと思いました。

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 そんな思いの中、郵便ポストに嬉しい便りが届きました。
 先日、「父の日」のお祝いにご夫婦でランチに来ていただいた方からです。
 こんな始まりです。
 「つぼさんごの長い茎に雨だれがつらなっていて、それがどんな風に消えてゆくのだろうと興味が湧いてきます・・・・」
 美しい字体、心のこもったお手紙・・。
 「・・そして再びの出会いを楽しみにしている私達のような方が、たくさんいらっしゃると思います。そんな方のふるさとになれば素敵ですね・・・・・お会いできてよかったと感謝しています・・・」
     
 私が言いたかった言葉が並べられていました。
 胸に響きます。ありがとうございます。ここに来てくださったからこそ出逢えた幸せを感じて、ボチボチ過ごします。
 瞳に熱いものがあふれてきます。「泣きべそ」の私です。まだまだひよっこです。よちよちしながら、踏ん張ってます。
 こんなにふうにお客様からの言葉で、私は育ってゆきます。
 「咲良乃実」もだんだん「お客様のふるさと」に育ってゆきます。
 どうぞ、これからもよろしくお願いします。

●最近ふと思うこととお願い [2007年06月26日(Tue)]

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 お店を開店して早や半年が過ぎました。
 最近、ふと思うことがあります。
このお店は、どんなふうになってゆくんだろう。
 私は、どんなふうにしたいんだろう。
  
 開店当初は、
  「お客様は一人でも二人でもいい。ゆっくりと静かに思い思いの時間を過ごしていただければ」、そんな思いでした。
  
 私自身も、今に比べてパニック症状もあったし、ひどく落ち込み、焦燥感や不安に襲われて辛い日々が続いていました。そんな時も、時間的にはゆとりがあり、「泣き言」を聞いていただく環境もありました。横になって過ごしたり、自分のペースで仕事をぼちぼち・・まるで社会復帰へのリハビリのようでした。
  
 思えば、あの時間を過ごしたから、何とか「今」につながっているような気がします。
  
 新聞社を始め、但馬情報特急様、豊岡のCAMEL様のブログ・るんるんテレビ・T2への紹介で、この店は多くの方々に知っていただくことになりました。
  
 その中で、多種多様の目的を持たれて足を運んでいただいております。
 古民家がお好きな方。
 珈琲好きな方。
 茶道に興味のある方。
 私の私生活に興味を持つ好奇心旺盛な方(苦;)。
 精神的にしんどい方、またはそのご家族。
私が以前仕事で関わっていた方々などなど・・。
  
ただ、自分の中では「初心」を忘れたくありません。自分自身がこの場所で、癒された・・癒されていること・・。できれば、お客様にもそうあってほしい。
  

最近の忙しさの中、
 「予約制のランチについてどう応えていくか」
 「夜のお客様の予約が入った時に、日中の喫茶はどうこなしていくか」
 「精神的に辛いこと等をお話したい方に、どう時間を作るか」
 できるだけお話をしたい私にとって、厨房と会話を両立させるのは難しい状況になって来ています。
  
 「忙しい」の『忙』は『心亡くす』というとか。
 今は、まず「予約」を優先しています。それで「時間休」をいただき、例えば料理をしたり。例えばお客様とお話したり。
  
 綺麗ごとかもしれないけれど・・
  「心をこめて料理を作りたい」  
  「自分自身が辛く厳しい時間を悶々と過ごしてたあの頃の経験が、少しでも同じような思いをされている方に伝えられたら」・・・と、感じる今日この頃です。
 だから、もしお越しになって「お休みしています」なんて張り紙があったらどうぞ、察して欲しいのです。
 もし、当日しか来店できない、時間がない等があれば・・ご予約のお電話がいただければ幸いです。

●大好きな草花 [2007年06月26日(Tue)]

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 道端に静かに咲いている
 野の花が好きです。

 ドクダミ草に八重があると知ったのも、白花たんぽぽが少なくなってきていると知ったのも、いろいろなことを教えて下さる方々に出逢えてからこそ。
 私はどんどん、私らしく過ごせる気がしています。

●ぼ~っとする [2007年06月26日(Tue)]

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 忙しく毎日を送っているときだからこそ、「ぼ~っとする」ことにしています。
   
 BGMは ジェイク島袋 さんの曲。
   
 今朝は、「ジャスミン茶」を飲んでいます。
 中国茶は発酵させて作っているから、身体を温めるのに効果があるとか。
   
 中国のお土産にと、青磁器のカップと翡翠のブレスレットをいただきました。4000年の歴史?を感じさせます(笑)
 本当はチャイナドレスが欲しかったですうううう(ウソです)
 いただいたばかりなのに長い間、自分の物として使っているような親近感を感じます(^。^)
   
 少しの時間だけ、ゆっくり瞬きをして・・・・
 呼吸を整えて・・・・
 「私」から「咲良乃実」の「mi-ka(みか)」になってゆくのです。
   
 「ぼ~っとする」
 「ぼ~っと空っぽになってみましょう」

●はなれの活用法を考える [2007年06月26日(Tue)]

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 古民家の裏庭の一角に「はなれ」があります。8畳と6畳・・・、大きなお部屋です。おまけに2階もあるのですが、この間上がったら、なんと「こうもり」君が、迷惑そうに飛んできました。2階は「はめ殺し」の雨戸で窓が蓋されているため、素人が触るにはちょっと難しいみたい。
 でも、1階なら畳の入れ替えと古い古いトイレを壊し、埋め立てることができそうです。
   
 これからの夏を迎えると、裏庭に出たり、はなれにも足を踏み入れたいと思われると・・・・。子供連れのお客様が、ふと話されたので・・・
   
 この家で茶房をしようと思ったときから、いろいろな場所を自分なりに考え、大工仕事も細々としてきました。(肉体労働は大好きです)
   
 今も同じような気持ちで、何とか「はなれ」をきれいに・・気持ちよく活用したいなと思っております。

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 ふと気づくと、裏庭の紫陽花が大きな花を咲かせていました。待っている時は、なかなかだったのに。
   
 空気の澄んだ気持ちの良い朝です。

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●薬師祭 [2007年06月26日(Tue)]

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 雨音が強まり、梅雨らしい毎日が続いています。
 今日は、7月8日(日)にお寺で行われる「薬師祭」についてお知らせします。
 
 写経や餅つき・・・
 ギターやフルートのコンサート・・
 盛りだくさんの楽しい素敵な企画です。
 
 あいにく私は仕事で参加できませんが。
 但東の栗尾といえば、「栗たまの卵かけご飯」も有名です!!!
 こばちゃんというお話好きなおっちゃんが居られます。
 横の百笑館にも、とれたて野菜や花も販売しています。
 
 シルク温泉もあるし・・。
 是非足を運ばれてはいかがでしょうか???
 
 お店にも、コンサートのチラシを置いています。

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●戸を開けたら・・・ [2007年06月27日(Wed)]

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 朝から裏庭に出て、「はなれ」を眺めていました。
 木戸を叩く音がしました。
 あっ!起きたらすぐ開けようと思っていたのに、忘れていました。
  
 「は~い」
 すぐに玄関に向かいました。
 だれもいません・・。
  
 そこにあるのは・・
 花。
 アリウム。
 カラー。
 グラジオラス。
 額紫陽花。
 きゅうり。
  
 どなたでしょう?
 「かさじぞう」のお話を思い出しました・・・。

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 額紫陽花に黒いカミキリムシが・・
 「知ってる?誰が持ってきてくれたのかなあ?」
 すると私の手に飛び移りました。
 そこで、記念撮影!
 このムシくんだけはしってるんでしょうね。
 この朝の出来事を。
  
 ありがとうございます。

●夜のお客様のメニュー [2007年06月27日(Wed)]

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 以前に何回かご利用されているお客様が、久しぶりに来られます。
   
 彼女は、小さなことをとても素直に喜んで下さる素敵な女性です。
   
 今日は、「送別会」を兼ねたお食事会です。主役の方が魚が苦手ということで、考えたメニューです。
   
  もずく酢
  冷奴
  冷たいそうめん(胡麻油とつゆで)
  新じゃがの豆乳グラタン
  茄子の肉味噌炒め
  信子さんのえんどう焚いたん
  蒸し合鴨
  いんげんの黒胡麻和え
  徳島ひじきの焚いたん
  ささみときゅうりの酢の物
  烏骨鶏のゆで卵
   
  玄米のおにぎり
  徳島風白和え
  たいらぎ貝と鶏肉入りサラダ
  夜久野大根と福知の揚げ焚いたん
  こんにゃくの刺身
 牛肉とキャベツ、人参、新たまねぎのトマト煮

   
 この後、囲炉裏端にて珈琲とジェラート、一口ぜんざいをご用意しました。
   
 一緒にいろいろなお話を聞かせていただき、話させていただき・・。
 この空間は、時間を忘れさせてくれます。しばし・・現実からの逃避行・・・
   
 またお会いしたいですね。

●またまた応援団員登場! [2007年06月27日(Wed)]

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 いつか、ここでの暮らしは「草との戦いだ」なんて言っていましたが、本当に雑草が生えるのは早いですよね。
  
 「雑草のようにたくましく」
  ため息がこぼれるほど、庭が緑色に染まっていきました。
  
 一度はシルバー人材センターにお願いしたものの・・あっという間。
  
 で・・またまた好意に甘えてしまい、ほら、この通り涼しくなりました。
 「汗だくになりながら、草を刈り、集め、軽トラに乗せる・・・掃く、むしる・・」画像97

 単純できつい仕事を黙々とされるおじちゃんを見習い、私も閉店間際に花壇の雑草を引いてみました。
  
 少しの時間だけ・・ 「無」になって(笑)、心地よい風に吹かれました。

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●期間限定??マイブーム?? [2007年06月27日(Wed)]

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 梅雨の晴れ間でしょうか?
 湿気の多い蒸し暑い毎日が続きます。
  
 さて・・
期間限定で「あんみつ」はじめました(^。^)
 どうぞお試しを。
  
同じように、三杯酢でいただく心太(ところてん)を、ご注文されるお客様が増え始めました。

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 実は今、私のブームになっているのが、「心太にもずくを入れる!」です。はまっている方から教わって試してみたら・・あ~美味しい。ちなみに、「めかぶ」入りも美味しいそうです。
  
 海草づくしですね~
 たまりませんよっ。

●三田の爺婆がランチを食べにやってくる! [2007年06月28日(Thu)]

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 今日は、待ちに待った再会の日(^-^)
 用意しましたランチメニューは
  玄米ご飯(ひじき山椒と黒胡麻を混ぜて)
  夜久野大根と福知のあげさん焚いたん
  もずく
豚肉とキャベツ、新ジャガ、新玉ねぎ、人参のビール煮込み
レタス、キャベツ、白菜、きゅうりの鶏の塩焼き入りサラダ、烏骨鶏のゆで卵添え
  蒸し合鴨
  おから焚いたん
  刺身こんにゃく

 きれいに食べていただけました。

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 お土産に頂いたのは、爺が自分で撮影し額に入れた写真たちです。花の額の後ろには、「花言葉」が。私がブログ内で「鯛釣り草」のことを書いてたので、その写真もあります。
 なんと私の写真も額に納まっていて・・
 後ろには「かぐや姫・・姫言葉『幻想・天空』」と書かれています。恥ずかしいやら。笑うやら。

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 その後、ご自分達の「山小屋」で作られている野菜の苗(水前寺菜・つるむらさき)をしあわせ農園に植えてくださいました。側で婆と二人、苗が植えられるのを見ていました(^。^)
 何だか・・・穏やかで幸せになるのです。
 時間が綺麗な音を立てながら過ぎて行きます。

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 縁側で、心太(ところてん)のご注文です。
 人とのつながりの大切さを、教えてくださる方に逢えました。
 帰り際は、
  「もし生きてたらまた来ます(笑)」
 玄関先に出ようとする私に手で
  「見送らなくていい」サイン。
   
 今度は「山小屋」を訪れますから。
 婆にはもう言いましたから。
 また、顔を見せてください。
 たくさんたくさん・・
 冗談言いながら・・。
 その中で大切な物をすぐに見つけますから。
   
 ねえ。爺婆。いつまでも元気でいて下さいよ。
 永遠のかぐや姫より(笑)

●さりげなく。そっと。 [2007年06月29日(Fri)]

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 お店の中に、「倒立独楽」や「蜜蝋クレヨン」、「バードコール」を置いています。
 チェシャーホーム「はんしん自立の家」という、身体に障害をお持ちの方々の施設があります。そこで木の家を作って、そのお披露目の日に、クッキーやシフォンケーキといっしょに木のおもちゃも販売するために仕入れたものらしいです。開店してしばらくたってからいただきました。
  
 その後、同じ法人で運営されている「しそう自立の家」で、木のおもちゃを販売されていることを知り、偶然お客様からいただいた紙すきカレンダーは、入所者の方の作品でした。
  
 ・・「はんしん自立の家」でのコンサートや講演会の案内も、事務局の方から送付していただいています。

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 さりげなく。そっと置いてあります。
  
 「ガラス作家さんの作品」や「陶芸家にならなかった優一君の備前焼」。「お寺のコンサート案内」「和田山のお店紹介」「いなか暮らし塾」などのDM。その中に・・・。
  
 「みんなちがって、みんないい」
 金子みすずさんの詩を思い出しながら。
  
 いつか、「自立の家」の皆さんと出会いたいなと思っています。人が集まる場所。いろいろな方々と出会える場所。みんなの個性を受け止め、認め合えるそんな空間に近づけたらうれしいなと思っています。
  

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 夏が近づき、団扇もご用意しました。
 大好きな言葉です。
  「楽しくやろうよ」
 そう、みんなで。

●六月 水無月 再会の月 [2007年06月29日(Fri)]

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 先日、三田の爺婆と再会してから・・いつもお二人のことを想うようになりました。
  
 毎日、自宅から「山小屋」へ出向き、午前中は農業をしておられます。本当に「山」の中にあり、7~8年前から土を耕し、開墾されたとのこと。そんなお二人から送られた「6月の葉書」を、繰り返し読んでは自分の「こころ」を見つめ直し、シャキッと背筋を伸ばしています。
  
 「三田の6月・麦畑」
  
 ハチドリのひとしずく・・南アンデスに伝わる物語

   
 森が大火になった時、森の生き物達は先を競って逃げ出したのですが、ハチドリだけはひとしずくの水をくわえて必死に森に向かいました。他の動物達が、何でそんなことをしているのか?と聞いたところ、ハチドリは”今私に出来ることをしているだけです”と答えたそうです。今私に出来ることは何なのだろう。ハチドリに負けまいぞ、負けまいぞ・・・・・・・・・・・。
  
 続いて、山小屋の畑の様子が書かれていました。月に一度届くお葉書・・これを楽しみにして、私自身も「今できること」を考えてみようと思います。
  
 六月 水無月 再会の月
  
 時節は移り変わり、もう初夏が近づいています。作務衣も暑くなってきました。いつものように裏庭から梅雨空を見上げていました。

●実を結ぶ。初収穫の喜び [2007年06月29日(Fri)]

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 「茄子ができてるよ」、
 三田の婆が声をかけてくれました。
  
 え~。
 まだ一昨日はそんなに大きくなかったと思っていました・・。
   
 草鞋(わらじ)のまま畑に飛んで行くと、カエルくんが「ほら~さぼってたでしょ」とにらむ。
   
 あんまり可愛いので、茄子と一緒に撮影会(^-^)です。
 そうよ。
 さぼっていたの・・
 畑に足を運んでなかったのです。
 少し忙しくて・・
 いやいや・・言い訳です。
   
 ひとつ実を結んだ茄子。
 初収穫の喜びを明日、お味噌汁にして来ていただくお客様にご馳走しましょう・・。
   
 「食平等」の教えに従って。
 みんなで喜びを分かち合いたい私なのでした。

●桔梗さんからのプレゼント [2007年06月30日(Sat)]

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 この花の名前は、
  「突き抜き忍冬(つきぬきにんどう)」
 花言葉は
  「献身的な愛」
  
 葉っぱの真中を突き抜けて、花を咲かせています。冬を耐え忍ぶ強い花です。
  
 初めて見ました。
 桔梗さんは、いろいろな気持ちを込めて、この花を私に下さったのだと思います。
  
 ありがとうございました。
 「挿し木」が出来ないか・・がんばってみます(笑)
  
 また素敵な笑顔を見せてください。
 優しい声を聴かせてください。

●夏!限定メニュー!(・。・) [2007年06月30日(Sat)]

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 アイスミルクティです。
 匂いが強めのアールグレイを急冷して、一気につくります。
 ミルクは「低温殺菌牛乳」です♪
 

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 抹茶オーレは試作品ですが・・

 2層に分かれた涼しげな色と抹茶の香りがうふふでした。
 さて、メニューに載せてみようかどうか検討中です。

●小腹空きメニューと今日のランチ [2007年06月30日(Sat)]

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 6月いっぱいで、「小腹空きメニュー」は終了したいと思います。理由はいろいろありますが、「ランチ」のご予約に重なってしまうと、なかなかこなせません。
  
 でも・・人気のメニューです。
 いろいろ考えた結果・・
  玄米おじや・玄米カレー・玄米おにぎりに
  お惣菜を追加して「小腹空きセット」でいきます~。

 くわしくは直接、お電話でどうぞ・・

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 今日のランチです。
  玄米とひじき、山椒の実のおにぎり
  豆腐ステーキの野菜カレーあんかけ
  もずく
  徳島ひじき焚いたん
  小松菜とこんにゃく、海老のアジア風炒め
  ゆば甚の生ゆば
  
 ご家族連れで来ていただきました。
 お友達から、店のことを聞いたとのこと・・。
 来週もまた来られます。
 うれしいです。

●1本の茄子から [2007年06月30日(Sat)]

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 先日、初収穫した「茄子」は小さく刻み、小さなおじゃことコトコト煮て、みりん、お醤油を加えてそうめんのつゆにしまして・・・ひやしました。
  
 来ていただいたお客様の一人一人に、そうめんと茄子のつゆをかけてお出ししました。
  
 蒸し暑い一日たっだので、喉越しよくつるつるっと食べていただけました。
 「1本の茄子」は、今日のお客様でいただけました(^-^)
 何だかとても豊かな気持ちです。

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 「あんみつ」の注文もよくはいりました。
 今日のあんみつです。
 おいしそうでしょう?

●その時々にあわせて過ごす [2007年06月30日(Sat)]

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 開店時間です。
 午前中は静かな日でした。
 
 「樹」という予約でランチを食べられるお店の、けいこさんの話された言葉を思い出していました。
 
 「私達がお店をするときに、ひとりしかお客さんが来ない日もあるし、誰も来ない日もある。そんな時も、何も気にせず、その時にできることをして過ごさないといけない商売やで、なんて、人から言葉をもらったことがあるのよ」
 昨年の秋、古民家の中に荷物を運び込み開店準備をしている時に、わざわざ訪ねてきてくださいました(・。;)
 
 そうですよね。
 雨の日、晴れの日、曇りの日、どんな日もあるし、その日を、その時々にあわせて過ごすことは、ありのままに生きたい自分にとって・・一番大切なことに思えます。

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 だから・・
 今まで使ってなかった部屋の床を拭き、窓を開け、風通しをよくしました。
 それから、縁側に丸いテーブルを置いてみました。
 机の上に、お花を置いてみました。
 あ~気持ちよい。
 外で、お茶が飲めたらいいなあと・・
 自分が行ってみたいお店にしたいと・・
 ゆっくりと時間が流れて行きました。

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 前にブログで紹介させていただいたおばあちゃんの名前を付けた雑貨屋さん、覚えてますか?
 そこで出会った湯飲みと珈琲カップ。お客様に人気があります。そして念願かなって、新しい作品が届きました。珈琲カップは触れるほどに温かく、秀さんのお人柄が感じられます。私のブログを見て、ランチのお皿を研究して作って下さいました。何をのせようか楽しみです。
 こうして、ひとつずつ重ねて、ひとりずつとつながって。
 ゆっくり静かに咲良乃実も私も育ってゆくように思います。

●太陽と風のハーモニー [2007年08月02日(Thu)]

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 R426を南へ車を走らせていました。右手に川が流れています。3年前の台風23号被害の爪痕も、まだ生々しく残っている場所もあります。
 また、河川工事で、大好きだった大きな銀杏の樹も切り倒されてしまい、今は何処に在ったのかもわからなくなってしまいました。場所が移った庚申塔も、旧かった公会堂も、何故か懐かしい。
 キレイになってゆく川。整備される道。喜ばないとバチがあたります!なんて。少し寂しい気持ちでした。
 ふと台風の近づくような風を感じ、山を見上げると葉が舞ってます。夏風に追われて青々した葉が踊り、陽が射して、光り輝きながら川へ。美しく儚く、それでも凛とした景色を見つけました。

可愛い野菜たち [2007年08月03日(Fri)]

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 夏の陽射しを受けて実った野菜たちです。
 可愛い形ですよね。
  
 黄色いのは「そうめんかぼちゃ」
 切ってから湯がくと不思議不思議・・
 繊維がとれてそうめんみたいになります。炒めたり、酢の物にしたりします。
  
 その横は「坊ちゃんかぼちゃ」
 小さいけど・・小さいからなのか?
 甘さは抜群。ほくほくです。

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 続いて赤と緑の「おくら」
 ピョンと跳ねてるみたいな形が愛らしいでしょう?
  
 「米なす」はアメリカからの茄子って本当?
 だからこんなに大きいのかなあ???
  
 最後は「白なす」
 皮が白くて少し固めですが、中身は水分が多く柔らかいみたい。
  
 さてさて
 こんなに可愛い野菜たちを料理ができる幸せに酔いしれています(0^。^0)
  
 自然の形ってどうしてこんなに美しく頬ずりしたくなるんでしょうか????
 私だけかしら。

●夕暮れ時に [2007年08月03日(Fri)]

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(Photo by (c)Tomo.Yun)


暮れゆく時間を
感じてた

「空が朱い」
あなたが言った

振り返ると
夕暮れ。

湿った風に乗って雲が遊ぶ
重なる
散らばる
流れてく

夏の夕暮れ
風の戯れ
見つめる
あなたとふたり

このままで
このままで
願いは叶わないけれど

●今夜のお客様 [2007年08月03日(Fri)]

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 地域で、いろいろとご活躍されているお客様でした。
 いろいろとお話ができて・・・
 時間を忘れて話し込んでしまいました・・・
  
 今夜のメニュー
 ~桜湯でお迎え~
   
 前菜風
  夜久野の枝豆醤油漬け
  とうきび
  ひじきとこんにゃくのサラダ
  ぴり辛あげ
  手作りこんにゃく刺身
  フルーツトマトとクリームチーズ
  切干大根煮
  そうめんかぼちゃの酢の物
  丹後のチビカレイ一夜干し

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 ゴーヤと麩のチャンプル
 坊ちゃんかぼちゃの豆乳スープ
 石鯛の刺身
 天ぷら(鯵・茗荷・赤おくら・三度豆)
 沖キスの煮つけ

 玄米のお粥
 珈琲   

 ありがとうございました。
 またお会いしましょうね(^-^)画像246

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暑中お見舞い申しあげます [2007年08月05日(Sun)]

暑中お見舞い申しあげます

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 夏空が広がり、暑い毎日が続きます。
 どうか、みなさま、御身体をいたわって下さいませ。
   
 この咲良乃実で迎える、初めての季節です。
 夏休みに入り、この暑さも加わり、日中のお客様が少なくなりました。
 その分、お一人お一人とお話する時間は、長くゆっくりととっております。
   
 夕方から閉店間際になって、お客様が来られます。
 私はなるべくゆっくりしていただきたいと思いつつ、予定が入っていると定時に閉店したいときもあり・・・、お客様も時間を気にかけておられることが多いのです。
   
 「サマータイム制」を作らなきゃいけないかな?
 日中にこの古民家を利用してイベントを計画しようかな?
   
 ・・・なんて思案する日々です。
 この古民家に居るのが大好きな私は、いろいろな方々に寄っていただき、同じように感じてもらえたらと思います。
   
 いろいろと・・・
 いろいろな場面で
 いろいろな形で
 いろいろな方々にお世話になっております。
   
 今後とも、末永くこの咲良乃実と私を見守ってくださるようにお願いいたします。
                               mi-ka

●お花を供養する [2007年08月06日(Mon)]

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 お盆が近づいて来ました。
 子供の頃に過ごした、徳島の夏を思い出しています。海から砂浜を上がった所に、お墓がありました。通る度に、
 「お墓さん、行ってきます」
 「お墓さん、帰ってきたよ」
 何故か話しかけていました。お盆の入りの日には、朝早くから線香や生米、茄子、胡瓜を刻んだ物、花を持ち地域の人たちはお墓に向かいます。波音が響く中で、線香の匂い、清めの水音。挨拶の声、祈りの声。
 「みんな今、ここに居るわあ」
 子供ながらそんな気がしていました。
 「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしつかいじょうぶつ)」
 一本の樹、野草、ひとつの小石や一握りの土に至るまで、この世に存在する全てのものが命を持っているという、仏教の教えのひとつです。種から芽がでてやっと咲いた花を摘んでしまう私達、草花には何か酷い話かもしれません。日頃のお花たち感謝をこめて…供養する気持ちで手を合わせます。

●縁側の可愛いこの子たち [2007年08月07日(Tue)]

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 畑のミニトマトの枝があちらこちらに伸びていたので、はさみで切ってビーカーに入れてみました。
  
 涼しそうで
 うれしそうで
  
 もしあなたが
 ここに座った時に
 赤い実が熟れていたら
 どうぞ食べて見て下さいな。

●本日の作務 [2007年08月07日(Tue)]

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 裏庭の大きな作業場が傾いています。
 そして、馬をつないでおいたり・・・
 藁を保管していたり・・・
 いろいろと作業につかわれていたであろう建物が、危険な物になりつつあり。
  
 脚立に乗って、腐った板を外しにかかっています。
 トタン屋根の傘釘を抜くのには少々力と技が要るようで、樋(とい)を外し、落ちている瓦を土の上に置きました。
  
 古い道具や材木をいかし作業するのは楽しいですが、こんなふうに取り外し廃棄しないといけないのは、どことなくさびしいものです。
  
 三田の爺婆が、山小屋の周囲を開墾する時に、一日に両手を広げるくらいずつのペースで作業をされたとか・・・・
 できることから、こつこつと。
  
 暑いけど・・
 ぼちぼち・・
 ひとりで・・
 夏の日に。

●今日の成果(^。^;) [2007年08月07日(Tue)]

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 とても暑い時間でしたが、裏庭の小屋の2階部分の板の取り外しが完了しました。
  
 気になっていたことは、ひとつずつでもいい。
  
 片付けができたら、何かいい気持ちです。
  
 ひとりだけど、意外とできるものでしょう。
  
 作務衣のおかげかしら。
 力もあるし。
 身体を動かしていると、ただそれだけ考えて「無心」になるから、
 汗をかいて
 埃だらけになって
  
 ものすごい勢いの速さで、汗を流しました。
  
 蝉が鳴いています。
 南からの風が茶房に流れこんできました。
  
 少し落ち着いて、少しいろいろと考えてみたいことがあります。
  
 今日は、そんな一日です。

●綿麻の作務衣 [2007年08月08日(Wed)]

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 昨日の作業の時、土埃と汗であっという間にドロドロになってしまいました。今日は、夏用の綿麻の作務衣の下を履き、頭に手ぬぐいを巻き、トタンの屋根を剥がしかけました。錆びた釘は板からなかなか抜けず、バールや釘抜き、金づちを使いました。
 雨風にさらされて錆びた釘やトタン板…あ~歴史?を感じます。お客様の声です。ランチの予約もあります。さあ、今日はこのへんで(^_^)

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今日のランチ [2007年08月08日(Wed)]

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 今日は、珈琲好きなお客様の奥さんとお友達が、ランチにお見えになりました。
  玄米ご飯
  ゴーヤと鰹節炒め
  小鯵の南蛮漬け
  万願寺唐辛子と赤おくらの胡麻 煮
  松本さんのトマトと玉ねぎ
  夜久野の白茄子のポトフ
  真いか、モロッコ豆、こんにゃ くの酢味噌和え

 珈琲とデザートの後、ご主人からお店に電話が入りました。
 「らいらっくのジェラートを出してやって下さい」
 あ~素敵なプレゼントです。
 幸せな気持ちを分けていただきました。

●ほうれんそう [2007年08月08日(Wed)]

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ほう

報告
私的には「方向」

れん

連絡
私的には「連携」

そう

相談
私的にも「相談」

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 今日は、前から行きたかった田路にある「いちりん」さんを訪れました。
 「山と山の間に物干し竿がかかりそうだね。日本昔話みたい」
 谷合を駆け抜ける涼しい風は、心を落ち着かせます。懐かしく心地よい時間の中でぼ~っとしていました。帰り際、女将さんのお話が聴けました。私のためにお仕事の手を止めて、いろいろなことを話して下さいました。ひよっこの私がわかるように丁寧に言葉を選んで…。
 「仕事をしていて完璧だなんて思える日は、今までも1日だってない。また、そう思ってもいけないと思ってる」

 「何が支えてくれてるって、お客様に恵まれていることと思う。前に小さい子供さんが箸袋に手紙を書いてくれて。…お魚美味しかったよ。また来るね。…うれしかったなあー」

 飾ることなく、女将さんは自然体です。惜しみなくいろいろと教えて下さるのです。またここにも、自分自身の店の方向を相談できる方がおられました。つながり、連携できれば、ひとりじゃありません。
 とても勉強になりました。またあの場所に行きたいと思います。

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駅前の洋品店 [2007年08月10日(Fri)]

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 25年(笑)ほど前・・・・
 私は、花の(笑)高校生で・・・
 電車通学をしておりました。
 駅前の洋品店には、梅雨があけた頃から、反物を飾り始めていました。
 大好きな柄を見つけ、学校帰りには窓にへばりつくように(^-^;)見つめていました。
  
 この写真はその時の反物を、「浴衣」に仕立てた物です。
  
 さて、長い間手を通していませんが、この夏は着る機会があるのでしょうか?
  
 と思いつつ、眺めている今日この頃です。
  
 あの洋品店では・・
 今も反物が飾られているのでしょうか。

●咲良乃実~夏の過ごし方~ [2007年08月11日(Sat)]

 暑い毎日が続いております。
 冷房に弱い私にとっては、汗をかきながらでも、「暑いっ!」と言いながら過ごすのは、結構気に入っております。
  
 午後から・・特に夕方からのお客様が、見えられることがあります。
  
 ほとんどのお客様が、「ぼ~っと寝たいよなあ・・」
  
 あっ、どうぞどうぞ。
  
 先日だって、ランチの後で、座布団を枕にしばしの休息をとっておられました。
  
 ほら。
 こんな感じで休まれています。

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 この間は私が、座布団の上に寝そべっていたら、お向かいの畑のおばちゃんが微笑んで?おられました。
  
 暑い夏・・
 休める時には、ゆっくりとしてみましょう。
  
 そしてもうひとつは・・・
 囲炉裏の周囲の木をオイルで磨きました。
 普通の家庭で使う油でいいと、使った後のでもいいよと、お客様に聞いておりましたが・・
 やっとできました。

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 一晩で木は油を吸い取り、床との色合いも良くなったような気がしています。
 御香の中で大好きな「伽羅」をたいてみました(ほ~)。

●けいこさん [2007年08月12日(Sun)]

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 私は元々、自分の考えていることや悩んでいることなど人に話したり聞いてもらうことを、あまりしないタイプでした。自分自身の弱い所を見せたくないという、頑なな性格が邪魔をしているのかもしれません。
 でも最近では、自分のしんどい所や凹んだことを話せる人が増えてきたように思います。「けいこさん」も、私の数少ない相談相手の一人です。いろいろなことを話したり聞いたりしました。仕草や表情、言葉のひとつひとつが私の気持ちを和らげてゆきます。知らないうちに笑顔になります。支えて支えられて成長してゆくようです。

●「家は森」と「身土不二」と [2007年08月13日(Mon)]

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 今日は定休日です。
 帰省ラッシュで、何だか出かけると車の多さに閉口しそうで、本を読もうと・・前から気になっていた本を取り出しました。2冊の本から「言葉のエッセンス」を私なりにまとめてみました。

 「家は森」
 一軒の家は様々な木が集まってできている。
 煤竹、杉、栗、桜、欅、栗
 住む人と共存しあって、家にいる時にいつも感じる不思議な安らぎ・・。
 ほっとする家の暗さは、梁も柱も、木戸も黒っぽい。すると外の景色がより印象的で美しく感じられる。時間とともに推移していく光と影。そのあやなす陰翳の中で季節が移ろい時が流れていく・・・・・

 何百年も前からこの地に在る家に自分が居ることを・・幸せに思いたいなと感じています。

 「身土不二」
 「人と土は一体である」
 「人の命と健康は食べ物で支えられ、食べ物は土が育てる。故に、人の命と健康はその土にある」
 同じ気候風土でできた農産物は、その土地に住む人の生理とも一致し、四季の気候の変化を上手に乗り越えることができる

 すこし硬い文章のように思えますが・・・たとえば旅先の朝市なんかでいただいた物が美味しかったり、小さい時に田舎で食べた物が忘れられなかったり。そんな思い出と重なります。
その場所の人、土、水、風そんな自分を包む、自然の環境がそうさせてくれるような・・
 できるなら・・そんな一部になれたらなあ・・なんて少しおこがましいことを願ってしまいました。

 ちょうど「お盆」です。
 ご先祖様や思い出、ご縁のあった方々を振り返り、そっとここから手を合わせてみたいような、そんな夜です。

●夏の夜に [2007年08月14日(Tue)]

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夏の夜風が南の窓から
私の背中に流れ込む

満ち足りた時間を
過ごした後だから
私の心に染み込む

貴方は私に話してくれる
小さな子供を諭すように
ひとつ
ひとつ

私は貴方に投げ掛ける
小さな子供が聞くように
ひとつ
ひとつ

くりかえし
くりかえし

私は貴方の言葉の意味を
深く噛みしめて
そうして
やっと受け入れる

失った自分を取り戻せそうな夜に
貴方の声が
白いレースのカーテンに揺れ動いてる

●お盆の中日に・・ [2007年08月15日(Wed)]

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 朝、お店の前に水を撒きました。
 「少しは涼しくなるかな・・」
  
 但馬に帰省されたお客様が何組か、お見えになっています。
 お孫さんを連れられた方々は、お正月にもお見えになられたような気がします。
  
 「じいちゃん、ワシ言うたらあかんやんかあ~」
    
 小さかった男の子が、少し大きくなって。それでも、数ヶ月前と同じ口調でおじいちゃんに注意をしています。
  
 子供の無邪気さ
 健気さ
 澄んだ瞳
 満面の笑顔
  
 本当に胸が詰まるほど、かわいいなと思います。
 小川で沢蟹をとったと、蟹の真似をしてみせてくれました。
  
 この夏の暑い毎日は、素敵な思い出になって行くことでしょう。
  
 そんな1ページの何行目かに、このお店のことが記されていたらいいなと、窓際のお地蔵様に笑いかけていました。

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 裏の庭の柿の葉も綺麗に乾燥し、「自家製柿の葉茶」ができました。
  
 こんな毎日を積み重ねて、私は過ごしています。

●いい仕事してますねぇ~ [2007年08月17日(Fri)]

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 今が旬の穴子をいただきました。15年位前になるでしょうか?
瀬戸内にある島々を、定期船に乗って旅したことを思い出しました。港では漁師の奥さんだと思われる女性が数人、勢いよく穴子をさばいています。傍らには横半分に切ったドラム缶で炭火がほんのり赤く色づき、醤油だれをくぐった穴子は網の上で焼かれます。
 「あ~いい匂い」
焼けた穴子は10本ずつパックに詰めら、観光客に売られていきます。私は穴子のさばき方に感激して座り込んで見ていました。目打ちをし、骨と内臓だけをあっという間に取り除きます。奥さん達は不思議そうに私を見て笑い合っていました。焼きたての穴子を、ひょいと私の目の前に出しました。
 暑い港での作業に付き合ったお礼だと、感激してもらってうれしいと話すのです。
 ではではと汗をかきながら、焼きたて穴子と冷たいビールで海風に当たっていました。
 そんな昔話を思いながら、いただいた穴子を頬張りました。
 「あ~美味しい」

●咲と。良と。実と。 [2007年08月17日(Fri)]

 遅くやってきた「七夕」のように、逢える時間ができました。

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 「咲」
  大好きだよ。ぎゅう~。

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 「良」
  ぼちぼちし~や~。
  ぽんぽん。

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 「実」
  手と手を合わせて
  うふふふふ。
   
 それぞれが
 自分たちの足で
 自分たちの決めた道を
 歩いていますね。
  
 「ご飯をしっかり食べて、夜しっかり眠れているか」
 私は、そのこと一番に考えて、みんなを見つめてきた気がします。
  
 心が動いた時には、また、ぎゅ~って抱きしめ合おうね。
  
 いつも私を気遣ってくれて、ありがとう。
 私を、「お母さん」に育ててくれているみんなに、感謝しています。

松本さんのすいか [2007年08月17日(Fri)]

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 「こんにちわ」の挨拶が、「あっついな~」に入れ替わって、ずいぶんと時間が経ったような気がします。
   
 古民家の中も風は入るものの、「がまん大会」?のようにお茶を飲んで頂いております(焦;)
   
 珈琲好きのお客様は、やはり温かい方を選ばれます。
   
 団扇を持って、窓を開け放ち・・・
 わざわざここに来ていただくことに、とても感謝します。
   
 隣の畑をしておられる松本さんから、「小玉すいか」を頂いてました。
   
 珈琲が終わった頃にお出ししました。
 ついでに私もお相伴いたしました・・・・
   
 「あま~(^-^)い」
 「美味しい~」
   
 暑い夏、流れる汗。
 冷たいすいか・・・
 子どもの頃に戻ったみたいな気持ちになりました。
    
 お客様も大喜びでした。
 懐かしい時間を感じることができました。
    
 松本さん、ありがとう。

充電中です [2007年08月20日(Mon)]

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 夏空がまぶしく広がります。
 山の稜線もくっきり映し出され見とれてしまいます。
 川は緩やかに流れてます。
 前から行きたかったお店がありました。週末にしかOPENしないので、やっと訪れることができました。素材を大切にしているこのお店は、国産小麦粉に天然酵母、てんさい糖、自然塩を使っていて、玄米や全粒粉を加えたパンが多いのです。

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 お店でシフォンケーキを買って、外でいただきました。珈琲やハーブティーは無料で(^_^)セルフサービスになっています。
 陽射しは強くて気温は36℃になっていますが、広い敷地にハーブ畑がありキウイも実を結んでいます。辺りの木には、蝉がとまりないています。この夏の午後を楽しみたいと思い、閉店間際まで夢心地の時間を過ごしました。

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 帰り際、お店の奥さんとお話しました。ほんわかした自然な感じ、ありのままで飾らない雰囲気、買って来たパンのように思えました。
 「無添加だから美味しいけれど、無添加だから美味しい時間は短い・・」
 なるほど。なるほど。今日はまた充電をする場所でゆったりできました。

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●身体の変調 [2007年08月20日(Mon)]

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 夏前から、皮膚が過敏に反応するようになっていました。身体中に蕁麻疹がでたり、みみず腫れのように触れた部分が膨らんだり。昨日も喉に違和感を感じていましたが、精神的にそう感じてるだけかなと思ってました。
 夜になって全身がかゆみがあり、赤くなり蕁麻疹が出だしました。その内に、口の中や気道も腫れたようになり、唾液が飲み込みにくくなり、息がしにくくなってきました。困ったなあー。呼吸しにくくなったらどうしようかな。不安に思ってましたが救う神?あり。原因は食べ物か?ストレスか?アレルギーかととりあえず抗アレルギー剤を飲んで、枕の位置を変えて息をしやすく。ほ~助かりました。真っ赤だった身体、詰まりかけてた喉は楽になってゆきました。今朝はまだ体調が戻ってません。口の中も腫れが引かず味がわかりません。
 ランチの予約をお断りすることにします。夏前の忙しさ。真夏の静かな時の流れ。私自身がついてゆけてないようです。

●こんなふうに過ごしています [2007年08月22日(Wed)]

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 体調を崩して、お店を休んでもう幾日経ったでしょうか。
 但馬は、少し秋が近づいているのでしょうか。
 「ゆっくり休む」
 これが私にとっては、かなり難しいことなのです。動き続けていないと、不安になるようです。止まらないから、スピードを緩めないから、転けた時に酷いことが起こってしまうのかもしれません。
 「心に向けて放ってた矢が、身体に出るようになったことは、ひとつの成長かもしれない」
 私を見守って応援してくれてる人から、いただいた言葉です。
 顔から身体の粘膜や皮膚に広がる発赤や発疹は、抗アレルギー剤で抑えてます。もちろん、気持ちを落ち着かせたり、眠りやすくする薬も。髪が触れて赤くなり、首筋が痒くなるのでショートカットにしました。
 こんなふうな毎日です。心配して下さってる皆様、復活までもう少し時間を下さいね。

●秋は始まってます [2007年08月23日(Thu)]

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 朝起きて、すぐ身体の発疹をあちこち見渡します。今日は少なく、痒みもあまりありません。昨日の雷雨のお陰?で涼しく感じられます。空咳は続いてますが、少し散歩に出てみようかと思いました。この何日間お店に出ないと、話す機会が激減して、この部屋だけが自分の空間で、ここだけの時間が流れているようで。そのことが楽に感じたり、寂しく思えたり‥。
 でも、多分そんなことを思えるように、気持ちが動き出してるのかもしれません。
 早生の桜でしょうか?
 葉は紅く染まり、散り始めています。
 ツクツクボウシがないてます。
 季節の移り変わりを感じました。

●グリーンシャルトリューズ [2007年08月23日(Thu)]

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 フランスの修道院のシスターが作っていると言われる、リキュールです。今は呑まないというか、呑めない状況なので、瓶を眺めています。お酒の瓶の形やラベルの字が素敵で、呑んだ後も大事にとっていたりしてます。封を切ってちびちびと呑んでいた頃、空になっている部分にはそれだけの思い出が詰め込まれているんだなと感じつつ、早く「回復祝い会」をしたいなとにやけています。

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●夕方の空を見上げて… [2007年08月24日(Fri)]

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 今日は、夕方までお薬の力で眠り続けていました。ふらつきがあるものの、空が見たくて少しの時間外出しました。西の夕焼けと東の月、何だか少し泣けました。言葉にできず‥‥言葉にしなくてもいいのかも。今、焦ったり凹んだり、不安になったり悔やんだり、マイナスの気持ちで時間を送っていますが、季節が移りゆくように心も体も休めなきゃだめですね。今の時間を受け入れ、大切にしたいと思っています。

●私の足元に… [2007年08月25日(Sat)]

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 今日、夕方陽射しが弱まってから少しの時間、外に出てみました。ふと足元に、懐かしい草が目に入りました。しゃがんで、昔遊んだように葉をそっと引っ張ってみます。「プチン」
面白いように葉先は、桜の花びらの形になっていきます。
 私が子供の頃、おばあちゃんが教えてくれたっけ。今は亡きおばあちゃんを思い出していました。夫である私のおじいちゃんは病身で戦後亡くなり、船乗りだった息子2人を海で亡くし、3男である父の所で過ごした人でした。仲良く暮らしていた嫁、私の母親は今から39年前、妊娠中に亡くなってしまいました。私の記憶するおばあちゃんは、凛として静かに笑う優しいイメージです。大切な人たちを見送り諦めてどんな思いで暮らしてたのでしょうか。いつも一緒に寝ていたのに。
 「おまえが4年生になったら、もう自分の部屋で寝なさい」
 と宣言しました。とても寂しかったのを憶えています。
 そして…、春、進級の始業式の日。私の隣でおばあちゃんは亡くなっていました。愕然としました。死はこんな形でやってくるのかと。おばあちゃんはわかってたかのように思えてしまいます。
 懐かしくほろ苦く…
 足元の草に「ありがとう」なんて呟いてみました。 

●線香花火 [2007年08月26日(Sun)]

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 夏の終わりの夜更けに、線香花火をしました。逝く夏を惜しみながら、涼しくなった風に吹かれてました。
 一日中、家に居て身体の痒みや心の歪みと向き合ってると、溜め息が出てしまいます。お客様に励まされ、気持ちを立て直し、自分自身を受け入れようと思っています。感謝してます。
 みなさんの幸せを願って今夜は線香花火をしました。
 ありがとうございます。

●夏と秋の狭間で… [2007年08月28日(Tue)]

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 横になっていたら、1日は長くもあり短くもあり…やっぱり身体が動けると、外を見たくてたまりません。顔に出ている発疹も帽子で隠し、変装ルックみたいな(笑)格好で田んぼの稲を見に行きました。思えば一昨年まで水がどうだ、いもち病にかかってないかと、出勤途中に田んぼを覗くのが当たり前になっていました。きれいに手入れされた田んぼは美しいです。「米」は人の手に八十八回お世話になると言います。もうすぐ稲刈りです。里山もにぎやかになる実りの秋です。
 それからふと百日紅(さるすべり)が咲いているのを見つけました。風がくすぐっただけでもハラハラと散ってしまう夏の花のイメージがあるのですが、山陰がいいのか「見て!」とばかりに夏を惜しむようでした。
 お客様からのコメントに癒されて積み木をひとつずつ重ねています。いつもありがとうございます。

●止まってしまった時間がゆっくり刻まれてゆく‥ [2007年08月31日(Fri)]

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 29日、母の月命日と帰らぬ大切な人の命日でした。どこかお寺にお参りに行く予定にしていました。数ヶ月も前から‥。
 休養日もあとわずか。身体も心もそろそろ動かさなければなりません。この止まった時間の中、お店を開店した頃から、今までを振り返ってみました。自分自身の心身の状況を省みず、結局また走って仕事をしてしまった気がします。
 お寺に行って、お参りをしてすがすがしい気持ちになりたいと。そして、自分自身がどうあるべきかを考えることにして、訪れたのは京都化野念仏寺です。言葉は何も要りません。ここにたっているこの幸せに、感謝しました。ここから‥止まった時間が動きだしたのでした。

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●鞍馬にて‥(その1) [2007年08月31日(Fri)]

 アクエリエル

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 いつか、聴いたことのある唄の言葉。
 「鞍馬の貴船川‥‥‥ 涙を流してくれる‥」
 そんなフレーズを想いだし化野から、鞍馬へ向かいました。
 平日の雨降り‥
 鞍馬寺には人影はありません。
 鞍馬から花背へと走っていると、赤い自転車が目に入りました。
 「お茶したい‥。何か惹かれる」
 なかなかUターンが出来ず、焦りました。‥が、何とか辿り着きました。お店に入るとハーブ?アロマオイルの香り。あれ?おかしい?ダメです。涙が止まりません。懐かしくて、切なくて、悲しいやら嬉しいやら‥やっぱりこんな時は、言葉にならない感情があふれてゆきます。お店の方にそっと渡されたティッシュの箱を持って、框をあがり好きな場所に座り、泣きながら笑い?笑えて^_^;。
 さりげなく気に留めてくれている感じ‥
 本当にゆっくりしていいんだという解放感‥
 支えてもらっている落ち着き‥
 言葉のパズルが当てはまってくると、涙は引き潮のように静かに渇いてゆきます。
 ここに居れたこと
 ここに居ること
 何だかドキドキしてきました。
 出逢いが偶然ではなく、必然であると思えてきました。

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