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1年目夏(2006)

●私は2006年。自然に包まれた、小さな町で暮らしていました。四季の移り変わりを感じながら、米や野菜を作り鶏やヤギを飼い、山から水を引き薪を割りお風呂を沸かし…。自分の手で作ることに何よりも幸せを感じていたあの頃。仕事をしながらの日々の中、自分の好きな生活が負担となっていることに気がつきませんでした。ある夏の朝、ポキッと何かが折れてしまいました。それから始まる私の物語です●


風邪 [2006年08月17日(Thu)]

風邪 [2006年08月17日(Thu)]

心が壊れてしまいました

いろいろな形の
いろいろな色の
ガラスでできた
パズルのような

私の心が壊れてしまいました
ガラスの破片(かけら)を
持ったまま
私の時間は止まってしまいました

どのくらい経ったでしょう・・

いろいろな形の
いろいろな色の
ガラスの破片(かけら)を
拾い集め 組み合わせる
誰かの手が 見え始めて来ました「少しずつ 少しずつ・・」
「ゆっくり ゆっくり・・」 その言葉は 私の壊れた心に
染み込んでいきました

破片(かけら)は足りないけれど 私の心が動き出すと
ガラスのパズルはきらきら 輝き始めました
穴の空いた場所は
「少しずつ 少しずつ・・」
「ゆっくり ゆっくり・・」
塞がっていくでしょう

「ありがとう・・」
「ありがとう・・」 心が 元気になろうとしています


●ある日、仕事に行けなくなった私に何か好きなことをした方がいい、と言ってくれた方がおられました。自分は怠けてるんじゃないか、何をしているんだと自分を傷めつけるような気持ちに悩まされることがありました。すがりつくような気持ちで大好きだった料理のことを書いてみました。今から15年前のことです●

心をこめて~料理編 [2006年08月19日(Sat)]

心をこめて~料理編 [2006年08月19日(Sat)]

毎朝 お弁当作りを続けていると、ため息ついてしまうほど「おかず」に困ることはありませんか?。そんな時に参考になったらいいなぁと思います。

「牛肉の当座煮~夏バージョン~」
牛肉を砂糖と醤油、だしを少し加えて煮ます。よくつくる料理です。
★夏は食中毒が気になります
手の平に乗る程の新しょうがを千切りにして入れて
★緑色はお弁当には欠かせない色
ピーマンは最後に余熱で合わせる位の気持ちで
★水を使うとやっぱり食中毒が心配です
だしは粉末の物で大丈夫。または、めんつゆとか、野菜の水分が多い時は「当座煮」をお皿に取ってから煮つめて・・ ということで
その人の好きな物を組み合わせて甘辛味にさっと煮ましょう。
材料
冷凍庫で眠ってた牛肉
味噌汁の残りの玉ねぎ
かさを増やしカロリー0のこんにゃく
今が旬の安い ピーマン
新しょうがを手の平半分ほどの大きさ

材料は、好みの大きさに切り揃える。
こんにゃくを空煎りし、油を少し足し、牛肉、玉ねぎ、しょうがを炒める。
野菜の水分を見ながら砂糖、醤油で味付ける。
煮つめながら粉末だしを少し足す。
最後にピーマンを入れて、鍋を混ぜ合わせる。

大切な人を思い、少し早起きして作ってみませんか?
自分なりの 自分ちの 「おそうざい」を 心をこめて・・

●中学生の頃、思い付いた「星」と「ひとで」の話を思い出したのです。希死念慮が頭に覆い被さることがあり「生と死」に重ね合わせているかのようです●

ほし☆ [2006年08月19日(Sat)]

ほし☆ [2006年08月19日(Sat)]

夜の空を見上げて
星に願いをこめた・・
大切な人とのこと
そんなことはありますか?

その願いを叶えようと
光りながら落ちていく星を
見たことがありますか?

「流れ星は ひとで になるんだよ」
夢や希望を抱きしめた星は
夜の空から 明け方の海へ流れて
そして静かに深く沈んでゆく

「明け方の海で ひとでを見つけたら願いをこめて。叶えようと夜空に還るから」

●またもや現実逃避の如くお料理について書いています。作ることはできても食べることに、なかなか積極的になれなかった日々でした。書くことを目標にして生きていたような気がします●

魚ちり [2006年08月22日(Tue)]

魚ちり [2006年08月22日(Tue)]掲載

暑くて、お料理も食事するのも億劫ですねぇ。さて、今日は暑いから開き直って、料理準備の簡単な「魚ちり」にしました。

(材料)
お好みの魚は、鱧(はも)、鮭(さけ)、鯛(たい)
高級そうに見えますが、サイズが小さいため、みんな合わせて1500円でおつりがありました。

●幼い頃、漁師をしていた祖父の元に預けられた時期がありました。波音を聴きながら暮らしていたあの頃、海を見に行きたいと出かけました●

~海にて~ [2006年08月24日(Thu)]

~海にて~ [2006年08月24日(Thu)]

風に吹かれて空を見ていました
 青く青く どこまでも果てしなく

空に抱かれて海を見ていました
 蒼く蒼く どこまでも果てしなく

静かに目を閉じてみました
青い空の下 蒼い海を
この からだで 感じながら
歩いていこう・・
この 場所から

●大切な人の心を失った朝でした●

夜明け [2006年08月25日(Fri)]

夜明け [2006年08月25日(Fri)]

あの人の背中が遠くに見えて
私は ひとりで 泣いた

あの人の目が遠くを見ていて
私は ひとりで 微笑んだ

過ぎた時間は
夜が明けてゆくように
サヨナラに近づいていく

(写真提供:京都府雲原 龍雲寺様)

●何とか自分自身に向き合おうと前に一歩だけ、踏み出してみようとしました●

道 [2006年08月26日(Sat)]

道 [2006年08月26日(Sat)]

たとえば
自分の通る道が
間違いだらけだと云われても
私は 屈しない

なぜなら
それは いくつもの道の中から
私が選んだものだから

夢見ることをわすれても
多くの涙をながしても

きっと明日は
良い風が
私の方に吹いてくるから

●自分の考えで進んできた道。でも全てがうまくいかなくて、考えあぐねていました。何がダメだったのか、どうしたらよかったのか、どうやって進めばいいのか、袋小路の中で悩んでいました●

Letter [2006年08月27日(Sun)]

Letter [2006年08月27日(Sun)]

昨日 夢という名の手紙を燃やした
涙があふれた
夢は 灰になり 空へ飛んだ

今日 希望という名の手紙が届いた
昨日は 涙で明日なんか来ないと思うほど 悲しかったのに
今日は もう歩いていこうとしている
こんなに強い自分がいたことに気づく
明日 希望という名の手紙は 私の瞳の中で きらめく いつまでもいつまでも

●転んでも転んでも起き上がる、起き上がりたい強い自分でありたい、夢を一度あきらめて今、手の中にあるものを見つめたいと思った夜でした●

呼吸 [2006年08月28日(Mon)]

呼吸 [2006年08月28日(Mon)]

「会えない」のではなく
「会わない」のです
「会いたくない」のです

この気持ちに気づいて下さい
わかって下さい

私のすべてを 包み込む空気は 私の一部分
その一部分をも
愛しんで 愛しんで
そして 締め付けた
だから気づいて下さい
そんな空気だったあなたに
胸いっぱい息することが
できなかった私に
走り去った私に・・

●とても大好きな人がいました。自分から人を愛することをしないまま、流れて生きていた私に、いろいろな愛を与えてくれました。不器用で歪な形の好意でしか表現できないことも、それでもいいんだと教えくれました。愛し過ぎて自分自身から身を引いたことを今あの人はどう感じているかなぁ●

Happy birthday [2006年08月29日(Tue)]

Happy birthday [2006年08月29日(Tue)]

あなたからのプレゼントは
あたたかい色を重ねた花束
私は それを 抱きかかえ
「ありがとう」と笑った

あの頃は ただ幸せで
あの頃は 少し夢見てた

今でも こんなふうに はっきりと
あのシーンを思い出すと
胸がせつない


●ようやく前に一歩進み出そうとしている私でした。一人で生きていくことになった時の切なさに押し潰されそうな時は素敵な思い出に浸っていました●

今日の献立 [2006年08月31日(Thu)]

今日の献立 [2006年08月31日(Thu)]

しゃこ、豆もやし、ナムル、ピーマン肉づめ、

筍土佐煮、アボガド、レタスの煮びたし、

明石穴子の酢の物、とうがんの荷物、とりモツ煮、

コノシロの酢〆、塩焼、

以上を用意いたしました。 私は、こんなことして家で待ってるの大好きなんだけどなぁ

●携帯電話で夕飯の写真を撮り、家庭的なんだよなぁ、私…と自分で自分を盛り上げていましたね、笑●




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