見出し画像

熱い思いを思い出させてくれたお医者さんの言葉

sakの読書感想文シリーズ

今日、午前中に本を読みかけの本を一気に読んだ
図書館から返却の催促がきたから笑
どうしても意識しないと「読む」に時間があてられない

今日読んだ本はこちら

稲葉俊郎さんという東大循環器内科の医師と大友良英さんという「あまちゃん」の音楽家との対談集
稲葉俊郎さんの本を以前に読んだことがあって、そちらは病弱だった幼少期をもつ筆者の描く「いのち」についてのお話
この内容にとても感銘をうけて、本を購入するに至ったのだけれど、こちらの本の紹介はまた別の機会にして

今回は対談集を読んだ感想
医療×音楽という異色のコラボながら、二人とも大切にしているものの根幹は同じように感じた
そして、同じ医療従事者(こんな表現、恐れ多いけれども!)としての稲葉先生のお話は本当に響くものばかりで
備忘録も兼ねて、記録に残しておこうかなと

体や命や心というものはみんなが平等に与えられているもの
誰が取り組んでも良いものだ
一人ひとりがちゃんと主体的に自分の体とかかわっていくということが何より大事
体や心のことを学ぶのは教育に近いし、自分の体を知ることそのものが予防医療になる

見えないものに、耳をすます 稲葉俊郎さんの言葉より

特に若いと自分の身体の声を聞くのは意識しないと難しい、無理がきいてしまうから
私も肺炎で身体を壊したタイミングでnoteや瞑想・ヨガを始めて、そこから自分の本当の声を拾いやすくなってきたような気がする

体、心、命といった人間の全体性を扱いなら、あらゆる多様性を尊重して、未知なものと対話や調和をしていけるような医療

見えないものに、耳をすます 稲葉俊郎さんの言葉より

病院勤務していた時に感じた違和感、それはたぶん「全体性」を見れないことに対して感じたのだと思う
「病気は治ったのに、元気じゃない人が一定数いる現実」
身体だけ、臓器だけよくなっても、本当に治ったといえるのだろうか
そんな思いで心理学の大学院に進んだ
私の目指した医療はまさに、これ
人間の全体性と多様性
ここを大切にして関わっていきたいと思ったんだったな
そして本書では何度か書かれていたのだけれど、「治す」というのは病気・その原因を敵だとみなしている考え方
それだといつか「治せない」=「戦いに負けてしまう」時がくる
そうではなくて、「調和する」という考え方
「バランスを整える」とも書かれていたかな
その考え方は、医学が発展している今だからこそ、改めて必要な視点なんだろうと強く感じた

医療において大事なことって、その人の元気や生きる希望に刺激を与えたり、スイッチを押すこと
本当は自分で押すものだけど、医師である僕がら押して良いんだよ、大丈夫だよと伝えてあげることができる
それが場を作る、ということ

見えないものに、耳をすます 稲葉俊郎さんの言葉より

あー、そうだな、私もそんな理学療法士になりたいな

プロの医者として、治療は専門的なことをやっていますけど、僕が将来目指したい医療というのは、もっとコーディネーターのようやことなんです
医療を広く捉えてコーディネートするのが未来のプロの医者像になればいいなと思っています
そのためには、体や心、生命の深い理解に至る必要がある

見えないものに、耳をすます 稲葉俊郎さんの言葉より

うわー、こんな先生いたらめちゃいい!
一緒に働きたい!
「コーディネーター」というワードも、私を惹きつける

やりたいこと、なりたいものの輪郭はずっとある
でもいざ、今の自分がやれることってなんだろうって思うと、なんだかちっぽけなものに思えてしまう
でも、なんでも小さな一歩、現実的な一手が未来を作っていると思う
一発逆転は狙わずに、着実に進んでいきたい

本書を読んで、私の中の熱い思いがむくむくと湧いてきた
日常の中で、こうやって、理想というか、熱い思いに気づける時間というのはとても大切だなと感じた

最後まで読んでいただきありがとうございました!

もしよかったら自己紹介も覗いてくれると嬉しいです(^^)


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?