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『知財 伝え方改革の教科書』は、知財版「専門的な難しい話をいかにわかりやすく伝えるか」の一冊でした

先日、『伝え方を変えれば9割伝わる! 知財 伝え方改革の教科書』を読みました。

正直、タイトルとか表紙のイラストのかんじからすると第一印象は(自分にとって)あまり好みではありませんでした。なぜなら、タイトルからは過剰さとうさんくささが伝わってくるし、イラストから昔の教科書にありそうな古くささを感じたからです。

しかし、読み終えた後は、第一印象とは真逆の印象を抱くことになりました。

本書では、何人かのキャラが出てきて、そのキャラ達による会話形式によって進んでいきます。難しい専門用語がたくさん書いてあるわけでもなく、堅苦しい書き方でもないので、読み進めやすいです。
読み進めやすいので、1日もあれば読み終えられるボリューム感です。

私が本書で改めて考えさせられたのは以下の三点です。

・知識量に応じて情報を伝える
・理解しやすい言葉に翻訳して伝える
・正確性を犠牲にしてでもわかりやすく伝える

特に、3つ目の「正確性を犠牲にしてでもわかりやすく伝える」については、この本を読んでから認識の仕方が変わりました。特許を含めた知財分野は、法律用語や専門用語を多く用いて説明する傾向があるので、こういうところに特に気をつける必要があると痛切に感じます。

第一印象こそ良くなかったけれど、「読んでおいて良かった」と人に話したくなるような一冊でした。