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映画『阪急電車 片道15分の奇跡』

久しぶりに予定のない週末
先週実家に帰った余韻で、ふとこの映画が見たくなり自宅で映画鑑賞

宝塚に帰省して、車で甲山に墓参りに行き、映画にも出てくる母校を通って懐かしく感じた
そして珍しく電車で梅田(JRでいう大阪駅)に出るために阪急電車に乗った

映画の公開は2011年4月、東日本大震災による未曽有の災害の1か月後
誰もがこの先どうなるのだろうと不安を抱えていた時で、私も実際に観たのは少し後のことだった

この映画の主人公は皆、どこにでもいるような人ばかり
・婚約者を寝取られ仕返ししたつもりの自分が余計にみじめに感じてしまった女性
・彼からDVを受けて別れたいけどなかなか別れられない女性
・かわいい孫娘とお出かけするのが楽しみだけど、小姑さんと少しうまくいってなさそうな祖母(孫娘役の芦田愛菜ちゃんが超かわいい)
・趣味や服装が個性的だったり地方出身だったりで、なかなか輪の中に入れない大学生
・ママ友と距離を置きたいけど言い出せない女性
あとは大学受験に悩む女子高生や、いじめにあっている小学生など

ひとり一人は何かしらの辛さやもやもやを抱えながら日々を生きている弱い人々、だが、阪急電車今津線の中でのふとした出会いがきっかけで、それぞれが繋がっていき前を向いて生きていけるようになる

この「出会いやきっかけによって前を向いてもらえたら」これこそが私自身が人に対して何らか応援したい気持ちでいることの一つの形なのかもしれない

お世辞にも要領よく生きてきたとは言えない両親、曲がったことが嫌いで、余計なおせっかいが大好きで、私も子供ながらに「そこまでしなくてもいいのに」と思うような行動を両親はしていたように思う
しかしながら、積極的に人に関わっていくことで、生きる自信をつけたり前を向けたりした人が多く存在していたことを後で知った

社会に出て人と繋がり、また自身も人の親になってみると、自分の両親が私に何を伝えたかったのか理解できるようになった
ようやくこれから親孝行ができると思っていたときに看取ることも出来ず亡くなってしまった両親への恩返しが出来なかったことは今でも少し後悔しているが、葬儀の時に驚くほど多くの方に参列頂き、生前の両親がどれだけの人に良い影響を与えていたのかを思い知ることが出来た

私は医者ではないので、病気やケガを治すことは出来ない
だが話を聴くことで、すこしだけ気持ちが楽になったり、前向きになったり、必要に応じた支援も提供することは出来る
もちろん大げさなものではなく、ちょっとしたことで私の関わった人たちがそうなればよいと思って、これからも人を応援し続けるキャリアコンサルタントでいたいと改めて感じた、今日です

阪急電車 片道15分の奇跡
原作:「阪急電車」有川浩
https://www.toho.co.jp/movie/lineup/hankyudensha/

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