フランス地域圏議会選挙と県議会選挙真っ只中「la prime aux sortants 」 は?
昨日6月20日はフランスで、地域圏議会選挙と県議会選挙の「Le premier tour」第1回投票日でした。
予測では、極右の躍進があると言われていました。
昨日夕方に投票が終わり、夜にボチボチ確定数値がでて、予測よりも、ずっと極右党は票を延ばしていなかったことが分かりました。
フランス地域圏議会と県議会選挙はフランス語で
●les élections Régionales et départementales
です。
開票が終わり、 不投票率が7割ともなってしまいました。
●Une abstention record
不投票の記録
となったとあります。
投票に行かない人の割合が多いのは、実際にこの「フランス地域圏議会と県議会選挙」の重要性がわかり難いというのもあるようです。
フランスには、地方選挙はこの他に市町村選挙があります。
市町や村長を選出するのはマストとおもいますが、地域圏?とは、どんな役割を担っているのかは、良く調べないとわかり難いですよね。
それで不投票率が多かったのは事実でした。
前回の「フランス地域圏議会と県議会選挙」は6年前で、不投票率が約50%です。
そして今年は、約70%ですので、無関心さが増長されてしまいました。
こんな状況では、極右党が躍進となる可能性が多いのですが、選挙時には「la prime aux sortants 」現職の強みがあります。
この地域圏選挙では極右党の現職議長がフランスのどの地域圏にもいないのです。
それで極右党の立候補者は不利なのです。
それで、今年唯一第1回投票で得票を稼いでいるのは、ルペンファミリーがいるパカ地域圏(PACA)です。
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏
●Provence-Alpes-Côte d'Azur
あの気候が良いコートダジュールは、PACA地域圏にありますが、議長の選出になるかは、第2回投票の結果をみないとわかりません。
ところで、この「sortants 」は現職の意味で、選挙時には良く使われる言い方です。動詞のsortirからきていますが、
les maires sortants 現職市長
le président sortant 現職大統領
les députés sortants 現職議員
の意味です。
さて第2回投票の結果はどうなるでしょうか。
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