【野沢菜ができるまで】
「りんごの皮使うんで、捨てないでください」
10月末のある夜、茜さんから突然の「りんごの皮とっとけミッション」が与えられた。
そう言って彼女はバスケットに山盛りの柿の皮を高速で剥き始めた。
翌朝目覚めると、我らがシェアハウスyamaniはフルーティーな香りで充満。
りんごの皮とマルメロを縁側で干す。
あと、大量柿の皮。
あ、マルメロとはこんな果物です。外がこんな風にホワホワしてるカリンのような果物で、季節になるとTSURUYAにも売っています。
ここから約1ヶ月…りんごの皮をせっせと貯め続ける日々。
ちなみに、剥いた柿の実は干し柿に。
三石じいじが2階の軒下に干してくれました。
干し柿が干してある家はお洒落だなぁ。紅葉のオレンジと干し柿のオレンジが集落に映える。
11月23日(金・祝)
茜さん主催の「三石さんちの野沢菜漬け講座」が開催された。
町内外から集まったみんなで、野沢菜を収穫するところから。
野沢菜ってこんなに大きいんです。
重さを計って、束にしていきます。
お手伝いくん。十字に入れた切込みは、味がよく浸みるように収穫の時点で包丁を入れているのです。
じいじの水場でみんなで洗う。11月も末にもなると、水が超冷たい。
収穫してすぐの野沢菜を、今度は漬けていきます。
樽の形に合わせてまぁるく敷き詰めて、一人あたりの取り分の5kgごと間間に塩やこうじいらず(大豆)、紫蘇の実の塩漬けなども入れて重ねていく。
あと、忘れちゃならないりんごの皮と柿の皮とマルメロも!
野沢菜って、とってもフルーティーなんですね。
でもこの作り方は三石さんの奥様あっちゃんのレシピで、各家庭ごと作る人によって作り方は色々なんだとか。
正解はないそうです。
みんなでフミフミ。
5kg×6家族分で30kgを漬け込みました。
差し水をして、重石を乗せて、寒い車庫に置くことちょうど1ヶ月・・・
12月23日(日・祝)
開封。大豆が水を吸って膨らんでいました。
一家族ずつ、プラ容器に取り分けました。
紫蘇の実の風味がふんわり効いて、甘味のある野沢菜です。
今まで食べてきた野沢菜の概念が完全に壊されました。美味しい。
長野といえば、野沢菜漬けー
ふんわりとそのイメージだけはありましたが、こんなに手間暇かけて作られているんですね。
あと寒冷地ならではのこの急激な朝晩の冷えが、キュッと漬かりを促して漬物を美味しくするんですね(今年はそれでも暖冬だそうですが)。
生産者さん直々にスペシャルレシピを教えて頂き、しかもみんなで漬けるというスペシャル楽しい体験をさせて頂きました。
移住者にはとても有り難いイベントでした。茜さん企画をありがとう!
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