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【海外駐在】アメリカ現地小学校の給食事情。

「最近の給食ってすごいんだよ!ビビンバとかもあるんだよ」と日本に一時帰国した際に元駐妻仲間が教えてくれた。どうやら友人の子の通う小学校ではインターナショナルデーとかいうものがあるらしく、様々な国の料理が給食で出てくるらしい。日本の郷土料理だけでは満足せずに、様々な国の料理まで手をひろげていくなんて日本の給食レベルは本当に凄すぎる。献立が1カ月全て違うメニューというのも現在アメリカに住んでいる私からしたら信じられない。栄養バランスもしっかり考えられているし、本当にすごい、というか羨ましい。

アメリカにも一応給食のようなものはある。アメリカは大きな国で州や地域によって異なると思うのだが、我が子が通うアメリカ現地小学校ではランチは家から持参する、もしくは給食を買って食べるというシステムになっている。給食は1食3ドル程なので、特に高いという訳でもない。ただ、お値段以上ではないというか・・・3ドルのお値段通りの内容なのが残念である。メニューはこんな感じだ。
〇パンケーキ、ソーセージとチーズ、ミックスベジタブル、パイナップル
〇ピザ、サラダ
〇ハムサンドイッチ、サラダ
〇ヨーグルト、チーズ、クラッカー
〇ミードボールパスタ、ブロッコリー、ピクルス、バナナ
これに飲み物として牛乳やチョコレートミルク、ジュースが選べるようになっている。ちなみに、食べたくない物は食べなくてよい、食べ残しはゴミ箱に捨てるというのがルールだ。食べ残しを自分でゴミ箱に捨てにいけば、よくできました!の世界なのだ。なので、サラダと書いてあっても子供がサラダを食べているかはよくわからない。というか、子供が野菜嫌いだった場合、ほぼ間違いなく食べていないだろう。
さらに、こういったランチメニュー以外にもクッキーやアイスなども買う事が出来る。クッキーだけ買ってランチに食べたという事も大いにありえる。
とにかく、アメリカの給食メニューは酷い。
給食先進国の日本から来た私達から見て酷いのはもちろんだが、現地ママも酷すぎると思っているらしく、学校のランチの悪口はけっこう盛り上がる。栄養がなさすぎる!ジャンクすぎると皆思っているらしい。まぁでも一応学校側も毎日ピザはやばいよなと思っているのか、ピザは週1回だったり、クッキーは一人一枚までしか買えないという決まりがあったり、気をつけてはいるのかもしれない。まぁ、正直まだまだ改善の余地しかないとは思うが、文句がある人は家から持参すれば良いというのもまた正しい意見であるのは間違いない。

文句ばかり書いてしまったので、良い面も書こうと思う。まずメニューはランチと同じように微妙だが、朝ごはんも学校で食べる事ができる。1ドル程なので、まぁお値段通りと書けばメニューは想像してもらえるかと思う。でもベーグルだけだったとしても、朝ごはんを食べないより随分と良い。そして、これが一番いいところなのだが、経済的に厳しい家庭の子供は朝も昼も無料で食べる事が出来る。なので、小学校に通ってさえすれば、朝と昼はかならず食べる事が出来るのだ。ママ友から聞いた話だと手続きも非常に簡単らしい。そのへんは本当に素晴らしいと思っている。コロナの影響で学校がオンライン授業になっていた時も、食事の提供は続けられていたし(指定場所まで取りに行くシステム)学校が始まってすぐの時期はコロナの影響で経済的に苦しくなっている家庭が多いだろうという事で全校生徒がしばらくの間ずっと無料で朝も昼も食べる事が出来た。

我が子は渡米したばかりの頃は、アメリカの給食が珍しかったのかメニューによっては喜んで食べていたが、いつの間にか拒むようになってしまい、私が毎日何かを作って持たせている。好き嫌いの多い息子の今日の弁当は、チキンナゲット、おにぎり、プチトマト、りんごだった。皆さんが言いたいことはよくわかる。そして、ご指摘の通りとしか言いようがない。

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