見出し画像

小学校の記憶が海外へ

「暑かったじゃろ、こっちで涼めや」と祖母が言う。

当時は今のような異常な暑さではなく、窓を開ければ山からの涼しい風が部屋の中を流れていく。扇風機をつけて昼寝をしたのも懐かしい。

私の両親は岡山県のかなり山に入った田舎町の出身だ。
小学生の私は、夏休みも冬休みもほぼ祖父母の家で過ごした。
叔父・叔母・いとこ、どちらの実家も賑やかだった。
関東に帰ると両親と弟、私の四人、賑やかな田舎から帰るとしばらくは寂しくて泣いていたことはよく覚えている。小さいながらも岡山に引っ越したいと思ったこともあった。
帰りの新幹線の窓に映る自分を見て、あの楽しかった時間はどこに行ったんだろう、夢のように思い返していた。
水の音、風の心地よさ、扇風機、川で冷やしたスイカ、叔父に連れられて行った夏まつり、従妹と一緒にやったラジオ体操、祖母と採った畑のトマト、
従妹と蝉取り、友人と木登り

朝から夜までたっぷり遊んだあの楽しい時間。

そして自然に恵まれていたのも私には心地よかった。川の流れる音、緑の木々から吹いてくる風、自然が自分をすっぽり包んでくれるような安心感。
この記憶が今の私を作ってくれているのだ。

中学・高校・大学そして社会人になってからは日々の忙しさの中でその心地よさはどこかに行ってしまったように思っていた。もう二度とないかもと感じることも。

いろんなことがあり、あるきっかけで私はオーストラリアでもマイナーなアデレード(南オーストラリア州)に飛ぶことになる。
生まれて初めて足を踏み入れたアデレード、空港に着いた瞬間に思った
「きっと私はここに住む」と。アデレードの街を歩き回るたびに感じる、小さい頃に感じた心地よさ、緑の香り、水の音。

子供の頃の記憶が、オーストラリアの自然へと引き寄せてくれた。


毎月一回参加している大人の保育縁主宰のモーニング交流会(無料)
ここでは、決められたテーマについて参加者の記憶や価値観をシェアしていく。今日のテーマの一つは「小学生」 自分の中では一番楽しくて自然を楽しめたころだったなあと思い出した。

記憶って潜在意識の中にあるから、意識しないと思い出せない、自分に問いかけていくといろんな思い出がでてくる。この交流会は潜在意識を掘り起こさせてくれる貴重な時間。


自分を受容できるようになったマインドフルネススキルを皆さんにシェアして社会に貢献していきたいです。これから色々なことを発信していこうと思います。サポートは、これらの発信活動と学びに使わせていただきます。