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NHK放映『時をかけるテレビ』で40年前の番組『世界の科学者は予見する 核戦争後の地球』紹介、人類滅亡シナリオの衝撃

NHKの「時をかけるテレビ」4/5(金)で、40年前のドキュメンタリー『世界の科学者は予見する 核戦争後の地球』を見ました。

冷戦以上の危機到来の今

「時をかけるテレビ」はこの4月に始まったばかり、アーカイブスの中から選りすぐりの番組を紹介する意欲作です。

「40年前、1984年放送当時、米ソ両国が保有する核兵器は約5万発。広島型原爆の150万倍に相当した。そのうちの1万発・5000メガトンが全面核戦争に使用されたら、人類と地球はどんな運命となるのか?」
詳細なデータをもとにシミュレーションした番組は大きな反響を呼びました。

核戦争になっても自分の住んでいる地域は大丈夫なのではという漠然とした楽観を、こっぱみじんにする衝撃の映像でした。

NHKが企画し、世界7か国の放送局の協力を得て、核爆弾投下される核戦争を、映像化したものです。
核爆弾投下されれば、まずは5000度の熱線。その後に衝撃波が来て、投下地点から15キロ圏内は死滅、東京だけでなく他の首都もほぼ全滅となります。

大火災→放射性微粒子の世界規模での拡散→地球凍結→紫外線と有害ガス→人類滅亡

核爆発の後に、強い放射能を帯びる〝黒い雨〟が降る。
その後、灰も降る。吸い込めばいつまでも放射能を放出する〝死の灰〟。
放射性微粒子は、世界全体に散らばっていく。
地球規模の放射能汚染は、100レム。自然の1000倍。何年も続く。
核戦争で、様々な物質が燃焼し、煙が成層圏に入って、地球は厚い雲で覆われ灰色に変わり、太陽の光は地上に届かず、常時満月の夜のようになる。気候が激変する。
北半球の穀倉地帯は壊滅する。海の生物も死滅する。〝地球凍結〟
成層圏のオゾンの層が破壊されて、地球上に紫外線が降り注ぎ、有毒ガスが発生する。1週間で完全に終わる。
〝人類滅亡〟地球には原始的な生物しか存在できない。

核のボタンを押せば、死なばもろとも

誰かが核のボタンを押せば、勝者は誰一人いない、先制攻撃をしても、報復攻撃をする方も、すべて死滅するというわけです。

この番組に登場する40年前の科学者たちの、「核を使うな」という必死の訴えを、当時より切迫感を持って受け止めなければならないと思いました。

・1984年08月05日(日) 午後09:00 〜 午後09:59
NHK特集 「世界の科学者は予見する・核戦争後の地球」(1) ―地球炎上―○東京で1メガトンが爆発したら… ○わが国の核ターゲットは…

・1984年08月06日(月) 午後08:00 〜 午後08:49
NHK特集 「世界の科学者は予見する・核戦争後の地球」(2) ―地球凍結―○黒い雨,死の灰,核の冬○核戦争後の世界に生き残る生物は…

・1984年08月31日(金) 午後07:30 〜 午後08:49
NHK特集 「世界の科学者は予見する・核戦争後の地球」
○大反響にこたえ再構成○地球炎上~東京で1メガトンが爆発したら…○地球凍結~今,注目の“核の冬”とは…

やはり「百聞は一見にしかず」…でした!

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