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映画パリジュテームとオムニビュスとカフェ「 ル・ロスタン」

「オムニビュス」という言い方はきいたことがありますでしょうか。

「un omnibus」で、各停の乗り物の意味です。ないしは中世時代にあった人を運搬する馬車のことです。

ですので乗り物をさす言い方ですが、オムニビュスは映画にも使われ、短編の寄せ集めの映画のこともさします。

2006年にできた「Paris, je t'aime パリ・ジュテーム」という映画があり、この映画もオムニビュスです。(短く撮影されたクール・メトラージュとも)

このパリ・ジュテームはパリの20区で撮影された映画です。

パリには20区あり、全区20区を描くつもりだったのですが、最終的には11区と15区は外されたのです。

それぞれが約5分くらいの短いできあがりで、一人の監督が全てを担当したのではなく、各区で監督が違い、出会いや別れが描かれていています。

映画のタイトルが、「パリ・ジュテーム」と、パリが大好きという響きも良く好きな映画です。

最近6区に行き、お茶をしてきたカフェが、この映画の舞台になっていたのです。

全18話のなかで、最後から2番目の17話「カルティエラタン」です。

舞台は、リュクサンブール公園の前にある「 ル・ロスタン(公園前カフェLe Rostand)」というカフェです。

ロスタン広場にあり、とても有名なカフェです。

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この【ル・ロスタン】に、ある夜に別居している老夫婦の会話です。

カフェの前にタクシーが止り、ジーナ役のジーナ・ローランズタクシーから降りてきて、中に入り二人が話しが始まり。

老夫婦の男性のほうは若い女性と暮らし、子供ができたので、奥さんへ別れを告げる決心をし、離婚を切り出しました。

もうもとへは戻れない二人、それぞれが過去のいい時を思いだしたのでした。

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カフェのギャルソンは、ジェラール・デパルドュ―です。ジェラール・デパルドュ―がギャルソン役をしているのも面白かったです。

5分の映画なのですが、俳優もよくしんみりする雰囲気もいいのでした。

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カフェにはコロナで人も少ないので、がらがらでしたので、写真も撮りやすかったです。

カフェの中からは、外にあるリュクサンブール公園が見えます。

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ところで、カフェには8月に行ってきました。テラスに座って公園をみながら友人と話しをして、ゆっくりとしてきました。

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真ん中に木があって、視界がいまいちですが、良い感じのカフェです。

若い頃は、あまりこの手の少し高めのカフェには行かなかったのですが、年月が経ち、こんな歴史を感じられるカフェを好きになってきています。

リュクサンブール公園の辺りは感じがいいところです。


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