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”未来”のための医療は医療費控除対象にならない・・!

私は2020年に卵子凍結をしました。本当は精子バンクの相談に行ったハズが、独身の私は日本の法律では精子を簡単に入手できないことが分かり、とりあえず”今自分にできること”ということで、卵子凍結をすることにしました。

採卵、卵子凍結の体験談はまた別の機会にしようと思いますが、確定申告が近いので、こちらの診療費の医療費控除を通じて思ったことを書きたいと思います。タイトルで結論を書いているのでもう察しがつくと思いますが、不妊治療とは関係なく卵子凍結をした人は、基本的にこの費用は医療費控除としては認められないようです。この情報だけ知りたい方はここで終わりです。笑(最終的には医師の判断だったりもするので、今必要な治療だったかそうでないかは、かかったお医者様にご確認ください)

 医療費控除に関するご参考

私が何故このことについて書こうかと思ったかというと、今”困っていること”に対する治療(不妊治療)は医療費控除として認められ、”未来のため”の治療(不妊治療に伴わない採卵)は医療費控除にならない、という現実に疑問を持ったからです。

確かに、今私は独身で、子供が欲しいけれどもパートナーがいないので仕方ないのですが。これだけ少子化問題と言われている割には、未来に子供を産める可能性を残す人への配慮は極めて少ないのです。卵子凍結をするための採卵は、準備〜手術まで体や精神的な負担は思ったより大きく、費用は50万円程になります。それでも決意したのは、いつか子供を産める可能性を一つでも多く残したかったから。

不妊治療はパートナーが既にいて、その人との間で子供ができないときに受けられる治療。私は正直、産めるのか産めないのかも分からない。不妊治療は保険は効かずとも助成金があったり、もちろん医療費控除が受けられる。パートナーがいると、子供を産むことに対するサポートの幅が格段に上がります。それでもできなくて苦しんでいる人もたくさんいると思いますが、独身の私からするとサポートの量が全く違うので、羨ましい限り。

また、この事例は控除対象かを確認すべく税務署へ電話したところ、1箇所目では判断が出ず、二人目は若いおにーちゃんが出て、そもそも卵子凍結や採卵という言葉が全く通じず話にならず、やっと三人目で女性に代わってもらって親身に話を聞いてもらえました。こういうところも、まだまだ日本社会は理解が足りないのかなと思ってしまいます。

自身の卵子凍結をするという元々の決意に、医療費控除の対象、非対象は正直何も影響しないのですが、こういったところでも、まだまだ独身女性が子供を持つ可能性に対しての理解が低いのだと改めて感じました。

あ、ちなみに憤っている訳ではありません。笑 ゆっくり、社会が変わっていったらいいなと思います。


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