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パーソナルカラー診断と『自己肯定感』

この仕事をしていると、たまに投げかけられる言葉があります。それは

「パーソナルカラー診断の結果に縛られるなんて可哀想じゃないですか?好きなもの使えば良いのに。」

ということ。もちろんそういった見方もできます。が、私が仕事にするほどパーソナルカラーや顔タイプ診断、骨格診断などのいわゆるイメコンにハマったのは全く逆の理由です。

私は元々顔に現れる病気を持って生まれ、幼少期はそれをからかわれるような事もありました。
そのコンプレックスがベースにあるからか、服やコスメを買ってイメージ通りに使えなかった時
「可愛い子なら似合うだろうに私はダメだなー」
とか
「こういう色は美人しか似合わないんだろうな」
などとにかく
『これは私に合わない』ではなく
『自分が人より劣っているから似合わない、自分がダメ』
という意識を持ってしまいました。
そんな体験を積み重ねる度に自己肯定感はどんどん下がっていき、『私はどうせ何を着ても…』と投げやりになるような時期もありました。

パーソナルカラー診断やイメコンに出会って、一番救われたのは、自分にも似合うものや得意なものがあるという事実です。
そんなの当たり前じゃないかと思われるかも知れませんが、なかなか自分の似合うものや得意なものに辿り着けなかった私は、
自身が一番良く見える状態をこの目で見せてもらえてやっと「あれ、この私なら良いかも?」と思う事ができたのです。

あの服が似合わなかったのは、あのコスメが上手く使えなかったのは、人より劣っているからではないという事、
どんな人にも得意なものも苦手なものもあり、それは優劣ではなくて個性だという事、
「みんな違ってみんな良い」
使い古されて手垢のついたような言葉ですが、その意味を目の前で証明してもらえたようでした。 

自分が一番綺麗に見える、自分の最高値をこの目で見て実感できた事で自己肯定感が上がり、好きなものや今まで避けてきたようなものにもどんどん挑戦できるようになったのです。

「あの人みたいになれたら…」と他人を羨まずにいるのは難しい事です。
が、他人との自分の違いは優劣ではない。他の人は得意で私が苦手なものもあれば、その逆ももちろんある。容姿以外の事にも通ずる考えだと思います。

私にとってパーソナルカラー診断やイメコンは、自分を認めて好きになるための第一歩でした。

これまでもこの先も、診断は人を締め付けるものではなく自信を付けて解放するものであって欲しいと切に願っております。

診断をさせていただく側の人間として常に心掛けているのは、お客様が『診断に行く道よりも帰り道の方が自分を好きになれている』そんな時間を提供する事です。




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