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【#times_sakura】さくらインターネットの次世代育成を通じて得た経験から代表取締役社長の田中が思う教育分野のDXに必要な2つのこと

さくらインターネットは、社会におけるDXの推進と将来活躍するエンジニアの育成を目的に特に次世代育成支援※1をはじめとした教育分野のDXに注力してまいりました。次世代育成支援では、高専向けにIoT体験ハンズオン「高専支援プロジェクト」や小中学校を対象としたプログラミング教育の普及活動「さくらの学校支援プロジェクト」などを実施しています。プログラミングコンテストへの協賛や高等専門学校設立への寄付なども積極的に行っております。

特に、「さくらの学校支援プロジェクト」では、広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与したことが認められ科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞※2し、DXプラットフォーマーとして教育分野のDXの推進に大きく寄与できたと自負しております。

このように長年、次世代育成支援に積極的に携わってきた結果、私は教育分野でのDXを推進するためには、「ITに関する授業」と「教育現場のDX」の両方が必要不可欠であると考えております。

「ITに関する授業」と聞くと、タイピングや通信の仕組み、プログラミングなどITそのものを学ぶ授業を思い浮かべる方が多いかと思います。私は、それに加えITを活用する授業も必要であると考えます。ITを活用する授業とは、検索エンジンを使い調査をする、CADを使って設計図を書くなどを指します。なぜITを使う授業が必要かというと、ITは知識として備わっていても活用できなければ意味がなく、DXを推進していくためにはITを活用するすべを身に着けることが必要不可欠であると考えるからです。

次に「教育現場のDX」には、「教材のIT化」と「ITを活用した教師の働き方改革」の2種類があると考えております。教材のIT化とは、授業を補助するITツールの導入を指します。例えば、教師は板書をする代わりに事前に作っておいたスライドを表示し、生徒はスライドをノートに書き写すのではなく、配布されているタブレット端末にダウンロードされたその資料を基に授業を進めていくという授業形態です。書くことで記憶が定着すると言う意見ももちろんあるかとは思いますが、その点は宿題等の自宅学習でも補うことが可能であり、学校では学校という現場でしかできないことに注力をしていくことが重要であると私は考えております。

そして、ITを活用した教師の働き方改革は、教育分野のDXを推進するための根幹として必要不可欠であると考えております。理由はITを活用し業務を効率化することで「ゆとり」が生まれるからです。それにより、教師が本来最も注力すべき「子供たちとのかかわりあいを通じて成長を見守り導くための時間」を生み出すとともに、「教育現場へのITの導入を促すための時間」も確保することができます。

また、少し話は逸れますが、子供たちの最も身近なところで働く大人である教師が積極的にITを活用し、生き生きと働く姿見せていくことで、ITを使って働くことが当たり前であるという感覚を養うとともに、ITを利活用することで可能となる多様な働き方を含む様々なメリットについても学ぶ機会となるのではないかとも考えております。

今後もさくらインターネットはDXプラットフォーマーとして、未来のあるべき姿を想い描きながら「『やりたいこと』を『できる』に変える」ためのアプローチを、次世代支援はじめとしたさまざまな活動を行ってまいります。

※1次世代育成支援
https://www.sakura.ad.jp/csr/next-generation/
※2さくらの学校支援プロジェクト、IT企業単独で初の「科学技術分野の文部科学大臣表彰(理解増進部門)」を受賞 https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2021/04/07/1968206817/

「#times_sakura」は、さくらインターネット株式会社の代表取締役社長である田中が今考えていることを発信していく企画です。

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