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山菜の味しか知らなかった

旦那が「会社の先輩からオススメの桜スポットを聞いてきた」
と言うので、
県道63号をどんどん進み、
山の中へ桜を見に行ってきたところから話は始まる。

iphone8の限界
夫撮影。やっぱりデジカメ、いいなぁ

山の中だからなのか、桜は全体的に高いところで花を咲かせていた。
桜の花は手の届くところにあると思い込んでいたので、
意外だった。


と、オススメ桜スポットで桜を見つめていたら、
そのスポットを教えてくれた「会社の先輩」ご本人(Tさん)がいらっした。
Tさんは、ご自身のおばあさまと用があって来ていたという。
(ああ、珍しくちゃんとお化粧してて良かった・・・)

実はそのオススメスポットの桜というのは、
Tさんがおじいさまらと数十年前に自分の土地に植えたものだそうだ。


Tさんとおばあさまは先ほどまでワラビやタラの芽をとっていたそうで、
ニコニコしながら袋いっぱいの山菜を分けてくださった。

そして、一生懸命、アク抜きの方法や調理方法を教えてくださった。

ワラビ
タラの芽

「ワラビやタラの芽が生えているところを見たことがない」と言うと、
また一生懸命探して、
「ほらここ!これだよ!」と見せてくれた。
(そして、ポキポキ折って、また手渡してくれた)

「ワラビを取らないとどうなるんですか?」
と質問をすると、
「ああなる」
と言い、薮(のように見えた場所)を指差してくれた。
えっ・・・ワラビって・・・藪なの・・・?(違います)

さらにタラの芽が出てきている場所も教えてくれた。
「タラの芽って何の木にできるんですか?」
と質問をすると、
「そりゃぁ、タラの木だよ」
と教えてくれた。
目から鱗である。
ずっと音だけ聞いて「タラノメ」だと思っていたが、「タラの芽」だったのだ。

美味しく食べたことがあるというのに、何も知らないものだなぁ。

めちゃくちゃ恥ずかしかった。

無知の知だ。

勉強はデキる方だったけど、
生きていく上で、そんなこと何の意味もないよなぁ・・・。
それよりは食べられる植物と食べてはいけない植物を知っている方が、
どんなにか役に立つことか。

袋いっぱいの山菜を胸に抱えながら、
ぼんやりと反省したのでした。


後日談:山盛りの山菜料理。夫が料理上手で助かった。
    めちゃくちゃ美味しかった〜

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