見出し画像

愛と再生の物語…36

なくてはならない存在だから…
出逢ってくれてありがとう
.
.
.
ベッドから降りたドリーは
ピッピの前に膝をつき…目を見つめて
「来てくれてありがとう💞
ピッピ…これからは…毎日一緒よ
いいでしょ?」と問う
ピッピはお手をした…もう一度の
握手💓
それは…ふたりの約束のしるし
これからは…共に✨
.
ドリーは顔を洗い、歯を磨き、着替えて
階段を降りる…ピッピが後をついて来る
振り返ったドリーは⁉️
ピッピは懸命に降りようとしていた…
前足に力が入らないのか…
躊躇っていた…「ピッピ…どうしたの?何処か痛いの?」
ピッピはゆっくり降り始めた
そんな姿のピッピを見て…ドリーは両手で…ピッピを抱きかかえた
.
やっぱり…重い😅💦
抱きかかえても…ピッピは暴れなかった
良かった✨
必死で一段ずつ転げ落ちないように…
ゆっくり降りた
1階に辿り着いて…ピッピを床に下ろした
「痩せっぽちだったから…抱きかかえる事が出来たわ😂」
ピッピはすまなそう…な、視線をドリーに向けた
.
「そんな顔しないの…😊
さあ、朝ご飯を作りましょうね」
ピッピはしっぽで応えた
「食べ終えて少ししたら、陽が高いうちに、お風呂に入るのよ🎵」
ピッピは…分かった👍と言うように
またしっぽを振った💓
ドリーは台所へと向かい
朝食の準備を始めた…その足元で
ピッピは再び…丸くなった
.
そこに…いてくれる…
奇跡の出逢い…ドリーは足元で丸くなるピッピを…愛おしそうに見つめた
.
ピッピの為に鶏肉をボイルして
冷ましている間に
野菜をボイルする…冷まして
鶏肉は少し食べ応えのある大きさに割く
ドリーは自分用に
厚めに切ったハムを焼き、目玉焼きを作り、炒めたほうれん草を付け合わせ
パンを温める
.
冷めた野菜と鶏肉を、大きめの陶器のボウルに移し
自分の食事をテーブルに並べ
ふたりで一緒に…いただきますを
「お待たせ🤗ピッピ…ご飯が出来たわ
一緒に食べましょうね…座るまで、待っててね」
ピッピはちゃんと…待っていた
テーブルに着いて
「さぁ😊食べましょうね…いただきます🙏」
.
ピッピは…今日も貪るように食べた…
カリカリしていない…
お肉も、ゴロゴロ入ったじゃがいも…食べたことがない野菜も……ドリーさんが作ってくれた……ご飯は
美味しかった✨
いつも食べていたカリカリしたご飯は
あっという間に無くなって
でも
このドリーさんのご飯は
少し温かくて…初めて食べたお肉も
凄く美味しかった
.
ピッピは…ここが家だと想った
そして、もうどこにも行かなくていいんだと…想った…
ずっとここで…この穏やかで優しいドリーさんと一緒に
これから毎日一緒にいられる…
いつも、どんな時も
ドリーさんは一緒にいてくれる…
.
ピッピは…嬉しかった…凄く嬉しかった
あー美味しかった😋…ピッピは
ボウルを舐めた…何度も舐めた
口の周りをペロペロしながら…顔を上げると
ドリーさんと目が合った
.
ドリーは「美味しかった?」にっこりしながらピッピに聞いた
ピッピは…とってもとってもと、心を込めて…ワンと吠えた
「そう…良かった🤗  ありがとう😊」
ピッピの…ありがとうが…聞こえた
.
続く…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?