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自分に当事者意識を持たせるには「書く×対話」が鍵 【NOLTYサステナ】

「当事者意識をもて」と言われましても

「もっと当事者意識をもって取り組め」と新入社員時代によく叱られました。当時の私は、先輩から頼まれたことを指示通り正しくやる、という意識しか持っていなかったのです。周りから見て分かるほど、やらされている空気をプンプン漂わせていたのでしょう。

一方で私自身が「もっと当事者意識をもってくれ」と思うこともあります。例えば、結婚式の準備をしていた頃は毎日のようにパートナーに「私たちの結婚式なんだからもっと当事者意識をもってくれ!」と思っていました。

仕事でも家庭でも、複数人で1つの問題に取り組もうとした時、当事者意識がある人とない人(もしくは強い人と弱い人)が出てきてしまうのは珍しいことではありません。誰しも一度は、他人との温度差で嫌な思いをした経験があるでしょう。

そんな経験で相手の気持ちが分かってはいても「当事者意識をもたなければならない」と思うだけで当事者意識をもてるなら苦労しないのです。

当事者意識は、ある事に対しては持てても、他のことに応用するのはなぜだか難しいクセモノなのです。


当事者意識が薄くなってしまう理由はいくつかあるでしょうが、そのうち1つが「自分からは遠い問題だから、どうなろうと関係ない」と感じてしまうことにある気がしています。誰か他の人がやってくれるだろう、とか、全体の責任をとってくれる人がいるなら自分はまあええか、と考えてしまうわけですね。

「そもそも当事者意識をもつべきか」について話し始めるととても大変なことになるので、今回はとりあえず「当事者意識をもつにはどうしたら良いか」だけを取り上げていこうと思います。

このままではいかんと思うものの、ずっとその解決策がわからないままでした。

遠い世界の問題を引き寄せ、当事者意識をもち、自分ごと化するにはどうしたら良いのか。そのヒントがNOLTYの主催する自主性を育てるSDGsワークショップ「NOLTYサステナにありました。


NOLTYサステナに学ぶ!SDGsを「自分ごと化」する方法

NOLTYでは当事者意識のことを「自分ごと化」という呼んでいるようなので、以下呼び名を統一します。

もともとNOLTYプランナーは「自分ごと化」のワークショップを行っていました。自社の得意分野とSDGsを掛け合わせたことで誕生したのが、SDGsを自分ごと化するワークショップ「NOLTYサステナ」です。

最初にSDGsを身近な行動と結びつける

NOLTYサステナのワークショップでは、企業からの依頼内容に合わせて作成した独自のノート(以下、専用ノート)を使ってSDGsを「自分ごと化」していきます。

この専用ノートには、普段の行動に関するチェックリストがあります。それぞれの質問とSDGsの17の目標がどう繋がっているか書かれているので、回答していくうちにSDGsと自分は全くの無関係ではないと実感できるようになるそう。

SDGsを「自分ごと化」させている方法

チェックリストで自分の無意識の行動とSDGsの繋がりを確認できたら、ファシリテーターのサポートを受けながら、自社事業や業務の中でSDGsに対してどんなことができるかを考えるステップに入ります。

このステップでは、まず専用ノートに自分のアイデアを書き出し、次にチーム内でアイデアを出し合います。あとで自分のアイデアを発表する(対話する)前提で自分のアイデアを書いていくことで、自分の言葉で思いをより言葉で表現できるようになるそうです。

対話での目標は、チームで出たアイデアを具体的な行動目標に落とし込むこと。「○月○日に誰と何をする」とTODOを作るところまで考えます。自身のTODOになることで、SDGsが「会社にやらされていたこと」から「自分がやるべきこと」へと自然と変化し実践できるようになっているのです。


在宅ライターでもSDGsを自分ごと化できる?

COP28の報道を見ながら「SDGs的な何か」をしないとと焦るものの、家でパソコンに向かっている自分に何ができるんだ?とも思っていました。NOLTYサステナの手法をもとに、私もSDGsの自分ごと化にチャレンジしてみます。「書く・対話する・実践する」ステップの、お手並み拝見といきましょう。

準備編

私なりに、自分用チェックリストを作ってみました。(自分ごと化したいものに対して既にチェックリストがあるなら、このステップは不要です。)

【在宅ライター×SDGs(コハル案)】

  1. 1週間に印刷する紙の量はどのくらい?

  2. 家でもペットボトル飲料を飲んでいる?

  3. 家事などの無償労働に男女比はある?

  4. 来年は使わないからといって安いものを買う選択をどのくらいする?

書く×発信編

リストができたので、回答してみます。

読者の皆様、回答を見てドン引きしないでください。

【在宅ライター×SDGs(コハル案)】

Q1. 1週間に印刷する紙の量はどのくらい?
(回答)多ければ20枚以上
(アイデア)仕事の品質を保つために最低限必要な量を把握し、電子化できるものは電子化を検討する
(TODO)ブラックフライデーでタブレットの価格を確認。6,000円以下なら購入

Q2. 家でもペットボトル飲料を飲んでいる?
(回答)週に2回は買ってしまっている
(アイデア)ペットボトルをやめられないならせめてラベルレスに。
(TODO)明日、ラベルレスボトルをカートに入れておいて次の注文からラベルレスにする

Q3. 家事などの無償労働に男女比はある?
(回答)ある。夫の負担が大きすぎる
(アイデア)負担の差が大きすぎるなら家事代行サービスを利用することも前向きに検討する
(TODO)今月中に近くの家事代行サービスを検索して価格を確認する。シルバー人材センターの利用も考える

Q4. 来年は使わないからといって安いものを買う選択をどのくらいする?
(回答)よく覚えていないが、カーディガンや下着などをユニクロで適当に買っていて把握しきれていない
(アイデア)買ったものとその理由を書く習慣をつけてみる。すべての記録が難しそうなら、服、本などジャンルごとに絞ってみる
(TODO)今日から買ったら記録してみる


なんだかもう、すぐ行動に移せる気がしませんか?さらに、行動しなければSDGsへ貢献できなかったなぁという気持ちになりそうではありませんか?私はなりました。SDGsの自分ごと化、まずは成功と言えるでしょう。

「対話する」ステップが自分ごと化の鍵?

実際に「SDGsの自分ごと化」を試してみて、NOLTYサステナの大きな特徴は「発表する(対話する)」ステップではないかと感じました。

書くことで自分を動かす手帳術はいくつかありますが、「書く」と「TODO化する」の間に「発表する(対話する)」ステップを入れることは少ない印象です。

在宅ライターの場合、対話する相手もなかなかいないのが難点です。が、自分の考えを言語化して発すること自体が大事なら「対話する=発表する=発信する」と考えてみても良いのではないでしょうか。

具体的な行動目標に落とし込むなら、言語化のステップを挟んだ方が意識しやすいし達成しやすくなるでしょう。他の人の目に触れる前提で言語化することで、論理に矛盾はないか?偏った考え方をしていないか?と、自分の中だけでもチェックできるかもしれません。

口だけって後ろ指を刺されないように、何かひとつで良いから行動してみようと思えますしね。


「書く✖️発信」で遠い問題を自分ごと化してみる

「遠い問題」の一例として、SDGsにフォーカスして話を進めていましたが、遠い問題を今の自分に引き寄せて考えられるこの手法は、SDGs以外にも応用可能です。

例えば、キャリアの悩みも、将来のお金の心配も「書く×発信する」で自分ごとにできそうです。遠いことだからまだ良いや、と思っていたことに対して、今日から当事者意識をもって行動すれば確実に何か変わるでしょう。

設定した目標を具体的に落とし込んでいく手法は色々な本で紹介されているのでここでは割愛します。ビジネス書から自己啓発本まで、いろんな手法があるのでご自身に合うものを選択してください。

将来のぼんやりしたことに当事者意識をもつためには、自分がその目標に対して達成責任があると感じることが第一歩。


「他の誰かがやるべきこと」「自分にはどうしようもないこと」と感じて日頃の行動に結びつけられないことはある皆さま。書く+発信する+TODO化するのNOLTYサステナ式ステップで、一緒に始めてみましょう!


▼(参考)NOLTYサステナ公式HP


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