普通は人それぞれ。起立性調節障害・・・中学3年生
私の娘、次女は中学2年生に入ってから朝が起きれなく急に些細なことで泣き出したり、とても情緒が不安定で、私は思春期だろうと腹をくくって根気よく朝は起こすのに必死になり文句を言われれば全力でぶつかってました。けれど、ある時娘が「私は多分、起立性調節障害だと思う」と言ってきました。
いきなり聞いたこともない病名を言ってきたのでとりあえず調べてその症状を見ると娘の状況と当てはまるものだらけ。本当に朝体を揺さぶって起こすけれどピクリともせず、目を無理やり開けても全く動じない。お昼くらいに起きてきて、起きると頭痛がする、お腹が痛い、食欲がない、一番かわいそうだったのは女の子なのに唇がガサガサで唇の周りも真っ赤になっており(病院に行きましたがステロイドの処方のみ)全然治らない。
学校が嫌なわけではなくて体がついていけなかったんだとわかった。それなのに私や周りは「学校に行かないとダメ!」「自分に甘い」「どうしようもない」と本人の気持ちや体のことを理解せずに決めつけ、本当に申し訳ないと反省しました。それを知ってからは起きれる時は行けばいいし、起きれないときは起きれたら行けばいいから無理はしなくていいと言いました。
1週間の半分くらいは通常に行けてましたが半分は休んだり途中から行ったりと。このような状態が、3年の1学期初めまで続きましたが、コロナで学校が休校になったりと生活が変わることが起こりました。
そのコロナ休校中に体調が整いやすくなったのか、朝は普通に起きれたり
調子がいいので家のこと(掃除、洗い物、ご飯作り)を全てしてくれて
私は、娘の心配をしなくていい、家のことも心配しなくていいと仕事に集中できました。この休校は娘にとったらものすごいチャンスで、私が感じたことは本人も、学校に行かないとというプレッシャーがありしんどかったんだなと思いました。お互いにストレスなく過ごせた日々でした。
頭ごなしに、サボってるや、いじめられてる?学校がいや?など心配や決めつけするのではなくてちゃんと向き合ってあげなくては行けないと思います。この起立性調節障害は、真面目で気がつく優しい子がなりやすいとか。まさに娘です。根は真面目で、融通が利かないこともしばしば。周りをよく見ていて気がつくことが多いので気配りがしっかりとできます。そして優しい。本当に優しい子でいつも私のことを気にかけてくれたり、自分より周りの人間のことを考えます。そんな子がいきなり学校に行かなくなると母としてパニックですよね。
でも、理由がわかれば気持ちも楽になりました。今でも完全に治ったわけではなく天気が悪い日などは少し滅入るみたいですが楽しく学校に行ってます。理解することの難しさは子育てをしていると常に感じることです。
自分とは違って当たりまえ。そう、一度大きな喧嘩をした時に、私が
「普通は学校に毎日行くから!」と言うと娘に言われたこと。
「ママにとって普通でも、私にとってはそれは普通じゃない!人それぞれ違うんだから!」ハッと気付かされた一言でした。当たり前って言葉の重さも。子供の成長も。こうやって母も成長していってるんだと。なんだかありがとうと言いたくなり「ありがとう」と言いました。
高校に行くまでに完全に治ってくれればいいのですが、また報告はしたいと思っています。