「日韓併合」を目撃した、イギリス人学者の第一級資料『THE NEW KOREA』 再発見 #2
『THE NEW KOREA』に対する韓国の反応
今回の編集部ブログは、『THE NEW KOREA』についての2回目です。
イギリスの著名な植民地研究家であるアレン・アイルランドが日韓併合を分析をした、『THE NEW KOREA』(1926年出版)は意外なことに日本語版よりも韓国語版が先に出版されました。韓国語版は今でも韓国大手通販サイトで購入することができます。『彼らが見た私たち―Korea Heritage Books』シリーズ全27冊の第7巻に『THE NEW KOREA―(副題:日本の韓国統治に関する詳細な報告)』は収められています。
このシリーズは、16世紀から20世紀半ばまでの西洋人が記録した歴史的に貴重な「韓国論」を出版している意欲的な企画です。日韓の歴史的なつながりを知るうえでも大変興味深い書籍が出版されています。
日韓併合は1910(明治43)年に行われました。『THE NEW KOREA』は併合からさらに16年後の1926年に出版されました。著者であるアイルランドは、実際に当時の韓国を訪れて、朝鮮総督府の日本人、知的階級の韓国人、反日意識の高い外国人宣教師の話を聞いています。そして、併合前と併合後で韓国がどのように変わったのか詳細なデータを紹介し、自身の40年間にわたり世界を視察した経験を元に日韓併合を深く考察しています。
『THE NEW KOREA』が現代の韓国でどう評価されているか、一般の韓国人の反応はどうであるか、日本人として知りたいところです。韓国の『毎日経済新聞』が2009年に掲載した書評がありますので、興味がある方はネットで検索すると読むことができます。
真の日韓友好のために『THE NEW KOREA』は避けて通れない貴重な歴史的記録となっています。
『THE NEW KOREA』をさらに深く検証する旅は続きます。