消えたチビ
先日まで、私は手にチビと名前を付けたガングリオンというマメのようなものを飼っていた。
マメとは違うシコリのようなものなのだが、
そんなものに名前を付けるやばい奴なんて引かないでください。
結局、4ヶ月くらいずっと手についていた。
トイレのドアノブを開けるとき・冷蔵庫を開けるときは、ほんとに痛くてたまらない4ヶ月だったが、それなりに愛着がついていた。
なくなった時のこともよく覚えてる。
朝までは、もはや日課みたいにコリコリ触って安否確認をしていた。
お昼までは普通にあったし、また少し大きくなったなぁなんて思いながら中指の付け根をさすっていた。
その日は久しぶりに家族で外食をしたのだが、そのいきしな、車の中で触ってみると、
消えていた。
最初はいつもと違う感触に戸惑った。消えて元通りのはずの中指が、違和感でしかたなかった。なんだか信じられなくて、ずっと触っていた。あと、普通にシコリの中身が手の中にブチまけられたのが、少しやだった。
でも、結構さみしかった。
今でもたまに、あのコリコリした感触を思い出す。
今まで、こんなケガや傷に愛着なんか持ったことなかった。逆にうっとおしく思うばかりだった。でも、このマメを通して思うことがある。そんな大げさに言うことでもないけど。
無理してケガをしようとは思わないけど、
負ってしまった傷を悔やまず、自分のところに来てくれた傷なんだ。って
愛着を持つのもいいな。って思うようになった。
ただのマメだけど、意外と得るものは大きかった気がする。
ありがと、チビちゃん。
*チビちゃんの詳しい経緯を書いた記事もよかったら読んでみてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
初めて自分の記事を付けれて嬉しいです。
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