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Leica M-AとGODOX X2T-F(フジフィルム用)でワイヤレスストロボできたので報告

現在M型フィルムライカであるLeica M-Aをメインカメラとして使っておりまして、メインカメラと言い張るからにはストロボが必要な撮影もこれで乗り切るつもりでおります。また、クリップオンは“絶対に”やらないのでオフカメラで光らせる方法を見つける必要がありました。

フィルムカメラについて全くの無知だったもので、そもそも完全機械式のM-Aでオフカメラできるのか? というところからのスタートでしたが、無事解決しました。Mはストロボ関連機材の対応情報がデジタルライカですら少ないので情報共有しておこうと思います。

Leica M-A Typ127 / Summicron-M 35mm F2 ASPH. 5th / Kodak Ektar 100
Leica M-A Typ127 / Summicron-M 35mm F2 ASPH. 5th / Kodak Ektar 100

TTLとか考えなければストロボは基本何でもいい(はず)

カメラメーカー各社が純正のストロボやワイヤレスコマンダーを出していたり、サードパーティもCanon用、Nikon用とそれぞれ販売しているので、使用しているメーカー用のものでないと使えないのではと思いがちですが、それはTTL(とメーカー独自の便利機能などもあるかも)が必要な場合の話。ホットシューの中央接点やシンクロ端子はユニバーサルな規格なので、ストロボもコマンダーも中央接点が合うかシンクロ端子とシンクロケーブルで繋がりさえすれば基本的にどんな組み合わせでもマニュアル発光は可能なはずです。(もちろんストロボとコマンダー間には正式な互換が必要。ホットシューの形状の違いで装着不可な組み合わせもあるかも)
これは一般的なストロボの仕組みや規格の話なのでこの記事で多くを説明することはしませんが、デジタルもフィルムも仕組みは同じです。

しかし以前GODOX X1T-S(ソニー用ワイヤレスコマンダー)とGODOX V850Ⅱ(TTL非対応のマニュアルのみのストロボ)にα7RⅢの組み合わせで3回に1回くらい発光しなくて、X1Tのファームウェアを更新したら直ったという事象もあったので、マニュアルなら何でもかんでも問題無く発光するわけではなく何らかの仕様が邪魔をするということもあるようです。
V850Ⅱをホットシューに直載せなら問題無かったとは思いますが試したわけではないですし、このあたりの互換性についてはよく分かりません。理論上は使えるけど実際のところは試してみないと分からない、ということにしておきます。

※上記が必ずしも全ての機材に当てはまるとは限りません。特にデジタルカメラは電子部品の故障リスクが高いためメーカーが対応を謳っていない機材を使用する場合注意が必要です。トラブルが生じても自己責任。

GODOX製品でのテスト結果

M-Aにはホットシューに中央接点が、背面にシンクロ端子が用意されていますので、先ほどお話しした理論上は使えるものであることは分かります。では、実際に試してみましょう。

左から、Leica M-A、シンクロケーブル、X2T-F、V850Ⅱ

先日FUJIFILM X-E4を購入したので、それに合わせてGODOX X2T-F(フジフィルム用ワイヤレスコマンダー)を購入しました。今回はそれをLeica M-AとGODOX V850Ⅱと組み合わせてテストを行います。
ストロボをあまり消耗させたくないため光量は1/128で、それぞれ15回程度シャッターを切った簡単なテストです。

  1. M-AのホットシューにV850Ⅱをクリップオン(X2T不使用の非ワイヤレス)
    →発光ミス無し

  2. M-AのホットシューにX2Tを載せ、V850Ⅱとワイヤレス
    →発光ミス無し

  3. M-Aのシンクロ端子からシンクロケーブルでX2Tに接続し、V850Ⅱとワイヤレス
    →発光ミス1回

以上、ほぼ完璧な結果でした。

3については2回目のシャッターで発光ミスがあったので試行回数を倍くらいにしましたが、その後ミスはありませんでした。恐らくストロボとコマンダー間の問題かと思います。
M-Aのシンクロ端子からケーブルをV850Ⅱに直付けする4つ目のパターンも試したかったのですが、プラグ径がX2T:3.5mm、V850Ⅱ:2.5mmと何故か異なっていて2.5mmプラグのケーブルを持ち合わせていなかったため試せませんでした。が、まあ問題無く発光するでしょう(適当)

というわけで、ひとまずメインのLeicaとサブのFUJIFILMでストロボのシステムを共有できるようで良かったです。めでたしめでたし。

※あくまでも私の環境でのテスト結果のため上記組み合わせでの動作や安全性を保証するものではありません。こちらも自己責任でお願いします。

余談

コマンダーをホットシューに載せてもケーブルで繋いでもワイヤレス発光可能なことが分かりましたが、実用上はケーブル接続一択です。

X2TオンLeicaの図

理由

  • コマンダーが背面に出っ張ってしまいファインダーを覗くとおでこが当たる

  • シャッタースピードダイヤルと巻き上げレバーの操作がしにくい

  • 重量増によりハンドリングが最悪オブ最悪

  • ダサい(一番の理由)

コマンダーはケーブル接続してストラップでも括り付けて首に下げておきましょうかね。三脚に載せる場合はワイヤレスにこだわらずに長めのケーブルを用意してストロボに直付けしてしまうのがいいでしょう。

余談中の余談
一眼レフやフルサイズミラーレスならコマンダーが載っていてもダサいとは思いませんが、EOS R3で防塵防滴アクセサリーを使うのに別途アダプターが必要とかいう謎仕様は流石にダサすぎ。末期のメガドライブを思い出して笑ってしまいました。

EOS R3のアクセサリーシューまわりの謎仕様を説明する図

こんなの発売していたんですねえ

使用機材の紹介と参考情報

使用機材

  • ストロボ

  • ワイヤレスコマンダー

  • シンクロケーブル

手頃な長さのオス-3.5mmケーブルを見つけられなかったので、エツミのオス-メス1.5mケーブルにプロフォトのオス-3.5mmミニケーブルを接続して使用します。テストだけならプロフォトのミニケーブルのみで可能。

参考情報

情報収集中に見つけた参考になりそうなサイト

  • M3はホットシューに中央接点が無くシンクロ端子の規格も違うためひと工夫必要なようです。どの機種から中央接点がついて端子の規格が変わったのかは調べていません。

  • M10とNissin製品の使用実績

Leica純正ストロボはNissinのOEMなんですよね

以上です。それではまた。

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