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ライカM-A Typ127買ってしまった

おはこんにちは。雪解けに乗り遅れた永久凍土、さくらちゃんです。

ズミクロン50mmのレビュー記事でライカM10買ったやで〜とお伝えしていたんですが、なんと既にそのM10が手元になくてですね(笑)

本当はブラックボディが欲しかったところをシルバーが安く売っていたのについつい飛び付いてしまって、ボディのカラーで写りが変わるわけでもないのになんとなくモヤモヤしていたんです。やっぱブラックが良かったなあと。
ついでにM10-Pにしちゃおうかなという思惑もあって、シルバーのM10を一旦手放して手頃な値段のM10-Pブラックの中古を探すことにしたんです。

が! なんと気がついたらフィルムカメラのライカM-Aを買っていました。不っ思議〜。

Leica M-A Typ127とは

ライカM-Aは、高精度なメカニズムを備えた純粋な機械式カメラです。無駄を徹底的に省き、撮影に必要な基本的な要素だけを残した設計により、これまでにない新しいクリエイティブな表現が可能です。液晶モニターも露出計もなく、バッテリーさえも必要としませんが、その代わりに高度なメカニズムが凝縮されており、これまでの100年の歴史でライカが培ってきたノウハウの重みを感じることができます。シャッタースピードと絞り値はカメラ本体とレンズで直接設定できるため、被写体だけに集中できます。心地よいシャッター音も、高精度なカメラづくりの技術の高さを裏付けています。

※ライカ公式HPより引用

2006年発売のライカM8からデジタルに移行したM型ライカですが、ライカ社はフィルムライカを今も作り続けています。(今後フィルムの新機種って出るのかな?) 現行機種はライカMPとライカM-A。フィルムカメラの現行機種が2種類もあるなんて驚きですよね。それぞれブラックとシルバーの2色があります。

MPもM-Aも機械式のフィルムカメラですが露出計の有無という違いがあり、MPが露出計有り、M-Aが無しのモデルです。つまり、よりシンプルなのがM-Aというわけです。

Leica M-Aでできること

フィルムを入れてレンズを付けて、レンズで絞りを決めてボディでシャッタースピードを決めて、レンジファインダーでピントを合わせてシャッターを押す。これだけ。

Leica M-Aを選んだ理由

デジタルカメラは文字通り電化製品なので電気的な故障や寿命に抗うことはできません。いかにライカといえどもデジタルである限り例外ではないです。
そもそもデジタルカメラは製品サイクルが速すぎて、最新の機種を買ってどんなに大事にしていても1〜2年もすれば後継機が出てすぐに過去のスペックになってしまいます。
ライカは比較的製品サイクルは緩やかですし、M9を今でも愛用している人が沢山いるくらいなので寿命も長そうではありますが、例えば今M10-Pを買ったとして、壊れずに、他のカメラに目移りせずに使えるのは10年くらいが限界でしょう。
M10-Pを買っても、いつか手放す日が来ることを常に想定しながら使うことになる。なんだか虚しくなってきませんか?(ならないか……)

どうせ高いお金を使うなら生涯相棒として手元に置いておけるカメラが欲しい!

そう思ったときに、そういえばライカにフィルムカメラの現行機種があったなあと思い出して調べてみて、完全機械式のM-Aを見つけて、「ああもうこれしかないな」と思いました。たまたま新品の在庫があるのを見つけて、ほぼ即決でした。
露出計がぶっ壊れたあとはM-Aと同じカメラになるMPとも一瞬だけ迷いましたが、どうせ壊れるなら最初から無い方がいいです。

1954年に生まれたM3が今も実用品として中古市場で取引きされているわけですから、長く使えることは既に保証されているようなものですし、もちろん修理・メンテナンスは必要ですが人類に機械式カメラの修理が可能である限りはまあ大丈夫。少なくともM10-Pよりは長く使えるでしょうし、もしかすると子へ孫へと受け継がれて行って、我が家に代々伝わる逸品になるかもしれません。
スペックもクソもないので仮にフィルムの新機種が出たとしても買い換える必要がないですしね。(でもSS 1/4000とか切れるようになってたら絶対買ってしまう……)

つまり、「長く使えること」を最優先に考えた結果辿り着いたのがM-Aで、それがたまたまフィルムカメラだった、というだけで、フィルムカメラに興味があったとかフィルムの質感を求めていたとかでは全くありません。大丈夫か本当に。

ちなみに注文したのは3月19日、SONY α1の発売日でした。特盛り野菜マシマシトッピング全部のせみたいな最新鋭のカメラをよそに、その対極に存在するような変なもんを買ってしまいましたとさ。

というわけで開封した

※全てiPhoneで撮影しました

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ライカユーザーにはお馴染みの箱。

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中身はこんな感じ。上の箱に本体が入っている。下の二段の上段は説明書類、下段にはストラップとモノクロフィルム(Kodak TRI-X 400)が一本入っている。

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ご尊顔。外装フィルムから出して箱に戻した状態です。ふつくしい……。

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Leicaロゴの赤バッヂはなし。ボディはブラッククロームでしっとりした質感。MPのブラックペイントも捨てがたいけど個人的にはクロームが好み。露出計用の電池蓋もなくよりシンプル。

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当たり前だけどボタンなど一切なし。

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赤バッヂのないモデルはトップにエングレーブが施されているものが多いが、M-Aはそれすら無い、Mモノクローム系と同じ主張のないデザイン。

めちゃくちゃかっこよくないですか!? 今度ちゃんと物撮りしよ……。

重量は578g。660gのM10と比べれば随分軽量です。M10は見た目からイメージする重さより実物が重いという感覚の不和が少しありましたが、80gの差でそれは解消されるようです。

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こちらがM10。形状はほとんど同じでどちらもグリップはありませんが、M-Aの方がはるかに握りやすいと感じました。画像を見て気がつきましたが、M10は恐らく親指の関節から付け根あたりが十字ボタンに触れるので、ボタンを押し込まないように親指の力を緩めてしまうのだと思います。(撮影中に押されても特に問題は無いんですが)

ちなみにM-AもMPも国内ですぐ買える新品の在庫があることはほとんどなく、基本的にお取り寄せです。在庫を見つけたら買っておきましょうね(ニッコリ)

セルフQ&Aのコーナー

Q:M6とかじゃダメなの?
A:長く使いたいとなると「元々良い状態で尚且つメンテナンス済の美品」狙いになりますが、M6だと条件に合うものは30万円以上するので少し足して新品を買った方が絶対にいいです。

Q:少しって?
A:30万

Q:バカなの?
A:ウニョラー!

真面目な話、赤バッヂやフロントにLeica M6!M7! とかデカデカと書かれているボディが許せなかったのが選ばなかった大きな理由です。長く使うならデザインも大事。外観が気にならない方はM6にして差額でレンズ1本買うのもいいと思います。

M-Aの運用法を考える

というわけでフィルムカメラを買うことになるなんて少し前までは思ってもいなかったので、今後どうすればいいか全く分かりません(笑)

とりあえず単体露出計は必要だろうと思い、セコニックのL-308Xを発注してみました。

しばらくは露出計片手に色々なフィルムを試していくしかないですね。

あくまでも本気のメインカメラとして使うつもりなので、ポートレートもこれでガンガン撮る予定です。
所謂フィルム写真の雰囲気や質感的なものは一切求めていなくて、基本的に高画素デジタル機の高精細な写りが好きなので、フィルム写真をどれだけデジタルっぽくできるか、というのに挑戦しようと思っています。世間ではデジタル写真をフィルム調に加工するのが流行りなので真逆ですね。謎の挑戦すぎる。

画像をRAWデータにして弄りたいのでニコンのフィルムデジタイズアダプターES-2も発注してみました。

ライカレンズをフルサイズ画角で使えて動画が撮れるサブカメラとしてNikon Z7を買った(そんなもん買ってたのかよ)ので、Z7の4500万画素でデジタイズが可能。マクロレンズはどうしようか悩み中。デジタイズのワークフローが完成したら記事にしようと思います。

ライカQ2のマクロモード+クローズアップレンズでなんとかならないかなと情報収集しているので、可能そうならサブ機もライカにしてしまいたいと画策中。ライカで撮ったフィルムをライカでデジタイズするという贅沢。お金がいくらあっても足りないですね。

レンズは色々と金策するために売ったりしてしまって、今手元にズマロン35mmしかないので、ズミクロン50mmを買い直すかズミクロン35mmを買おうと思っています。つなぎとしてツァイスZMレンズかフォクトレンダーVMレンズで誤魔化すのもいいかなと愚考しています。アポランターめっちゃ気になる。

作例が出来たらまた記事を書きますのでお楽しみに。それでは。

2022-8-31追記

色々あって手放すことにしました。貰い手募集中。

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