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カミーノ1日目(Burgos-Hornillos del Camino)

7月3日。カミーノ初日。BurgosからHornillos del Caminoまで20.87km。

予定より少し遅くなってしまい、結局8時に出発。

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途中からとは言っても500キロは歩くんだ、と改めて痛感する石碑。フランス人の道と、ビルバオを通る北の道で最後の最後まで迷ったけど、初めてのカミーノ、王道のフランス人の道にしたのですが、こんな風に至る所にカミーノのシンボルがあって迷うことはないので安心です。

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ひとりで歩いてるのに、ひとりって感じがしないのがカミーノの不思議なところ。たくさんの人の「気」を感じます。何百年もの間、この果てしなく続く道を色んな思いを抱えながらたくさんの人が歩いてきたんだなぁと思うと、なんだか大きなものに抱かれているような感じがして、安心して歩くことができます。

もちろん、コロナ禍での女子一人旅なので、用心するに越したことはないですが。 

ちょうど中間地点のバルで朝食をとっていたら、日本にも何回も来たことある、カミーノ4回目のベテランセニョールと仲良くなって、途中一緒に寄った教会でむしろ修道女の方よりセニョールの解説の方が長かったり、自転車カミーノ中のムッシューが、意地でもフランス語しか話さないので、スペイン語で返してなんとなく会話を成立させたり、道中はいろんな出会いがありました。

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初めての20km。早速足にマメはできたり、途中大切なネックレスを無くしたり(でも、きっと何かから守ってくれたんだと思います)色々ハプニングはありましたが、どうにかアルベルゲに辿り着きました。

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Hornillos del Caminoで泊まったアルベルゲ。Meeting point。みんなで囲んだ自家製パエージャの夕食が絶品でした❤️

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コロナ中なので、こういったComunal Dinnerは自粛するアルベルゲも多いとのことですが、ここでは普通にみんなでギターに合わせて歌ったり、その後みんなで飲みに行ったり、ザ・カミーノという雰囲気を味わうことができました。

人の密集度は50%に制限とのことで、二段ベットは基本ひとりで使えるのがむしろありがたいところ。巡礼者も戻ってきつつあるとは言え、まだまだ多くないので受け入れとコロナに対する取り組みのバランスが難しいところだなと思います。基本はヨーロッパ、アメリカからのワクチン接種後の観光客が少しずつ戻ってきている印象です。ワクチンを接種していなくても、私のようにAntigenテスト陰性であれば問題なくスペイン入国はできますが、ワクチンの有無に関わらずコロナウィルスにかかる可能性がゼロになるわけではないので、結局は一人ひとりがうがい手洗い、適宜距離を立つなど心がけるしかないな、と思ってます。

ちなみに、カミーノで回る村はこれまでに訪れたスペインの都市とは全く表情が違う、中世にタイムトリップしてしまったかのようなところが続きます。ATMすらない村もしばしば。とはいえ、カミーノ沿いになった村は潤っているけどそうではないところとの貧富の差が激しいとのこと。

Se Vende (空き家)の看板も目立ち、良い意味でも悪い意味でもカミーノにかなり左右される経済なのだと痛感させられました。

こんな時に巡礼できることに感謝して、いろんなことに注目しながら歩いてこられたらいいなと思ってます。

2021/07/03 Burgos - Hornillos del Camino 20.87km


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