見出し画像

仮説思考

あなたは普段どのように物事を考えているでしょうか?
仕事を効率的に進めるために必須のスキル「仮説思考」の鍛え方を今回書かせていただきます。

仮説思考とは


画像1


仮説思考とは、簡単に言うと「おそらくこうなるかな」と先を見通していく思考方法です。
仮説とは、自分なりの「仮の答え」です。
根拠(=情報やデータ)から問いに対する答えを探しにいくのではなく、限られた情報から最も確からしい「仮の答え」を先に想定した上で、あたかも「逆算」するかのごとく、その答えに必要な根拠を探しに行きます。
仮説思考は「逆算思考」と呼んでもいいかもしれません。

仮説思考のプロセス

画像2


仮説思考は、基本的にこの4つのステップから成ります。
より精度の高いアウトプットを出すコツは、ステップ3までいったら終わりではなく、ステップ1~3をぐるぐると回していくことです。
ステップ3で得た知見を基に再びステップ1に戻り、
最初の思い付きレベルの初期仮設をデータや事実で補強しながら、より確かな仮説へと育てていきます。

いわゆるPDCAサイクルですね!

画像3

PDCAという言葉だけを知っていても、
結局目の前の仕事をこなしていても何にも回っていません!
だからこそ仮説を立て、
MECEをつかい、もれなくダブりなく考える必要があるのですが、
なかなか普段から仮説思考を考えてない人は、
その部分までたどり着けません。

画像4

社会人は失敗も財産ですが、
成功確率を上げるスキルが会社に求められています。
だからこそ行動を起こす前に仮説を立て、
検証するべき思考法なのです。


仮説思考を身に着けるメリット


仮説思考は、身に着けると様々なメリットがあります。

①:作業スピードと質が上がる
仮説思考のメリットは、試行錯誤による余計な作業をしなくてもよいため、スピーディかつ集中して精度の高い仕事ができることです。
仕事をする中はなくさないといけないことは、何度も同じ作業をしないこと。つまり手戻りを減らすことです。
もし仮に、仮説を持たずに仕事をした場合は、
試行錯誤のみで仕事を進めるため時間がかかります。
時間が無限にあれば、この方法でもいつか答えにたどり着けるかもしれません。
しかし、ビジネスでは常に限られた時間で結果を出すことが求められるため、仮説思考が必須になります。

メリット②:素早く軌道修正できる
「仮の答え」なので、もちろんデータ分析し検証していく過程で
「間違いだった」と分かることがあります。
しかし、たとえ結果的に「仮の答え」が間違っていた場合にもメリットがあります。
思い描いていたストーリー展開から外れるので、
間違いということに素早く気づくことができるし、
新たな「仮の答え」を立てるためのヒントを得ることができるので、
スピーディかつ的確に軌道修正していくことができます。
この行動がPDCAサイクルというのです!
言葉だけPDCAサイクルを知ってる人は、
やみくもにスタートして、改善していけばよいと思っています。
そうなるとよくある事は、目的が手段化してしまいます。

画像5

仮説思考を高める方法3つ

仮説思考を身に着けるうえで押さえておくべきポイント

①:「引き出し」を増やす
まず、仮説を立てるために欠かせないのは「知識」です。
どれだけビジネスや物事を見る「引き出し」を持っているかによって、
仮説を持つ力に差がつきます。
引き出しがまったくない状態では、初期仮設を立てることすらできません。
知識には、「経験から得られる知識」と「学習から得られる知識」の2種類があります。

仮説の引き出し=知識(経験+学習)】

「経験から得られる知識」は、
日々の業務をこなす中で蓄積されていくものです。
頭に最も深く刻まれる知識である一方で、
自らが経験できることでしか得られないので、幅と深さが限定されたり、
全体感が持てないという欠点があります。
それを補うのが、ビジネスを体系的に学ぶことで培われる
「学習から得られる知識」です。

そもそも論できれいな盛り付けを考えて、と言われても
きれいな盛り付けとはどんなものか?
汚い盛り付けとはどんなものか?
この料理に合う皿はどんな皿?
食材は何を使えばよいのか?
そのような知識がないと仮設すら立てれません。

②:「問い」を身に着ける
よく使われる問いのパターンが分かれば、仮説を立てる際の糸口になります。

画像6

定義付けともいわれていますが、
社会人は仮説を立てて定義づけできる能力はすごく重要です!
例えば
美味しい料理とは何か?
良い接客とは何か?
雰囲気の良い店とは?
従業員の満足度とは?
店長の仕事とは?
料理人とは?
あなたはなんと答えますか?

この定義付けに対しての行動自体も仮説思考です!

③:「使える仮説」を立てる
「使える仮説」とは、
最終的に解決策(解決のためのアクション)につながる仮説のことです。
当たり前ですが仕事は分析するだけでなく、
実際にアクションし成果を出すことに意味があります。
そこで、「使える仮説」を立てるために役立つのが、
So What?(だから何なの?)」と自らの仮説に問いかけることです。

画像7

So what?/What so?(だから何?/なぜそう思うの?)
目的さえクリアになれば、
手段(誰に、何を、どのような方法で聞いていくかの調査設計)は、
自動的に決まります。また、調査目的の明確化は、迷った時や議論が迷走した時のアンカー(錨)の役割を果たします。

だからこそ、調査目的を掘り下げること、何が知りたくて、何に活かそうと思うのか? 

調査をする際には、
So what?/What so?(だから何?/なぜそう思うの?)」を大事にすることを忘れないようにしたいものです。

仮説思考は誰もがトレーニングによって習得可能ですが、
すぐに身に着けられるものではありません。
だからこそ仮説思考は自分の思考に落とし込める人が社会人として優秀と言われるのです。

飲食店は現在本当に苦境に立たされています!
だからこそ新しいことにチャレンジしやすいときでもあります。

限られた時間、限られた予算、限られた人員で
ぜひ最大限の成果をだせるよう仮説思考を鍛えていきましょう!

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13


この記事が参加している募集

最近の学び

見ていただきありがとうございます。励みになりますので、良ければ”好き”を押していただけたら嬉しいです!